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第三部 ―ベルベット・スカーレット―
ep.1 暗い檻に閉ざされし紅紫色
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※ここまでの相関図(~第二部)
ドックン、ドックン、ドックン、ドックン――
「はぁ… はぁ… はぁ…」
重くのしかかる心拍音。
見えない「ナニカ」で、身を焼かれているような、女性の吐息。
その目に映るは、赤くドス黒い空間にある、歪な形の檻に閉じ込められた姿。
女性は、その場で蹲りながら、自身の頭を抱え肩で息をしていた。
時おり、胸を抑えつけている仕草も見られる。
病気か? いや、違う。
ドクン、ドクン、ドクン、ドクン――
「はぁ… はぁ… また、波が来やがった…! クソが…!」
心拍数が、上がっていく。
気づけば“彼”は、なぜかその光景を見つめていた。
どこか、この世のものとは思えない「おぞましさ」を感じる。
まるで、巨大な血肉で作られているかのような、そんな場所に檻があり、そして女性が一人苦しそうに座り込んでいるのだ。
ドクンドクンドクンドクンドクン――
――怖い。
“彼”は警戒した。
手を震わせながら、自身の頭を抱える女性の姿が、段々と鮮明になってきた。
頭髪は―― たぶん、紫色のクセ毛。小柄だけど、少しばかり肉感的な体型。
暗くてよく見えないけど、衣服や宝飾に、ところどころ歯車や羽毛の飾りがついている。どこか、見覚えのある恰好であった。
「…だれ?」
“彼”は、自然とそう呟いていた。
女性の吐息が、荒くなってきた。
心拍音も、破裂しそうなほどに、早くなっている。
ドクンドクンドクンドクンドクン!!
「はぁ… はぁ…! な… るな…」
女性が、押し殺したような声で叫んだ。
もし、その世界に自身の肉体があるとすれば、“彼”は身を引いていただろう。
それだけ、女性からは底知れぬ悲痛のオーラが滲み出ていたのだ。
そして次の瞬間、
ドクドクドクドクドクドクドク!!
「みるなぁぁー!!!」
――――――――――
「うわぁ!!」
ガバッ!
“彼”は、イシュタは、恐怖で飛び起きた。
息を切らしている。だけど、それもものの数秒で収まった。
辺りを見渡すと、そこは自身の寝室。
先の不気味な光景とは真逆の、窓から明るい日差しが降り注ぐ、暖かな家のベッドの上。
あれは、ただの「夢」だったようだ。
「おはようイシュタ! どうしたの? さっき叫び声が聞こえたけど」
廊下へと続くドアが開いた。
この寝室へと入ってきたのは、彼の幼馴染にして、小さい頃から同居しているサリバ。
イシュタと同じ、この世界では希少な先住民のニンゲンの1人だ。イシュタは自身の冷や汗を拭いながら、かけつけたサリバに、言葉を選ぶようにしてこう告げた。
「おはよう、サリバ… 僕、悪夢を見てしまったみたいだ」
「あー、だからかぁ。大丈夫なの?」
「うん… つい、びっくりしたけど、多分そんな大したものでもないと思う」
「そっか。とりあえずダイニングへ行こうよ。朝ご飯の準備出来てるよ!」
そういって、気を取り直したサリバがイシュタをダイニングへと手招きする様に、開けたドアへと手を伸ばした。
イシュタは頷き、ぎこちなくもベッドを降りる。その時だった。
ピンポーン♪
来訪のチャイムだ。サリバが「はいはーい」といい、玄関へと向かう。
