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第三部 ―ベルベット・スカーレット―
ep.15 壮大な思い出に耽る雪男? いいえ、白薔薇男です。
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「『危なくなったら荒野へ逃げろ。グリフォン達が皆を守ってくれる。
だが、くれぐれもグリフォン達の誇りである「姫様」に危害が加わらぬよう、気を付けてくれ。もし、そんな事になったら… 彼らは、皆に牙を向けるだろう』
曖昧だけど、ここまで解読できた。あとは、最後が何て書いてあるのか…」
あの後も、ヒナが海底から拾い上げた謎の石板を、ゆっくりではあるが礼治が解読していた。王宮の一部屋を借りる形で、ヒナとキャミとマイキも同伴で見守っている。
マイキが、少しボロボロで不明瞭な石板の最下部を指さした。
「この、やすりか何かで無理やり削ったような部分。そこに、上記の場合のトラブルについて対処法が記されているのだろうか? グリフォン達の、怒りを鎮める的な」
「うん、私もそう思う。その石板に書いてあるように、グリフォン達がかつて味方になってくれるはずの存在だとしたら、きっと『姫様』という存在がその… 最悪の事態に陥ったんじゃないかな」
「だろうな。恐らく何者かが『姫様』を奪ったあと、そいつは証拠隠滅を図るため、石板の最下部を削ろうとした。だが想定以上の硬度があることと時間が間に合わず、急遽セメントで塗りたくり、海の底へ沈めた――」
キャミのその考察通りなら、石板を沈めた奴はとんだ悪党ではないか。
これには女性2人が首を横に振る始末。礼治が、目線を石板からヒナへと移した。
「『荒野へ逃げろ』… これって、その荒野のどこかに避難所みたいな所があるという意味じゃないか?」
「そうだよね。でも、グリフォン達がまた襲い掛かってくるんじゃない?」
「だからこそだろう。思えばアゲハが谷底で拾ったとされる割れた石碑も、その石碑が元々あったとされる根が張った崖も、両方荒野で見つかっている。
…まさか、その根が張った場所の奥に、何か隠されていたりして?」
「うん。秘密の通路的なものがあるかもしれない。グリフォンさえどうにかできれば、そこを調べる価値はありそうだよ。でも、一体どうしたらいいんだろう?」
と、肩を落とすヒナ。
せめて石板の最下部さえ解読できれば、何かしらヒントは得られるかもしれないのに…
と思っていた所、ここでキャミがとんでもない一案を講じた。
「ジョナサンに行かせるか」
「え?」
「現状、グリフォン対策に最も適しているのはアイツだ。アイツはグリフォンの生態を長いこと見ている。予知能力だけでなく、ワープとオーロラを駆使し、1人で20体も相手取った実績は大きい。猫のような威嚇も効果があるようだ」
あーそういえばやってたなぁ。ジョンが発した「シャー!」で、グリフォン達みんなビックリして逃げたんだっけ。
なんて神回(?)の思い出に浸るのも束の間、ここでマイキが立ち上がった。
「もしジョナサンに行かせるのなら、私も同行する。彼1人では心許ない」
「大丈夫なのか?」
「あぁ。いざという時は犬になってまくつもりだ。彼らは音に寄る性質があるのだろう? なら、こちらの遠吠えや咆哮で気を逸らすのも一つの手だ」
「なら俺も行こう。グリフォン達は、花火の音と光にも敏感だからな」
