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第三部 ―ベルベット・スカーレット―
ep.4 絶対にバレない雨のお掃除
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※ここまでの道筋(~ep.3)
「砂漠、ね。私に考えがあるわ。境界付近の他バイオームを少し渡り歩かせてほしい」
なんて、到着早々すごい事を言いだしたミネルヴァ。
彼女は上界の狭間を統治する神さながら、アガーレールについてはもうある程度僕達から聞いているので、一々ここはこうと説明しなくて済むのが助かるんだけど… 僕は冷や汗をかいた。
「俺はいいけど、王宮で開示されているマップを見る限り、隣接する荒野と火山地帯はかなり危険だよ? 大量のグリフォンが皆の目を狙ってくるかもしれないし、足場の悪さでマグマダイブする危険性だってある。現状、この山脈が一番安全な出入口で」
「そういえば礼治さんもそうだけど、神々って、最初はあんな高い空の上から墜落スポーンしても平気そうだよね? あれはどうして?」
と、ヒナが質問する。
「だって最初のスポーンの時だけ、皆がクリスタルから解放されたばかりの時のように、ダメージを受けないスライム状になっているもの。着地後に体が完成してからは、そうもいかなくなるけど」
と、ミネルヴァからの答え。通りで僕が最初、この世界に「墜落」という形でスポーンしても平気だったわけだ。
が、それでも不可解な点があってならないと表情を浮かべているのが、次のヘルの質問。
「ほう? でもさっきセリナがいったように、スポーン地点がたまたま深いマグマ溜まりとかだと、流石に助からないんじゃないか?」
「…」
おっと?
ミネルヴァさんや、急に無視を決め込んだのか、引き続き砂漠の方向を見ながら歩き始めたのであった。どうやらマグマダイブの件は禁句らしい。
それはそうと、移動を続けて漸く荒野にさしかかったころ。
それ以上先へ進むと台地があり、そちらに生息しているグリフォンと敵対する恐れがあるので、安全策としては一旦平地を降り、暗黒城まで歩いてから火山地帯を登る必要がある。
が、ここで僕達はまたも不可解なものを発見した。赤い大地に転げ落ちている残骸だ。
「みて! 機械が落ちてるよ。なんか、ペシャンコになってるね」
そういって、ヒナがその機械をひょいと拾い上げてきた。
見た感じ大型ラジコンっぽいが、如何せん原型を留めていないほど潰れちゃっている。
ヘルが手持ちのミニライトで光を当て、患者の喉元を覗くように機械を見入った。
「セリナが最初にこの荒野へ来た時には、こんな機械あったか?」
「いや、なかった。だから最近のかもしれない」
「ふむ。機体の一部に、表面の塗装の剥がれ具合から、何か固くて大きなものが勢いよくぶつかった跡がある。まるで、トラックに轢かれたかのような凹み具合だ」
なにそれ、怖っ… というか、そんな大層な乗り物アガーレールで見た事がないぞ、と僕はつい言いそうになった。
でも、流石にそれは国の文明レベルそのものまで悪く言っているようなものだし、女王様に失礼なので黙っておこう。ミネルヴァが、近くの足元を見てはっとなった。
「みて! 針金と、プロペラが落ちているわ。あと、レンズらしきものも」
そういって破片に指をさす。
これらが1つの方向に向かって、直線を描く様にバラバラに落ちている事から、機械がどこから飛んできたのかを概ね予測できそうだ。
「この機械から飛び散った破片かな?」
「だとしたらこいつは、ドローンの可能性が高いな。しかもその針金って…」
「うん! たぶん、例のオリハルコンの針金だよ。最強の金属で、恐らくフェブシティでしか作られていないと言われている」
「じゃあ、相当な衝撃だったんだね。方角的には、砂漠から飛んできたみたいだけど、あんな砂嵐の中でドローンって飛べるものなの?」
うん、それは僕もヒナと同じ事を思った。
するとミネルヴァが何かに気付いたのだろう、遠くの砂嵐を眺めながらこういう。
「あの砂嵐… まさか、その奥は砂も埃も舞っていない、フェブシティ管轄のコミューンが形成されていたりして」
「え!? そんな事が分かるの!?」
「前に、サキュバス数人がお店の倒産後、砂漠に移住したという話をキャミ達が教えてくれたけど、そのドローンらしきものの残骸がここにある時点で信憑性は高いわ。あの濃い砂嵐の奥に、静かなオアシスがあるのだとしたら…」
そういって、ミネルヴァが砂漠の方向へ一歩前に踏み出す。
一旦、辺りを静かに見渡してから、ふうと息を吐いてこう呟いた。
「この空気、熱、風、生きとし生ける者達… あの場所が、これから起こる事に見舞われても、生態系に影響はなさそう」
これから起こる事、とは?
するとミネルヴァ、黙想のごとく、ゆっくり瞼を閉じ、静かに右手を空の上へとあげた。
僕達も静かに見守る。
青く晴れている空が、段々と雲に覆われてきた。
雲は砂漠地帯を中心に、暗く濃くなっていく。
遠くから―― 砂嵐の上から、雷鳴が響いてきた。そして、
ザー!