朝から来客とは忙しい一日の始まりだが、ここは現代の日本とは違う。近世のオリエンタルを彷彿とさせる景観のこの国では、朝の来客といえば大体、以下のような理由だ。
ガチャ
「やっほー! マリアだよー。2人ともおはよう♪」
玄関を開ければ、そこに立っているのはみどりの爆乳おてんば娘、マリア・ヴェガ。
異世界から転移し、長らくクリスタルチャームに封印されていたけど、最初に解放されて以来、今では悠々自適にスローライフを満喫している。
そんな彼女の手には大きなカゴが握られており、そこに天秤と、あとは海産物やミルク瓶などが沢山入れられていた。朝の宅配の仕事だ。
サリバが笑顔で「おはよう」と返すと、マリアは早速カゴの中から必要な分の食材を取り出し、それを玄関横の棚の上に置いていった。
「今はマグロとタラが旬でね。従来より安くなってるんだよ~。よかったら、ここに置いといたいつものサブスクとは別に買ってく? 脂がのっていて美味しいよ~♪」
「ほんと!? ちょうど、今夜は鍋料理にしようと思っていたところなんだ。じゃあ、ついでにタラを1尾」
「まいどあり~!」
なんて、ともに手慣れたBtoCを交わすマリアとサリバ。
商業ギルドの所属かつ、朝はこうして幾つものお宅を廻り、各々がその日必要としている食材を届けるのがマリアの仕事であった。こうして一通り会計を終えると、マリアが、
「おや? おはようイシュタ、なんか顔色が悪いね。どこか具合悪いの?」
と、サリバのすぐ横で立っているイシュタの異変に気付いたのだ。
イシュタは自身の後頭部をかきながら、こう答える。
「実は、けさ悪夢を見てしまって」
「あらら。良かったら、私に教えてよ。どんな夢だったの?」
「うん。そんなにハッキリとは覚えてないんだけど… 暗い空間の中に大きな檻があって、その中で、女性が苦しそうな顔で閉じ込められていたんだ。その人が、急にこちらを見ては『みるな!』と叫んだものだからつい、びっくりしちゃって」
「え、何それ怖」
と、横で聞いていたサリバが僅かに肩をすぼめた。
マリアは少しだけ顎をしゃくったが、すぐに困り笑顔で肩をすくめ、こういう。
「悪夢ってさ。内容によっては『逆夢』といって、見かけとは真逆の吉夢である事が多いらしいよ? だから、そんなに気負いしなくて大丈夫だと思う!」
「そうなの?」
「うん。今こうして吐き出した事で、少しはスッキリしたんじゃない? そういう意味でも、これから『吉』に向かうかもね。それじゃあ! よい一日を~♪」
そういって、マリアは玄関の外へ歩き去っていった。
次のお宅へ向かい、食材を届ける為の移動である。サリバが手を振って見送った。
「吉夢、か。そうだといいんだけどな」
そう、イシュタがぼそっと小声で呟いた事に、サリバは気づいていないが。
――――――――――
――ふむ、女性が苦しんでいる夢か。確かに、あの感受性が高く予知夢を見やすいとされる先住民のうち1人がそんな夢を見ていたなんて、こっちもちょっと不安になるかもね。
なんて、マリアは次の訪問先へ向かう道中、頭の中でそう溜め息をついていた。
さきほどの説得はあくまで悪夢を見たイシュタを慰めるための口実でしかなく、はて彼の見た夢が必ずしも「吉夢」とは言い切れないからだ。
それに、
――その悪夢ってのが仮に「正夢」だとして、その檻に閉じ込められていた女性って一体、どんな人なのだろう?