と、礼治も続けて立ち上がった。
そういえば礼治がここへ来てから、随分時間が経っている。清掃員たるもの、そろそろ地下博物館へ戻らなくてはならないのだ。キャミは頷いた。
「わかった。その時はマイキたち、頼んだぞ」
――――――――――
「みんな! ツンドラの裂け目を歩いていたら、驚くものを拾ったのよ。これを見て」
というサンドラの誘いがあったのは、あれからすぐあと。
僕達がベルスカの件で忙しく(?)していた中、サンドラは1人北の森で食虫植物達を侍らせていたわけだが、その植物達が快く道を空けた先の雪原から、まさかの吉報である。
今回は僕、サリバ、そしてリリーの計3人が、アゲハに一報入れてから現地へ向かった。
「今日まで起こった現地の変化は、今この場でチャームにいる本人から聞いた方が、情報収集がスムーズにいくかもしれないじゃない? だから、あなた達をここへ呼んだの。あの一軒家がある以上、今は雪で埋もれていても、この下にはきっと壮大な景色や考古学的ヒントが隠されていると期待しているわ」
「そういって、逆に何もなかったら、それはそれで訊かれた本人が気まずいと思うけどな」
と、不安な表情を浮かべるぼく。
それはそうと、彼女の手にあるのは勿論、新しく見つかったクリスタルチャームだ。
まさか神々やサリイシュの力なしで見つかるとは、珍しい事もあるものである。
「バラのロゴ… 壮兄ぃのチャームですね。あ、だから私を呼んだのですか」
と、リリーがチャームを前にハッとなった。サンドラがニコッと微笑む。
次にサリバがチャームの前へと立ち、緊張した面持ちで自身の手をかざした。
「もし、失敗したらごめんね。私、一人で唱えるのはこれが初めてなの!」
そういえばそうだな。
サリイシュといえば、これまで常に2人係りで魂を解放してきた。だがこれについてはミネルヴァ曰く、同じ「神」になぞらえる波動の使い手ならもう、サリバ1人でも出来るのではないか? という理屈である。
まぁ、あのお爺ちゃん譲りの力を持っているときいたんだ。
大丈夫。キミなら絶対にできる! そう僕は心の中で頷きながら、サリバのおまじないを見つめたのであった。
クリスタルの発光が、更に強くなってきた。
サリバがふぅと息を鳴らし、更におまじないの力を込めている様に見える。
それに合わせ、光は更に眩しく、やがて虹色へと変化していき――!
ドーン!!
サリバのソロまじない、結果は見事成功!
凄い勢いで光のスライムが発射され、もはやお馴染み、弧を描いて着地という光景を見届ける事ができたのであった。しかし、
ボフンッ
「あら嫌だ、埋もれちゃったわね。いきましょう!」
光が着地した先は、僕達の地点から少し歩いた距離にある雪の上。
高さ3mは積もっていそうな所へ埋まるとは、これではその光が人間の姿へ変化していく様子も、その人のモチーフである白薔薇が舞う様子も、全然見えないではないか。
僕達は足元に気を付けながら、急いで前へ進んでいった。すると、
もぞもぞ、もぞ…
「ひっ。な、なんか動いてるんだけど!?」
うん、だろうねサリバ?
そこに光が着地したのだから、多分今ごろ、チャームの主は雪の重みと寒さで足搔いていると思うぞ。大丈夫。多分、そいつは君が恐れている様な狂暴性はないから…
ばーん!!
「ぎゃあああああああー!!!」
て、おいおいおい急に目の前で雪、吹っ飛ぶなって!!
