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第一部―カナリアイエローの下剋上―
ep.27 自然の定義とは何か?
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「ところで。どうしても気になる事があるんだ」
そういって、挙手をしたのはマイキであった。
マニーがそちらへ目を向ける。僕たちもマイキさんの言葉に耳を傾けた。
「その富沢というヤツは、もしかして、フェデュートという組織を密かに敵視しているのか?」
「そうだけど、なぜ分かった?」
「前にアゲハから、この国は過去の襲撃で、森の一部をフェデュートに焼かれたときいた。そんな、自然を破壊するようなヤツらに、あえて対抗するかの様な姿勢に疑問を感じたんだ」
「それなら理由はハッキリしている。富沢の目的は、自分がこの世界で一番の『富豪』になること。高い『地位』を得て、いつかフェデュートの首謀者を超えるがために、ヤツはなんでもやる腹づもりだ。
だから、フェブシティでは貴重な植物をとことん操り、売りさばき、知名度を盾に金を払わせ、逆らう者を殺す。正に資本主義に囚われた、可哀想な頭をした男だ」
僕たちは揃って深いため息を吐いた。
なんて安直で、自分勝手な理由だろう? 正に絵に描いたような悪党ではないか。
「そんな中、富沢は目的を果たす一環として、アガーレールに手を出そうと目論んでいる」
「…また襲撃でも?」と、アゲハが冷や汗気味にきく。マニーは首を横に振った。
「カネで国を買収するつもりだよ、あいつは。その後は焼失した森の跡を、植物魔法で復元してやることで、ドワーフやハーフリングに自らの偉大さを誇示する。そんな服従計画を進める上で、最も手っ取り早い方法が『生け花大会』というわけさ」
実にバカげた話であった。それ以前に、
「自らの偉大さを誇示って… それ、そいつ自身の力じゃないだろう!? カナルのチャームから、勝手に魔力を奪って悪用しているだけじゃないか!」
と、僕はついキレ気味で言ってしまった。
マニーは悲しい表情を浮かべた。
「アキラの言う通りだよ。だからこそ、すぐにでもヤツからチャームを奪還したい。そのためには、ヤツに接近できる方法として、大会への出場が望まれる」
「それなら、私もルカも賛成です。ここは仲間を救うためにも、大会に出場します」
と、リリーがルカとともに頷いた。今の話で、参加者2人の決意がより固まったか。
「ありがとう。2人とも」
マニーはそんな2人に穏やかな感謝を述べた。仲間の存在は本当に偉大だ。
「ねぇ、私からも質問あるから教えて。その、フェデュートとやらの『首謀者』って一体何者なの? 名前は?」
それだ。
今度はマリアが、今回の潜入調査で最も気になる点を訊いたのだった。
たぶん、これは誰もが知りたい情報である。
「『マーモ』。特殊部隊、フェデュートの総統。
だけど謎が多くてな。同部隊の尉官クラスでさえ、その実体はよく分かっていないんだ」
困った表情で、マニーはそう答えた。
マーモ――。それが敵対勢力トップの名前か。だけど、
「それ、コードネーム? あなたは見た事あるの?」
と、マリアがさらに質問を返した。マニーはそれも律儀に答える。
「遠巻きでなら、見た事はあるよ。だけど直接話した事はないし、『マーモ』という名前が本名かどうかすら、分からない。
分かる事といえば、ブルカのような黒い外套に、不気味なマスクと手袋をはめていて、ボイスチェンジャーを二重に重ねたような声で話す所だけ」
なんだソイツ。
とことん、自分の正体を晒したくないやつの典型例じゃないか。
まるでどこかの銀河戦争ファンタジーSF映画に出てきそうな黒幕キャラだが、肝心の能力が分からないのは確かに“脅威”だな。
マニーが困った表情をしているから、例のそいつに接触するのは、そうとう至難の業なのだろう。
とにかく今は「お疲れ様でした」としか。
――――――――――
「では、いってきます」
リリーがそういって、ユニコーンのアグリアに跨りながら手を振る。
彼女の前方には手綱をもったルカも跨っていて、こうしてユニコーンの魔法で作られた虹の橋を、2人と1頭が空高く駆け抜けていったのであった。
「無事に、帰ってきてくれるといいな。ところで」
キャミもリリー達を見送り、視線を変えた先に、マニーの姿。
「あんたが空中都市から持ってきたもの。金属の破片や、固形の食べ物ばかりだが?」
キャミの両手には、マニーがフェブシティから持ち帰ったもので溢れている。
あとでアゲハが研究したり、地下博物館に寄贈したりするものだ。
「過度に高度な既製品端末は、中に盗聴器などが仕組まれている可能性がある。だから、その手の壊れたものしか持ってこれないんだ」
「…一理あるな」