この世界の事だから多分、フェデュートがもつ施設内に収容された奴隷とかかな? そこを聞くのを失念しちゃったけど、だからといってこれ以上深入りしてもイシュタが逆に苦しくなるだけだろうし、う~ん難しいなぁ。
と、頭の中はぐるぐるだが、決して顔には出さないのが商売人の意地というものか。
マリアは表向きは明るく元気に振る舞っていた。
が、途中で足を止め、その場で数秒間固まる様に立ち止まった。
何か、不可解な点に気がついたのだろうか。
マリアの視線が、少しだけ揺らぐ。
「いや、まさかね」
それが、マリアの出した「答え」だった。
どうやら考えすぎらしい。
顔が、元の凛々しい表情へと戻った。
こうして何事もなかった様に再び歩き始めると、マリアはハミング交じりに次のお宅の玄関チャイムを鳴らし、住民が顔を出すのを待ったのであった。
(つづく)
ドックン、ドックン、ドックン、ドックン――
「はぁ… はぁ… はぁ…」
重くのしかかる心拍音。
見えない「ナニカ」で、身を焼かれているような、女性の吐息。
その目に映るは、赤くドス黒い空間にある、歪な形の檻に閉じ込められた姿。
女性は、その場で蹲りながら、自身の頭を抱え肩で息をしていた。
時おり、胸を抑えつけている仕草も見られる。
病気か? いや、違う。
ドクン、ドクン、ドクン、ドクン――
「はぁ… はぁ… また、波が来やがった…! クソが…!」
心拍数が、上がっていく。
気づけば“彼”は、なぜかその光景を見つめていた。
どこか、この世のものとは思えない「おぞましさ」を感じる。
まるで、巨大な血肉で作られているかのような、そんな場所に檻があり、そして女性が一人苦しそうに座り込んでいるのだ。
ドクンドクンドクンドクンドクン――
――怖い。
“彼”は警戒した。
手を震わせながら、自身の頭を抱える女性の姿が、段々と鮮明になってきた。
頭髪は―― たぶん、紫色のクセ毛。小柄だけど、少しばかり肉感的な体型。
暗くてよく見えないけど、衣服や宝飾に、ところどころ歯車や羽毛の飾りがついている。どこか、見覚えのある恰好であった。
「…だれ?」
“彼”は、自然とそう呟いていた。
女性の吐息が、荒くなってきた。
心拍音も、破裂しそうなほどに、早くなっている。
ドクンドクンドクンドクンドクン!!
「はぁ… はぁ…! な… るな…」
女性が、押し殺したような声で叫んだ。
もし、その世界に自身の肉体があるとすれば、“彼”は身を引いていただろう。
それだけ、女性からは底知れぬ悲痛のオーラが滲み出ていたのだ。
そして次の瞬間、
ドクドクドクドクドクドクドク!!
「みるなぁぁー!!!」
――――――――――
「うわぁ!!」
ガバッ!
“彼”は、イシュタは、恐怖で飛び起きた。
息を切らしている。だけど、それもものの数秒で収まった。
辺りを見渡すと、そこは自身の寝室。
先の不気味な光景とは真逆の、窓から明るい日差しが降り注ぐ、暖かな家のベッドの上。
あれは、ただの「夢」だったようだ。
「おはようイシュタ! どうしたの? さっき叫び声が聞こえたけど」
廊下へと続くドアが開いた。
この寝室へと入ってきたのは、彼の幼馴染にして、小さい頃から同居しているサリバ。
イシュタと同じ、この世界では希少な先住民のニンゲンの1人だ。イシュタは自身の冷や汗を拭いながら、かけつけたサリバに、言葉を選ぶようにしてこう告げた。
「おはよう、サリバ… 僕、悪夢を見てしまったみたいだ」
「あー、だからかぁ。大丈夫なの?」
「うん… つい、びっくりしたけど、多分そんな大したものでもないと思う」
「そっか。とりあえずダイニングへ行こうよ。朝ご飯の準備出来てるよ!」
そういって、気を取り直したサリバがイシュタをダイニングへと手招きする様に、開けたドアへと手を伸ばした。
イシュタは頷き、ぎこちなくもベッドを降りる。その時だった。
ピンポーン♪
来訪のチャイムだ。サリバが「はいはーい」といい、玄関へと向かう。
朝から来客とは忙しい一日の始まりだが、ここは現代の日本とは違う。近世のオリエンタルを彷彿とさせる景観のこの国では、朝の来客といえば大体、以下のような理由だ。
ガチャ
