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第三部 ―ベルベット・スカーレット―
ep.23 報復は、忘れた頃にやってくる。
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「地下の壁や天井に刻まれている文字は、私がゆっくり解読してみるよ! 間違っても、あのイエティの墓場には足を運ばないから安心して。ジョンも帰ったらゆっくり休んで?」
マリアのそんな励ましもあって、僕達は新たに解放したティファニーを連れて、王都へ帰ることにした。次、こちらへ寄るのは数日後かな。
まだまだ現地で調べたい事は沢山あるけど、元をいえば僕達、物資を運びにきた身である。
こうしてツンドラを戻って北の森、巨大樹の聖域、そして小人の森の順に抜けていくと、今や僕達にとってお馴染みの王宮付近へと到着だ。
「凄くキレイな所ね! アゲハが建てたというあの王宮も立派じゃないの。でも、花畑とか、あの辺の小山とか、むかし封印されていた頃に見た様な…?」
なんて疑問符を浮かべているティファニーだが、まぁまだ解放されて間もないわけだし、そのうち何日か過ごせば自然と思い出せるだろう!
こうして僕たちは海岸付近の様子を見に、そしてジョンは礼治に連れられる形で、現在療養するべき場所へ帰ったのだが…
「いたぞ! あいつだ!」
「おう! くらえー!」
「!?」
住民達が避難し、瓦礫もキレイさっぱり片づけられた海岸沿いの被災地から、黒いケープを巻いた男2人が突然こちらへ構えてきたのだ。
奴らの手には、この国とコロニーではまず見かけないようなライフルやマシンガンが握られている。
という事はこいつら、フェデュートの一味だな!?
「あの集団、見たことある…! 私も助太刀するわ!」
そういって、ここはティファニーも参戦。僕達は銃を持った敵相手に立ち向かう事となった。
勿論こういった状況には過去に何度も経験しているので、もう慣れているといったら変だけど、問題は場所である。ここは女王アゲハが統治する管轄内だ。
もし、この国内で敵に発砲されたら…
ダダダダダダダダダ!!!
男の一人がもつマシンガンから、無数の銃弾が放たれた。
起きてはならない事が、起こってしまった。これは、見ようによっては両国の関係が一気に悪化するサインともいえる。人様の土地で、よくもやってくれたな!
「それ~!」
ティファニーが、敵の発砲と同じタイミングで、手から群青色の魔法を発現した。
それは一気にブワッと、前方20m範囲にまで球状に広がり、その空間内から美しい光の粒が無数に作られる。「小宇宙」を形成したのだ。
その小宇宙内に、敵と、敵が放った銃弾が飲まれると、
ダダダダダダダダダン、ダン、ダン、ダン… ダン…
と、たちまち動きがスローになるのである。これがティファニーの魔法だ。
この力は後で僕も手に入れるとして。これにより、本来なら目にも止まらぬ速さで飛んでくるはずの銃弾も、小宇宙の範囲外にいる僕達なら簡単に避けられるのである。
「セリナ、今のうちに!」
「はい! とりゃあ!!」
シュルシュルシュル~!!
僕は銃弾を躱しながら、遠隔魔法で敵の足元から大量の植物やツル、黒百合ガラス等を生やし、それで敵の衣服や銃を攻撃した。
彼らはとってもスローなので、僕が攻撃を仕掛けている事に気づいても逃げきれず、ただやられていく。手榴弾などを隠し持っていないか暴くため、ボロボロの上半身裸にしてやったのであった。
「「うわあああああ!!」」
結果、男2人は四方八方から衣服を切り刻まれ、銃も容赦なく手放された。
そのタイミングを見計らい、ティファニーの小宇宙が解除される。僕はその隙に黒焔の剣を生み出し、怒りの剣先を敵の顔へと向けた。
「挨拶もなしに他所の土地で撃ってくんじゃねーよこのヤロウ! 一体何の用だ!?」
「うぐっ…!」
まさか僕が、この見た目に似合わず豪い剣幕でまくし立てるとは思っていなかったのだろう、敵は少しばかり驚いている様子。
だけど相手も相手、倒れたまま僕を睨み返した。
「ガ、ガキを探してるんだよ! お前、冒険者ギルドのマスターだろう!? そいつから聞けば、あのガキを見つけられると思ってなぁ!? 一体、どこへ隠しやがった!?」
ガキ… って、まさかアニリンのことか!?
