50 / 56
03:領地
09:結婚式やるよ
しおりを挟む
シュリンゲンジーフ城に戻りお爺様に鉄の件を相談した。だが先だってヘルムスから聞いていたそうで、それほど驚くことは無かった。
「ボンクラ国王でなくとも、今回出たのは鉄じゃからな、誰もが掘れと言うじゃろうなぁ」
「いまや鉄の需要は凄まじいですからね」
すぐに思い出すのは戦で出始めたマスケット銃だろうか。それ以外にも機械の駆動部や外洋に出る大型船など、言い出せばきりがない。
「いま儂に出来ることは掘る時期をずらすくらいかの」
「それは助かります」
「ほぉフィリベルトよ、そのように簡単に言って大丈夫かや?」
「えっとどういう意味でしょうか」
「フィリベルト様、その交渉するにはお爺様が直接王都に行かれる必要があるということですわ」
「うむその通りじゃ」
「俺もそのつもりで聞いていたが何か問題があったか?」
「お爺様がいらっしゃらない間の穴を一体だれが埋めるのですか?」
「……なるほど、それは困ったな」
ただの文官が一人減るのならばその穴を埋めることは容易いだろう。しかし仕事の早いお爺様の穴を埋めるには文官三人くらいいるんじゃないかしら?
「どうするフィリベルトよ」
意地の悪い質問だなぁと呆れた。
当然の様にお爺様はこちらに視線を投げてきて、お前の助言は禁止だぞと目で合図を送ってくる。
お爺様の手を借りなければ維持できない仕事量ならば、遅かれ早かれ鉄を掘れと言われて潰れるのは目に見えているから、ここでやるべきなのは一時的に過剰になろうが、今の仕事に目途が立つまで次の仕事を入れないことを優先すべきだ。
果たしてフィリベルト様は、十分な時間を悩んだ末に、
「王都に向かい、鉄を掘る時期を遅らせて頂きたい」と言った。
その答えに満足げに頷くお爺様と、ほっと胸を撫で下ろす私はきっと対照的だっただろう。正解を引いてくれて良かった、もし間違っていたら臍を曲げたお爺様を説得し直すという無駄な仕事が増えるところだったわ……
こうして私たちはお爺様に報告書を託し、王都へ送り出した。
その後の慣れるまでの一週間が地獄のような日々だった……
陽がとっくに落ちた頃、私はやっと仕事を終えて部屋に戻った。
食事はすでに済ませた……と言うか、最近は食堂で食事を取る暇もなく、執務室で軽食ばかり食べている様な気がするわ。
「お疲れ様です奥様」
「楽しんでるから別にお疲れじゃないのだけど、ごめんなさいねディート」
「何を謝っておられるのです?」
「もちろん忙しくて貴方たちの結婚式を挙げる暇がないことだけど」
私の許可を得ると、二人は正式に籍を入れたのでとっくに夫婦なのだが、書類上の話と教会で結婚式を挙げるのはまた別の話よね。
「領地が忙しいのは重々承知しておりますし、わたしたちは別にそれほど教会での結婚式に拘っておりません」
「あらどうして、一生に一回の事よ?」
「そっくりそのままお返ししますわ」
前代未聞の褒賞品だったことで、私は書類で妻になってからこちらの領地に来たのだ。初日に離縁騒ぎがあって、ああすっかり忘れてたな~
「そういえば私も結婚式してなかったわね……」
「はい。主人が結婚式をしていないのに、その従者がするなんてありえません」
この姉は軽い弟と違ってこういうところは堅いなと苦笑した。
「それを言うとこの領地では結婚式を誰も出来ないことになるのだけど……
う~んそうねぇ旦那様と相談して時期を決めるわ。ちょっとだけ保留にさせて頂戴」
「えっとそんなに大事にされると逆に困るんだけど?」
「大丈夫大丈夫、全部私に任せてよ、お姉ちゃん!」
「ベリーがそういう口調で話すときって、大抵大丈夫じゃない時だからね!?」
「失礼な!」
こう言い出すと駄目だと諦めたのか、エーディトは「絶対に優先順位を間違えないでね」と言って退室した。
その夜の睦言で結婚式の件を話した。
「そういえば俺たちもやっていなかったが、なるほどな従者とはそのように考えるものなのか……」
「ええですから私たちも結婚式を上げましょう!」
「費用や忙しいのは理由から外すとして、今さらと言われないか?」
「何を仰いますか! 一生に一度の事に今さらなんてありませんわ!」
「分かった、では俺たちもやろう」
「ありがとうございます!」
「しかし白いスーツか……」
「きっと素敵でしょうね」
その姿を想像して私がうっとりと目を細めると、フィリベルト様は困ったように苦笑を浮かべた。
「ありがとう。だがそう言ってくれるのはベリーだけだと思うぞ……?」
「他の女性はもっとフィリベルト様の魅力に気づくべきなのです。
いや待ってください、気づいたら気づいたでライバルが増えますよね。私は困っていないのですし、このままでもいいかもですわ」