「おー」
僕達は息を呑んだ。
砂漠一帯に、どしゃ振りの雨が降りだしたのだ。
ミネルヴァがもつ神風の力で、意図的に雨を降らせ、砂や塵を洗い流しはじめたのである。
ミネルヴァは「やりきった」という表情で、静かに瞼を開き、僕達へと振り向いた。
「これで、明後日には雨が止んで、砂嵐も収まる事でしょう。雨が降れば地面も固くなるから、暫く砂が舞う事はないし、道中地獄アリや見えない谷底に落ちる心配もなくなる」
「わーお、こりゃ現地の人もきっとビックリだな! この距離だもん、まさか人の手で意図的に雨を降らせたなんて誰も思わなそう」
はたして、ここまでの冒険がかのベルベット・スカーレットと直接関係があるのか?
といわれたらちょっと自信がないけど、新たなクリスタルチャーム探しも兼ねて、これでまた一歩マップ拡大に貢献した事だろう。
今のところ、ミネルヴァがそれらしきオーラを感じ取っている様子がないことから、この荒野ではもう新たにチャームが見つかる事はなさそうである。
というわけで、現地はまだ雨が振りはじめたばかりだし、依然として視界は晴れていないので、砂漠探索は明後日に持ち越しとなった。
それまで敵対勢力のフェデュートに、雨降りの原因が僕達だとバレなければいいけどね。
――――――――――
「え? 私達とお話?」
この日の夜は、ミネルヴァの希望によりサリイシュとのご対面。
このアガーレールに先住する数少ないニンゲンにして、クリスタルから魂を解放する「おまじない」が使えるという、そんな凄い子達に、ミネルヴァは神の1人として訊きたいことが山ほどあるのだという。
サリイシュからすれば特段断る理由がないので、それ自体は全然OKとの事なのだが…
「まだこの世界にきて、間もないんでしたっけ。長旅で疲れているでしょうし、寝泊まりも出来るように私、今から来客用の寝床を準備してくるから待ってて!」
「ううん、そこまでしなくて大丈夫よ。気を遣ってくれてありがとう」
ミネルヴァは手の平をかざし、慌てて一軒家に戻ろうとしたサリバを呼び止めた。
今の彼女は祭典服姿なので、まだこの世界に転移して間もないとサリバは悟ったのだろう。玄関前、僕も同伴でサリイシュに会いに来たところだ。
ちなみにヘルはあれから在宅医療に戻り、ヒナは荒野で拾った機械の残骸を、研究のため王宮へ持ち運んでいった帰りである。
(つづく)
「砂漠、ね。私に考えがあるわ。境界付近の他バイオームを少し渡り歩かせてほしい」
なんて、到着早々すごい事を言いだしたミネルヴァ。
彼女は上界の狭間を統治する神さながら、アガーレールについてはもうある程度僕達から聞いているので、一々ここはこうと説明しなくて済むのが助かるんだけど… 僕は冷や汗をかいた。
「俺はいいけど、王宮で開示されているマップを見る限り、隣接する荒野と火山地帯はかなり危険だよ? 大量のグリフォンが皆の目を狙ってくるかもしれないし、足場の悪さでマグマダイブする危険性だってある。現状、この山脈が一番安全な出入口で」
「そういえば礼治さんもそうだけど、神々って、最初はあんな高い空の上から墜落スポーンしても平気そうだよね? あれはどうして?」
と、ヒナが質問する。
「だって最初のスポーンの時だけ、皆がクリスタルから解放されたばかりの時のように、ダメージを受けないスライム状になっているもの。着地後に体が完成してからは、そうもいかなくなるけど」
と、ミネルヴァからの答え。通りで僕が最初、この世界に「墜落」という形でスポーンしても平気だったわけだ。
が、それでも不可解な点があってならないと表情を浮かべているのが、次のヘルの質問。
「ほう? でもさっきセリナがいったように、スポーン地点がたまたま深いマグマ溜まりとかだと、流石に助からないんじゃないか?」
「…」
おっと?