「やっほー! マリアだよー。2人ともおはよう♪」
玄関を開ければ、そこに立っているのはみどりの爆乳おてんば娘、マリア・ヴェガ。
異世界から転移し、長らくクリスタルチャームに封印されていたけど、最初に解放されて以来、今では悠々自適にスローライフを満喫している。
そんな彼女の手には大きなカゴが握られており、そこに天秤と、あとは海産物やミルク瓶などが沢山入れられていた。朝の宅配の仕事だ。
サリバが笑顔で「おはよう」と返すと、マリアは早速カゴの中から必要な分の食材を取り出し、それを玄関横の棚の上に置いていった。
「今はマグロとタラが旬でね。従来より安くなってるんだよ~。よかったら、ここに置いといたいつものサブスクとは別に買ってく? 脂がのっていて美味しいよ~♪」
「ほんと!? ちょうど、今夜は鍋料理にしようと思っていたところなんだ。じゃあ、ついでにタラを1尾」
「まいどあり~!」
なんて、ともに手慣れたBtoCを交わすマリアとサリバ。
商業ギルドの所属かつ、朝はこうして幾つものお宅を廻り、各々がその日必要としている食材を届けるのがマリアの仕事であった。こうして一通り会計を終えると、マリアが、
「おや? おはようイシュタ、なんか顔色が悪いね。どこか具合悪いの?」
と、サリバのすぐ横で立っているイシュタの異変に気付いたのだ。
イシュタは自身の後頭部をかきながら、こう答える。
「実は、けさ悪夢を見てしまって」
「あらら。良かったら、私に教えてよ。どんな夢だったの?」
「うん。そんなにハッキリとは覚えてないんだけど… 暗い空間の中に大きな檻があって、その中で、女性が苦しそうな顔で閉じ込められていたんだ。その人が、急にこちらを見ては『みるな!』と叫んだものだからつい、びっくりしちゃって」
「え、何それ怖」
と、横で聞いていたサリバが僅かに肩をすぼめた。
マリアは少しだけ顎をしゃくったが、すぐに困り笑顔で肩をすくめ、こういう。
「悪夢ってさ。内容によっては『逆夢』といって、見かけとは真逆の吉夢である事が多いらしいよ? だから、そんなに気負いしなくて大丈夫だと思う!」
「そうなの?」
「うん。今こうして吐き出した事で、少しはスッキリしたんじゃない? そういう意味でも、これから『吉』に向かうかもね。それじゃあ! よい一日を~♪」
そういって、マリアは玄関の外へ歩き去っていった。
次のお宅へ向かい、食材を届ける為の移動である。サリバが手を振って見送った。
「吉夢、か。そうだといいんだけどな」
そう、イシュタがぼそっと小声で呟いた事に、サリバは気づいていないが。
――――――――――
――ふむ、女性が苦しんでいる夢か。確かに、あの感受性が高く予知夢を見やすいとされる先住民のうち1人がそんな夢を見ていたなんて、こっちもちょっと不安になるかもね。
なんて、マリアは次の訪問先へ向かう道中、頭の中でそう溜め息をついていた。
さきほどの説得はあくまで悪夢を見たイシュタを慰めるための口実でしかなく、はて彼の見た夢が必ずしも「吉夢」とは言い切れないからだ。
それに、
――その悪夢ってのが仮に「正夢」だとして、その檻に閉じ込められていた女性って一体、どんな人なのだろう?
この世界の事だから多分、フェデュートがもつ施設内に収容された奴隷とかかな? そこを聞くのを失念しちゃったけど、だからといってこれ以上深入りしてもイシュタが逆に苦しくなるだけだろうし、う~ん難しいなぁ。
と、頭の中はぐるぐるだが、決して顔には出さないのが商売人の意地というものか。
マリアは表向きは明るく元気に振る舞っていた。
が、途中で足を止め、その場で数秒間固まる様に立ち止まった。
何か、不可解な点に気がついたのだろうか。
マリアの視線が、少しだけ揺らぐ。
「いや、まさかね」
それが、マリアの出した「答え」だった。
どうやら考えすぎらしい。
顔が、元の凛々しい表情へと戻った。
こうして何事もなかった様に再び歩き始めると、マリアはハミング交じりに次のお宅の玄関チャイムを鳴らし、住民が顔を出すのを待ったのであった。
(つづく)
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