いやでも、そんな事を聞かれてすぐ名前を呟いてしまうほど、僕もバカではない。
僕は鬼の形相で、更に剣先を敵の目元へと近づけた。
「さっきから意味の分かんねーこと言ってんじゃねーよ! あんな派手に銃弾ぶっ放しておいて、ガキがどことか、んなモン知るかぁ!!」
「なっ…!」
「うりゃあああー!」
その時、僕の背後から別の敵が、ハンマーを振り上げてきた。
2人だけじゃなかった、もう1人隠れていたのか! 僕がそれに気づき振り向くも、もう既にハンマーが近づいてきていて… と思いきや!?
プシューン!
「いて!」
横から1本の矢が、敵の脇腹にプスッと刺さった。敵は怯んでハンマーを落としてしまう。
間一髪だった。
僕もティファニーも最初の敵2人を相手取っているから、また別の仲間。矢といえば弓、という事は再びジョナサン…
「間に合ったわ。とりゃあ!」
ではなく、シエラだ。銃声を聞いて駆けつけてきたのだろう。
彼女もジョン同様、凄腕の弓使いだけど、持っている能力がジョンとは異なる。彼女は怯んでいる敵へ向かって突進、頭を掴むタックルを行った。
「ぬお!?」
敵の体がよろけ、すぐ横の花畑へドスンと倒れ込む。
シエラが頭を押しつけた先は、畑の中でも一際大きい一輪の花。ノースポール。
花に頭を押し付けるなんて、すごい事をしている様に見えるけど、これにはちゃんとした理由があるのだ。
ぬぅ
「んあ…? あー? …あー」
頭を押された敵が、シエラからの解放後ゆっくり起き上がるも、顔がボーっとしている。
さっきまでの威勢は何だったのか、まるで一気にボケたかのよう。
「あいつらか! セリナ達を撃ってきた奴らは!」
「動くな!!」
キャミとマイキが通報を受け駆けつけてきた。
ここで敵の身柄が確保されれば、こちらにとってかなり有利となるだろう。が、
「ぬおおおお! 逃げるぞおお!」
「おう!」
「あっ! こら、待てー!!」
僕がそちらを一瞥したほんの一瞬の隙に、最初の敵2人が走り出したのだ。迂闊だった。
後から出てきた3人目の敵は、相変らずボーっとしているが… 逃してしまった。
マイキ達が追いかけるのをやめ、僕達の身の安全確認へと回る。
「遅くなってすまない。ケガはないか?」
「大丈夫だけど… シエラは大丈夫なの? もし、隣の男が暴れ出したら」
僕はシエラへと声をかけた。シエラは小さいスコップを手に、敵の頭を押し付けられた先程の花を、下から丁寧に掘り出す。
「大丈夫よ。さっき魂の矢を打って、男と花をぶつけて魂を入れ替えてやったから」
そう。それがシエラのもつ天賦能力。
今ボーっとしている敵の中身は「花」であり、逆に無抵抗で動かない花には「敵」の魂が宿っている、という事だ。
こうしてすぐに花が掘り出されると、シエラはそれを小さな植木鉢に移し、こういう。
「これをヒナの所へ運んで、尋問にかけてやるわ。あの人には、生き物たちの言葉を聞ける能力がありますもの。噓をついたり、黙っていたら熱湯の刑ね」
「ひぃ…! それ、その花からしたら相当な脅迫!」
「よし、その間にこの男は確保だ。コイツに守る家族がいないか、徹底的に洗い出すぞ」
「そっちはそっちで何か企んでない!? おい警察!?」
なんて僕は身震いしたけど、まぁ敵どもはそれだけの事をしてきたんだ。
ティファニーもこれには同意のようで、怒った顔でコクリと頷いたのであった。
(つづく)
※マーモのフルネームが埋まっている洞窟
(実はパズルになっている)
マリアのそんな励ましもあって、僕達は新たに解放したティファニーを連れて、王都へ帰ることにした。次、こちらへ寄るのは数日後かな。
まだまだ現地で調べたい事は沢山あるけど、元をいえば僕達、物資を運びにきた身である。
こうしてツンドラを戻って北の森、巨大樹の聖域、そして小人の森の順に抜けていくと、今や僕達にとってお馴染みの王宮付近へと到着だ。
「凄くキレイな所ね! アゲハが建てたというあの王宮も立派じゃないの。でも、花畑とか、あの辺の小山とか、むかし封印されていた頃に見た様な…?」
なんて疑問符を浮かべているティファニーだが、まぁまだ解放されて間もないわけだし、そのうち何日か過ごせば自然と思い出せるだろう!