「それに、フェブシティの住民は、ほとんどが人型アンドロイドなんだよ。あとはたまに奴隷として、ダークエルフやゴブリンがいるくらい。
彼らは機械と魔法で衣食住を賄えるから、あってもクソまずい完全食と水しかない」
うえー、マジかよ。メチャクチャ住みづらそうな街じゃん。
そんな所に潜伏だなんて、自然派やグルメにとってはまさに地獄。マニーよく耐えたな。
「それじゃ。俺は歓迎会に出席するから、また後で」
そういって、マニーは王宮へと続く道を、歩いていった。
そうだよな。今夜は美味しい料理をいっぱい食べて、ゆっくり休んでほしい。
「――妙だ」
マニーが去ったあと、キャミがそう呟く。
そういえば、彼はずっと何かを考えているような。僕は「どうしたの?」と訊いた。
「フェブシティの言語は、普段俺たちが使っているのと同一のもの。しかも、あのシアンとカナルのチャームを、都合よく彼らと同じ『色』に関連した名前の連中が握っている。カナルに富沢伊右衛郎、シアンにチアノーゼ」
「うん」
「アゲハが建国した国以外で、地球と同じものがこんなに沢山あるのはおかしい。まるで、誰かの脳内で『作られた』世界にいるみたいだ」
――作られた世界、か。
確かに、ここまで現実の知識が通用する世界って、普通はそうそう存在しないか。でも確か「世界」って、意図しないランダムシード値から生成されるハズでは?
あとで、ひまわり組にきいてみよう。
確か、人から後を継ぐ形式の神々に、完全理想の「世界」は作れないと記憶しているから。
「という事は、マゼンタはそれに関連する『色』の名前の人が、握っているのかな?」
「断言はできないが、法則通りなら。
だが、そうなると『マーモ』はどうもしっくりこない。せいぜい紅紫色、ビビッドピンク、ベルベット・スカーレット辺りが妥当か…
そうだ! セリナにこの子たちを」
キャミはハッとした表情で、マニーから受け取った物品を袋にしまい、次に自身の足元にいる召喚獣2体へと手をかざした。
ヘビのジェリーと、キツネのマアム。
かわいい。
すると、その2体はふわりとスライム状に発光し、やがて2粒の飴玉サイズへと凝縮。僕の目の前へと浮遊してきたのであった。
これが、キャミのもつ特殊能力の1つ。
召喚獣は、ドロップに変形できるのである。
「まだ能力を分け与えていなかったから、預かるといい。何かあった時に、彼らは味方をしてくれるだろう」
そういうキャミのお言葉に甘え、僕は浮遊したドロップを2粒手に取った。
召喚そのものに影響はないので、食べてお腹の中に蓄えてもいいんだけど、敢えてちゃんとしたケースにしまう。それが僕のやり方。
僕は最後に、キャミにこう感謝を述べた。
「ありがとう」と。
【クリスタルの魂を全解放まで、残り 19 個】
そういって、挙手をしたのはマイキであった。
マニーがそちらへ目を向ける。僕たちもマイキさんの言葉に耳を傾けた。
「その富沢というヤツは、もしかして、フェデュートという組織を密かに敵視しているのか?」
「そうだけど、なぜ分かった?」
「前にアゲハから、この国は過去の襲撃で、森の一部をフェデュートに焼かれたときいた。そんな、自然を破壊するようなヤツらに、あえて対抗するかの様な姿勢に疑問を感じたんだ」
「それなら理由はハッキリしている。富沢の目的は、自分がこの世界で一番の『富豪』になること。高い『地位』を得て、いつかフェデュートの首謀者を超えるがために、ヤツはなんでもやる腹づもりだ。
だから、フェブシティでは貴重な植物をとことん操り、売りさばき、知名度を盾に金を払わせ、逆らう者を殺す。正に資本主義に囚われた、可哀想な頭をした男だ」
僕たちは揃って深いため息を吐いた。
なんて安直で、自分勝手な理由だろう? 正に絵に描いたような悪党ではないか。
「そんな中、富沢は目的を果たす一環として、アガーレールに手を出そうと目論んでいる」
「…また襲撃でも?」と、アゲハが冷や汗気味にきく。マニーは首を横に振った。
「カネで国を買収するつもりだよ、あいつは。その後は焼失した森の跡を、植物魔法で復元してやることで、ドワーフやハーフリングに自らの偉大さを誇示する。そんな服従計画を進める上で、最も手っ取り早い方法が『生け花大会』というわけさ」
実にバカげた話であった。それ以前に、
「自らの偉大さを誇示って… それ、そいつ自身の力じゃないだろう!? カナルのチャームから、勝手に魔力を奪って悪用しているだけじゃないか!」
と、僕はついキレ気味で言ってしまった。
マニーは悲しい表情を浮かべた。
「アキラの言う通りだよ。だからこそ、すぐにでもヤツからチャームを奪還したい。そのためには、ヤツに接近できる方法として、大会への出場が望まれる」
「それなら、私もルカも賛成です。ここは仲間を救うためにも、大会に出場します」
と、リリーがルカとともに頷いた。今の話で、参加者2人の決意がより固まったか。
「ありがとう。2人とも」