そしてサリバ、そんなビビることか!? なんて、こっちの心臓が止まるかという勢いで絶叫が起こったのである。サリバは僕の後ろに隠れてしまった。
あともう一歩、前に進んでいたら、今の雪の爆発(噴火?)に巻き込まれていただろう。
「ふぅ… やっと出れた」
雪が吹っ飛ばされ、露わになったのは1人の大男。
おかっぱ頭が特徴のリリーの兄、ローズの解放であった。穏やかな顔して物理最強。
「あぁ… 小さい頃、妹と一緒に、母の故郷へ連れていってもらった日を思い出すなぁ」
なんて、解放早々ロマンチストな事をいいながら、ゆっくり歩き出すローズ。
彼が向かっているのは勿論、最愛の妹リリーのもとだ。リリーは胸を締め付けられる思いで、兄のぼやきを見つめていた。
「まぁ、その時のモスクワの極寒に比べれば、ここはまだまだだがね」
【クリスタルの魂を全解放まで、残り 8 個】
だが、くれぐれもグリフォン達の誇りである「姫様」に危害が加わらぬよう、気を付けてくれ。もし、そんな事になったら… 彼らは、皆に牙を向けるだろう』
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キャミのその考察通りなら、石板を沈めた奴はとんだ悪党ではないか。
これには女性2人が首を横に振る始末。礼治が、目線を石板からヒナへと移した。
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…まさか、その根が張った場所の奥に、何か隠されていたりして?」
「うん。秘密の通路的なものがあるかもしれない。グリフォンさえどうにかできれば、そこを調べる価値はありそうだよ。でも、一体どうしたらいいんだろう?」
と、肩を落とすヒナ。
せめて石板の最下部さえ解読できれば、何かしらヒントは得られるかもしれないのに…
と思っていた所、ここでキャミがとんでもない一案を講じた。
「ジョナサンに行かせるか」
「え?」
「現状、グリフォン対策に最も適しているのはアイツだ。アイツはグリフォンの生態を長いこと見ている。予知能力だけでなく、ワープとオーロラを駆使し、1人で20体も相手取った実績は大きい。猫のような威嚇も効果があるようだ」
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なんて神回(?)の思い出に浸るのも束の間、ここでマイキが立ち上がった。
「もしジョナサンに行かせるのなら、私も同行する。彼1人では心許ない」
「大丈夫なのか?」
「あぁ。いざという時は犬になってまくつもりだ。彼らは音に寄る性質があるのだろう? なら、こちらの遠吠えや咆哮で気を逸らすのも一つの手だ」
「なら俺も行こう。グリフォン達は、花火の音と光にも敏感だからな」
と、礼治も続けて立ち上がった。
そういえば礼治がここへ来てから、随分時間が経っている。清掃員たるもの、そろそろ地下博物館へ戻らなくてはならないのだ。キャミは頷いた。
「わかった。その時はマイキたち、頼んだぞ」
――――――――――
「みんな! ツンドラの裂け目を歩いていたら、驚くものを拾ったのよ。これを見て」
というサンドラの誘いがあったのは、あれからすぐあと。
僕達がベルスカの件で忙しく(?)していた中、サンドラは1人北の森で食虫植物達を侍らせていたわけだが、その植物達が快く道を空けた先の雪原から、まさかの吉報である。
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「今日まで起こった現地の変化は、今この場でチャームにいる本人から聞いた方が、情報収集がスムーズにいくかもしれないじゃない? だから、あなた達をここへ呼んだの。あの一軒家がある以上、今は雪で埋もれていても、この下にはきっと壮大な景色や考古学的ヒントが隠されていると期待しているわ」
「そういって、逆に何もなかったら、それはそれで訊かれた本人が気まずいと思うけどな」
と、不安な表情を浮かべるぼく。
それはそうと、彼女の手にあるのは勿論、新しく見つかったクリスタルチャームだ。
まさか神々やサリイシュの力なしで見つかるとは、珍しい事もあるものである。
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と、リリーがチャームを前にハッとなった。サンドラがニコッと微笑む。
次にサリバがチャームの前へと立ち、緊張した面持ちで自身の手をかざした。
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そういえばそうだな。
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大丈夫。キミなら絶対にできる! そう僕は心の中で頷きながら、サリバのおまじないを見つめたのであった。
クリスタルの発光が、更に強くなってきた。
サリバがふぅと息を鳴らし、更におまじないの力を込めている様に見える。
それに合わせ、光は更に眩しく、やがて虹色へと変化していき――!
ドーン!!
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ボフンッ
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僕達は足元に気を付けながら、急いで前へ進んでいった。すると、
もぞもぞ、もぞ…
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うん、だろうねサリバ?
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ばーん!!
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