ミネルヴァさんや、急に無視を決め込んだのか、引き続き砂漠の方向を見ながら歩き始めたのであった。どうやらマグマダイブの件は禁句らしい。
それはそうと、移動を続けて漸く荒野にさしかかったころ。
それ以上先へ進むと台地があり、そちらに生息しているグリフォンと敵対する恐れがあるので、安全策としては一旦平地を降り、暗黒城まで歩いてから火山地帯を登る必要がある。
が、ここで僕達はまたも不可解なものを発見した。赤い大地に転げ落ちている残骸だ。
「みて! 機械が落ちてるよ。なんか、ペシャンコになってるね」
そういって、ヒナがその機械をひょいと拾い上げてきた。
見た感じ大型ラジコンっぽいが、如何せん原型を留めていないほど潰れちゃっている。
ヘルが手持ちのミニライトで光を当て、患者の喉元を覗くように機械を見入った。
「セリナが最初にこの荒野へ来た時には、こんな機械あったか?」
「いや、なかった。だから最近のかもしれない」
「ふむ。機体の一部に、表面の塗装の剥がれ具合から、何か固くて大きなものが勢いよくぶつかった跡がある。まるで、トラックに轢かれたかのような凹み具合だ」
なにそれ、怖っ… というか、そんな大層な乗り物アガーレールで見た事がないぞ、と僕はつい言いそうになった。
でも、流石にそれは国の文明レベルそのものまで悪く言っているようなものだし、女王様に失礼なので黙っておこう。ミネルヴァが、近くの足元を見てはっとなった。
「みて! 針金と、プロペラが落ちているわ。あと、レンズらしきものも」
そういって破片に指をさす。
これらが1つの方向に向かって、直線を描く様にバラバラに落ちている事から、機械がどこから飛んできたのかを概ね予測できそうだ。
「この機械から飛び散った破片かな?」
「だとしたらこいつは、ドローンの可能性が高いな。しかもその針金って…」
「うん! たぶん、例のオリハルコンの針金だよ。最強の金属で、恐らくフェブシティでしか作られていないと言われている」
「じゃあ、相当な衝撃だったんだね。方角的には、砂漠から飛んできたみたいだけど、あんな砂嵐の中でドローンって飛べるものなの?」
うん、それは僕もヒナと同じ事を思った。
するとミネルヴァが何かに気付いたのだろう、遠くの砂嵐を眺めながらこういう。
「あの砂嵐… まさか、その奥は砂も埃も舞っていない、フェブシティ管轄のコミューンが形成されていたりして」
「え!? そんな事が分かるの!?」
「前に、サキュバス数人がお店の倒産後、砂漠に移住したという話をキャミ達が教えてくれたけど、そのドローンらしきものの残骸がここにある時点で信憑性は高いわ。あの濃い砂嵐の奥に、静かなオアシスがあるのだとしたら…」
そういって、ミネルヴァが砂漠の方向へ一歩前に踏み出す。
一旦、辺りを静かに見渡してから、ふうと息を吐いてこう呟いた。
「この空気、熱、風、生きとし生ける者達… あの場所が、これから起こる事に見舞われても、生態系に影響はなさそう」
これから起こる事、とは?
するとミネルヴァ、黙想のごとく、ゆっくり瞼を閉じ、静かに右手を空の上へとあげた。
僕達も静かに見守る。
青く晴れている空が、段々と雲に覆われてきた。
雲は砂漠地帯を中心に、暗く濃くなっていく。
遠くから―― 砂嵐の上から、雷鳴が響いてきた。そして、
ザー!
「おー」
僕達は息を呑んだ。
砂漠一帯に、どしゃ振りの雨が降りだしたのだ。
ミネルヴァがもつ神風の力で、意図的に雨を降らせ、砂や塵を洗い流しはじめたのである。
ミネルヴァは「やりきった」という表情で、静かに瞼を開き、僕達へと振り向いた。
「これで、明後日には雨が止んで、砂嵐も収まる事でしょう。雨が降れば地面も固くなるから、暫く砂が舞う事はないし、道中地獄アリや見えない谷底に落ちる心配もなくなる」
「わーお、こりゃ現地の人もきっとビックリだな! この距離だもん、まさか人の手で意図的に雨を降らせたなんて誰も思わなそう」
はたして、ここまでの冒険がかのベルベット・スカーレットと直接関係があるのか?
といわれたらちょっと自信がないけど、新たなクリスタルチャーム探しも兼ねて、これでまた一歩マップ拡大に貢献した事だろう。
今のところ、ミネルヴァがそれらしきオーラを感じ取っている様子がないことから、この荒野ではもう新たにチャームが見つかる事はなさそうである。
というわけで、現地はまだ雨が振りはじめたばかりだし、依然として視界は晴れていないので、砂漠探索は明後日に持ち越しとなった。
それまで敵対勢力のフェデュートに、雨降りの原因が僕達だとバレなければいいけどね。
――――――――――
「え? 私達とお話?」
この日の夜は、ミネルヴァの希望によりサリイシュとのご対面。
このアガーレールに先住する数少ないニンゲンにして、クリスタルから魂を解放する「おまじない」が使えるという、そんな凄い子達に、ミネルヴァは神の1人として訊きたいことが山ほどあるのだという。
サリイシュからすれば特段断る理由がないので、それ自体は全然OKとの事なのだが…
「まだこの世界にきて、間もないんでしたっけ。長旅で疲れているでしょうし、寝泊まりも出来るように私、今から来客用の寝床を準備してくるから待ってて!」
「ううん、そこまでしなくて大丈夫よ。気を遣ってくれてありがとう」
ミネルヴァは手の平をかざし、慌てて一軒家に戻ろうとしたサリバを呼び止めた。
今の彼女は祭典服姿なので、まだこの世界に転移して間もないとサリバは悟ったのだろう。玄関前、僕も同伴でサリイシュに会いに来たところだ。
ちなみにヘルはあれから在宅医療に戻り、ヒナは荒野で拾った機械の残骸を、研究のため王宮へ持ち運んでいった帰りである。
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