こうして僕たちは海岸付近の様子を見に、そしてジョンは礼治に連れられる形で、現在療養するべき場所へ帰ったのだが…
「いたぞ! あいつだ!」
「おう! くらえー!」
「!?」
住民達が避難し、瓦礫もキレイさっぱり片づけられた海岸沿いの被災地から、黒いケープを巻いた男2人が突然こちらへ構えてきたのだ。
奴らの手には、この国とコロニーではまず見かけないようなライフルやマシンガンが握られている。
という事はこいつら、フェデュートの一味だな!?
「あの集団、見たことある…! 私も助太刀するわ!」
そういって、ここはティファニーも参戦。僕達は銃を持った敵相手に立ち向かう事となった。
勿論こういった状況には過去に何度も経験しているので、もう慣れているといったら変だけど、問題は場所である。ここは女王アゲハが統治する管轄内だ。
もし、この国内で敵に発砲されたら…
ダダダダダダダダダ!!!
男の一人がもつマシンガンから、無数の銃弾が放たれた。
起きてはならない事が、起こってしまった。これは、見ようによっては両国の関係が一気に悪化するサインともいえる。人様の土地で、よくもやってくれたな!
「それ~!」
ティファニーが、敵の発砲と同じタイミングで、手から群青色の魔法を発現した。
それは一気にブワッと、前方20m範囲にまで球状に広がり、その空間内から美しい光の粒が無数に作られる。「小宇宙」を形成したのだ。
その小宇宙内に、敵と、敵が放った銃弾が飲まれると、
ダダダダダダダダダン、ダン、ダン、ダン… ダン…
と、たちまち動きがスローになるのである。これがティファニーの魔法だ。
この力は後で僕も手に入れるとして。これにより、本来なら目にも止まらぬ速さで飛んでくるはずの銃弾も、小宇宙の範囲外にいる僕達なら簡単に避けられるのである。
「セリナ、今のうちに!」
「はい! とりゃあ!!」
シュルシュルシュル~!!
僕は銃弾を躱しながら、遠隔魔法で敵の足元から大量の植物やツル、黒百合ガラス等を生やし、それで敵の衣服や銃を攻撃した。
彼らはとってもスローなので、僕が攻撃を仕掛けている事に気づいても逃げきれず、ただやられていく。手榴弾などを隠し持っていないか暴くため、ボロボロの上半身裸にしてやったのであった。
「「うわあああああ!!」」
結果、男2人は四方八方から衣服を切り刻まれ、銃も容赦なく手放された。
そのタイミングを見計らい、ティファニーの小宇宙が解除される。僕はその隙に黒焔の剣を生み出し、怒りの剣先を敵の顔へと向けた。
「挨拶もなしに他所の土地で撃ってくんじゃねーよこのヤロウ! 一体何の用だ!?」
「うぐっ…!」
まさか僕が、この見た目に似合わず豪い剣幕でまくし立てるとは思っていなかったのだろう、敵は少しばかり驚いている様子。
だけど相手も相手、倒れたまま僕を睨み返した。
「ガ、ガキを探してるんだよ! お前、冒険者ギルドのマスターだろう!? そいつから聞けば、あのガキを見つけられると思ってなぁ!? 一体、どこへ隠しやがった!?」
ガキ… って、まさかアニリンのことか!?