マニーはそんな2人に穏やかな感謝を述べた。仲間の存在は本当に偉大だ。
「ねぇ、私からも質問あるから教えて。その、フェデュートとやらの『首謀者』って一体何者なの? 名前は?」
それだ。
今度はマリアが、今回の潜入調査で最も気になる点を訊いたのだった。
たぶん、これは誰もが知りたい情報である。
「『マーモ』。特殊部隊、フェデュートの総統。
だけど謎が多くてな。同部隊の尉官クラスでさえ、その実体はよく分かっていないんだ」
困った表情で、マニーはそう答えた。
マーモ――。それが敵対勢力トップの名前か。だけど、
「それ、コードネーム? あなたは見た事あるの?」
と、マリアがさらに質問を返した。マニーはそれも律儀に答える。
「遠巻きでなら、見た事はあるよ。だけど直接話した事はないし、『マーモ』という名前が本名かどうかすら、分からない。
分かる事といえば、ブルカのような黒い外套に、不気味なマスクと手袋をはめていて、ボイスチェンジャーを二重に重ねたような声で話す所だけ」
なんだソイツ。
とことん、自分の正体を晒したくないやつの典型例じゃないか。
まるでどこかの銀河戦争ファンタジーSF映画に出てきそうな黒幕キャラだが、肝心の能力が分からないのは確かに“脅威”だな。
マニーが困った表情をしているから、例のそいつに接触するのは、そうとう至難の業なのだろう。
とにかく今は「お疲れ様でした」としか。
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「では、いってきます」
リリーがそういって、ユニコーンのアグリアに跨りながら手を振る。
彼女の前方には手綱をもったルカも跨っていて、こうしてユニコーンの魔法で作られた虹の橋を、2人と1頭が空高く駆け抜けていったのであった。
「無事に、帰ってきてくれるといいな。ところで」
キャミもリリー達を見送り、視線を変えた先に、マニーの姿。
「あんたが空中都市から持ってきたもの。金属の破片や、固形の食べ物ばかりだが?」
キャミの両手には、マニーがフェブシティから持ち帰ったもので溢れている。
あとでアゲハが研究したり、地下博物館に寄贈したりするものだ。
「過度に高度な既製品端末は、中に盗聴器などが仕組まれている可能性がある。だから、その手の壊れたものしか持ってこれないんだ」
「…一理あるな」
「それに、フェブシティの住民は、ほとんどが人型アンドロイドなんだよ。あとはたまに奴隷として、ダークエルフやゴブリンがいるくらい。
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うえー、マジかよ。メチャクチャ住みづらそうな街じゃん。
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そういって、マニーは王宮へと続く道を、歩いていった。
そうだよな。今夜は美味しい料理をいっぱい食べて、ゆっくり休んでほしい。
「――妙だ」
マニーが去ったあと、キャミがそう呟く。
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「うん」
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――作られた世界、か。
確かに、ここまで現実の知識が通用する世界って、普通はそうそう存在しないか。でも確か「世界」って、意図しないランダムシード値から生成されるハズでは?
あとで、ひまわり組にきいてみよう。
確か、人から後を継ぐ形式の神々に、完全理想の「世界」は作れないと記憶しているから。
「という事は、マゼンタはそれに関連する『色』の名前の人が、握っているのかな?」
「断言はできないが、法則通りなら。
だが、そうなると『マーモ』はどうもしっくりこない。せいぜい紅紫色、ビビッドピンク、ベルベット・スカーレット辺りが妥当か…
そうだ! セリナにこの子たちを」
キャミはハッとした表情で、マニーから受け取った物品を袋にしまい、次に自身の足元にいる召喚獣2体へと手をかざした。
ヘビのジェリーと、キツネのマアム。
かわいい。
すると、その2体はふわりとスライム状に発光し、やがて2粒の飴玉サイズへと凝縮。僕の目の前へと浮遊してきたのであった。
これが、キャミのもつ特殊能力の1つ。
召喚獣は、ドロップに変形できるのである。
「まだ能力を分け与えていなかったから、預かるといい。何かあった時に、彼らは味方をしてくれるだろう」
そういうキャミのお言葉に甘え、僕は浮遊したドロップを2粒手に取った。
召喚そのものに影響はないので、食べてお腹の中に蓄えてもいいんだけど、敢えてちゃんとしたケースにしまう。それが僕のやり方。
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