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第1話
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「みなさんどうもはじめまして!風道プロ所属五期生の天野大知です!」
---コメント---
初男性Vじゃ!!
天野の名前使ってもいいの?
風道プロやるなぁ
声でわかる、これは男性や
んんんんんんんん
----------------
俺は今日、初の男性Vtuberとしてデビューした。いや、この世界で初の男性Vtuberだな。
ここまで来るには紆余曲折あった。
###
「買い出し?」
「うん。ちょっとクレープ足りなくて」
「マジかよ...わかった。俺買い出し行ってくるわ。吹奏楽の発表までには戻る」
「「「はーい」」」「「うい」」
その日俺は文化祭で自分のクラスのクレープが予想以上に足りなかったようで、買い出しに行かされた。イツメンの5人で遊んでいたのに中断された。幸い500mほどなので20分くらいで往復できるだろう。
そう思っていたのだが...
「危ない!!!!」
キィィィ
俺はどうやらトラックに撥ねられて死んだらしい。危ないと言ってくれた人も居たが、時すでに遅し。聞いたことのある声だったが、今になっては誰かわからない。
そして気が付くと、俺は
「元気な男の子ですよ!!」
「えぇ...ふぅ....はぁ....」
生まれ変わっていた。なんで????
後から聞いたことだが、生まれた日付・時刻は恐らく死んだ時間と同じ、10月1日11時10分あたり。
「名前は何にされますか?」
看護師さんが聞く。
「大きな知恵を...もってそだって...ほしいから...大知...天野大知に...するわ」
すごいなこの...お母さん?産後すぐなのに話せてるって。いや出産に立ち会ったことないからわからないけど。
###
というわけで転生してから10年経った。え?その間の事?今は重要じゃないからいつか思い出すだろう。多分。
家族構成としては姉様が二人、妹が二人、それに母親が一人だ。父親がいないのはこの世界の特性にある。この世界は男女比が1:720、男がとても希少な世界なのだ。従って子供を作るのは直接××××して子供を作る or 精子バンクからもらって子供を作るという方法がある。この家は父がいないため精子バンクからもらってきたようだ。ちなみに、精子バンクは提供者の指定などはできないため姉弟妹《きょうだい》全員50%ずつ遺伝子が違う。
まあしょうもない話は置いておいて、この家、天野家は代々の芸能一家らしく、今は妹達はレッスン、姉様方は子役としてドラマの撮影に行っている。すげええ。
ん?俺は行かなくていいのかって?どうやら俺の存在はこの世界の成人、16歳まではとりあえず秘匿するらしい。その後はメディア露出とかもしていいらしいが...まぁその時になったら考えよう
「ただいま~!!!!!たいくーーん!!!」
そんな話を適当に考えていたら一番年上で5歳差の涼香姉様が帰ってきた。
「涼香姉様、おかえりなさい」
「ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙心が浄化されていく~」
「ふふ、お風呂湧いてるよ」
「もうちょっとだけこのまま~」
「はーい」
ハグされたままソファでくつろぐ。天野家は家族目からみても美人しかおらず、こういうことも良くされるので悪い気はしない。
「ねぇ」
「なに?」
「お姉ちゃん臭い?」
「え?全然臭くないよ?」
いきなり何を言っているんだろう。
「よかった~!いつも帰ったらお風呂沸かしてくれてるから」
「あーね。疲れてるかなって思っただけ!」
「んーだいすき!」
美人に言われると悪い気はしない。ブラコン万歳!
「ただいま~」
---コメント---
初男性Vじゃ!!
天野の名前使ってもいいの?
風道プロやるなぁ
声でわかる、これは男性や
んんんんんんんん
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俺は今日、初の男性Vtuberとしてデビューした。いや、この世界で初の男性Vtuberだな。
ここまで来るには紆余曲折あった。
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「買い出し?」
「うん。ちょっとクレープ足りなくて」
「マジかよ...わかった。俺買い出し行ってくるわ。吹奏楽の発表までには戻る」
「「「はーい」」」「「うい」」
その日俺は文化祭で自分のクラスのクレープが予想以上に足りなかったようで、買い出しに行かされた。イツメンの5人で遊んでいたのに中断された。幸い500mほどなので20分くらいで往復できるだろう。
そう思っていたのだが...
「危ない!!!!」
キィィィ
俺はどうやらトラックに撥ねられて死んだらしい。危ないと言ってくれた人も居たが、時すでに遅し。聞いたことのある声だったが、今になっては誰かわからない。
そして気が付くと、俺は
「元気な男の子ですよ!!」
「えぇ...ふぅ....はぁ....」
生まれ変わっていた。なんで????
後から聞いたことだが、生まれた日付・時刻は恐らく死んだ時間と同じ、10月1日11時10分あたり。
「名前は何にされますか?」
看護師さんが聞く。
「大きな知恵を...もってそだって...ほしいから...大知...天野大知に...するわ」
すごいなこの...お母さん?産後すぐなのに話せてるって。いや出産に立ち会ったことないからわからないけど。
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というわけで転生してから10年経った。え?その間の事?今は重要じゃないからいつか思い出すだろう。多分。
家族構成としては姉様が二人、妹が二人、それに母親が一人だ。父親がいないのはこの世界の特性にある。この世界は男女比が1:720、男がとても希少な世界なのだ。従って子供を作るのは直接××××して子供を作る or 精子バンクからもらって子供を作るという方法がある。この家は父がいないため精子バンクからもらってきたようだ。ちなみに、精子バンクは提供者の指定などはできないため姉弟妹《きょうだい》全員50%ずつ遺伝子が違う。
まあしょうもない話は置いておいて、この家、天野家は代々の芸能一家らしく、今は妹達はレッスン、姉様方は子役としてドラマの撮影に行っている。すげええ。
ん?俺は行かなくていいのかって?どうやら俺の存在はこの世界の成人、16歳まではとりあえず秘匿するらしい。その後はメディア露出とかもしていいらしいが...まぁその時になったら考えよう
「ただいま~!!!!!たいくーーん!!!」
そんな話を適当に考えていたら一番年上で5歳差の涼香姉様が帰ってきた。
「涼香姉様、おかえりなさい」
「ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙心が浄化されていく~」
「ふふ、お風呂湧いてるよ」
「もうちょっとだけこのまま~」
「はーい」
ハグされたままソファでくつろぐ。天野家は家族目からみても美人しかおらず、こういうことも良くされるので悪い気はしない。
「ねぇ」
「なに?」
「お姉ちゃん臭い?」
「え?全然臭くないよ?」
いきなり何を言っているんだろう。
「よかった~!いつも帰ったらお風呂沸かしてくれてるから」
「あーね。疲れてるかなって思っただけ!」
「んーだいすき!」
美人に言われると悪い気はしない。ブラコン万歳!
「ただいま~」
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