いやでも、そんな事を聞かれてすぐ名前を呟いてしまうほど、僕もバカではない。
僕は鬼の形相で、更に剣先を敵の目元へと近づけた。
「さっきから意味の分かんねーこと言ってんじゃねーよ! あんな派手に銃弾ぶっ放しておいて、ガキがどことか、んなモン知るかぁ!!」
「なっ…!」
「うりゃあああー!」
その時、僕の背後から別の敵が、ハンマーを振り上げてきた。
2人だけじゃなかった、もう1人隠れていたのか! 僕がそれに気づき振り向くも、もう既にハンマーが近づいてきていて… と思いきや!?
プシューン!
「いて!」
横から1本の矢が、敵の脇腹にプスッと刺さった。敵は怯んでハンマーを落としてしまう。
間一髪だった。
僕もティファニーも最初の敵2人を相手取っているから、また別の仲間。矢といえば弓、という事は再びジョナサン…
「間に合ったわ。とりゃあ!」
ではなく、シエラだ。銃声を聞いて駆けつけてきたのだろう。
彼女もジョン同様、凄腕の弓使いだけど、持っている能力がジョンとは異なる。彼女は怯んでいる敵へ向かって突進、頭を掴むタックルを行った。
「ぬお!?」
敵の体がよろけ、すぐ横の花畑へドスンと倒れ込む。
シエラが頭を押しつけた先は、畑の中でも一際大きい一輪の花。ノースポール。
花に頭を押し付けるなんて、すごい事をしている様に見えるけど、これにはちゃんとした理由があるのだ。
ぬぅ
「んあ…? あー? …あー」
頭を押された敵が、シエラからの解放後ゆっくり起き上がるも、顔がボーっとしている。
さっきまでの威勢は何だったのか、まるで一気にボケたかのよう。
「あいつらか! セリナ達を撃ってきた奴らは!」
「動くな!!」
キャミとマイキが通報を受け駆けつけてきた。
ここで敵の身柄が確保されれば、こちらにとってかなり有利となるだろう。が、
「ぬおおおお! 逃げるぞおお!」
「おう!」
「あっ! こら、待てー!!」
僕がそちらを一瞥したほんの一瞬の隙に、最初の敵2人が走り出したのだ。迂闊だった。
後から出てきた3人目の敵は、相変らずボーっとしているが… 逃してしまった。
マイキ達が追いかけるのをやめ、僕達の身の安全確認へと回る。
「遅くなってすまない。ケガはないか?」
「大丈夫だけど… シエラは大丈夫なの? もし、隣の男が暴れ出したら」
僕はシエラへと声をかけた。シエラは小さいスコップを手に、敵の頭を押し付けられた先程の花を、下から丁寧に掘り出す。
「大丈夫よ。さっき魂の矢を打って、男と花をぶつけて魂を入れ替えてやったから」
そう。それがシエラのもつ天賦能力。
今ボーっとしている敵の中身は「花」であり、逆に無抵抗で動かない花には「敵」の魂が宿っている、という事だ。
こうしてすぐに花が掘り出されると、シエラはそれを小さな植木鉢に移し、こういう。
「これをヒナの所へ運んで、尋問にかけてやるわ。あの人には、生き物たちの言葉を聞ける能力がありますもの。噓をついたり、黙っていたら熱湯の刑ね」
「ひぃ…! それ、その花からしたら相当な脅迫!」
「よし、その間にこの男は確保だ。コイツに守る家族がいないか、徹底的に洗い出すぞ」
「そっちはそっちで何か企んでない!? おい警察!?」
なんて僕は身震いしたけど、まぁ敵どもはそれだけの事をしてきたんだ。
ティファニーもこれには同意のようで、怒った顔でコクリと頷いたのであった。
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