まったくお前はと苦笑いを浮かべつつ、その夜はとても激しかった。
さて翌朝。
フィリベルト様は結婚式をやると、執事のエルマーに伝えてくれた。
ロッホスの件の後、フィリベルト様は執事から領地管理の権限は取り上げていたが、今回は主人の結婚式の話なので、もろ執事の仕事になるのだ。
「畏まりました。では良い機会ですのでエーベルハルトに取り仕切らせましょう」
結婚式の招待状を出す相手の選定、招待状の代筆、場所の手配に料理やその日の使用人の確保と思い当たるだけでもやるべきことは沢山ある。
「えっと大丈夫なの?」
「何度もは無いとても重要な仕事ですから、自信と箔を付けさせるには丁度よろしいかと存じます」
それを聞いて、柔和な初老の執事だと思っていたのに『この爺さん結構スパルタね』と思ったのは内緒だ。
さて結婚式の日取りだが、いまはお爺様が王都に行っているので、それの戻りに時期を合わせることになり、余裕を見て二ヶ月後に決まった。
互いの両親や懇意にしている方、そしてお義姉さまなどは当然として、私は招待客の中に、クラハト領の侍女長夫婦を入れておくようにとエーベルハルトに伝えた。
侍女長夫婦は両親を早くに亡くしたエーディト姉弟の親代わり、幼い頃は私も随分とお世話になったものだ。
「ええっ父ちゃん母ちゃんも呼ぶのかよ?」
「エーベルハルト」
私一人なら黙認したが、エルマーが居る前でその口調を使われれば、流石に注意するしかない。
「あっ済みません奥様。どういった理由かお聞きしてもよろしいですか?」
「私の結婚式の翌日、侍女のエーディトの結婚式を行うからよ」
私は兎も角、娘の晴れ姿はみたいだろう。
「畏まりました。ですが……」
「私もお世話になった人だから、もちろん移動の馬車代は私が出します。
それからこれ、クラハト領の領主宛に一筆書いておきました。きっとこれで大丈夫だと思うわ」
もちろん結婚式のため、お宅の侍女長夫婦を借りますと言うヤツだ。
「はい! ありがとうございます」
「ふふん、ベルハルトも久しぶりに甘えてもいいのよ?」
「ちょ! 俺はもうそんな子供じゃないって」
今回は私から振ったので、エルマーも黙認してくれた。
「ボンクラ国王でなくとも、今回出たのは鉄じゃからな、誰もが掘れと言うじゃろうなぁ」
「いまや鉄の需要は凄まじいですからね」
すぐに思い出すのは戦で出始めたマスケット銃だろうか。それ以外にも機械の駆動部や外洋に出る大型船など、言い出せばきりがない。
「いま儂に出来ることは掘る時期をずらすくらいかの」
「それは助かります」
「ほぉフィリベルトよ、そのように簡単に言って大丈夫かや?」
「えっとどういう意味でしょうか」
「フィリベルト様、その交渉するにはお爺様が直接王都に行かれる必要があるということですわ」
「うむその通りじゃ」
「俺もそのつもりで聞いていたが何か問題があったか?」
「お爺様がいらっしゃらない間の穴を一体だれが埋めるのですか?」
「……なるほど、それは困ったな」
ただの文官が一人減るのならばその穴を埋めることは容易いだろう。しかし仕事の早いお爺様の穴を埋めるには文官三人くらいいるんじゃないかしら?
「どうするフィリベルトよ」
意地の悪い質問だなぁと呆れた。
当然の様にお爺様はこちらに視線を投げてきて、お前の助言は禁止だぞと目で合図を送ってくる。
お爺様の手を借りなければ維持できない仕事量ならば、遅かれ早かれ鉄を掘れと言われて潰れるのは目に見えているから、ここでやるべきなのは一時的に過剰になろうが、今の仕事に目途が立つまで次の仕事を入れないことを優先すべきだ。
果たしてフィリベルト様は、十分な時間を悩んだ末に、
「王都に向かい、鉄を掘る時期を遅らせて頂きたい」と言った。
その答えに満足げに頷くお爺様と、ほっと胸を撫で下ろす私はきっと対照的だっただろう。正解を引いてくれて良かった、もし間違っていたら臍を曲げたお爺様を説得し直すという無駄な仕事が増えるところだったわ……
こうして私たちはお爺様に報告書を託し、王都へ送り出した。
その後の慣れるまでの一週間が地獄のような日々だった……
陽がとっくに落ちた頃、私はやっと仕事を終えて部屋に戻った。
食事はすでに済ませた……と言うか、最近は食堂で食事を取る暇もなく、執務室で軽食ばかり食べている様な気がするわ。
「お疲れ様です奥様」
「楽しんでるから別にお疲れじゃないのだけど、ごめんなさいねディート」
「何を謝っておられるのです?」
「もちろん忙しくて貴方たちの結婚式を挙げる暇がないことだけど」
私の許可を得ると、二人は正式に籍を入れたのでとっくに夫婦なのだが、書類上の話と教会で結婚式を挙げるのはまた別の話よね。
「領地が忙しいのは重々承知しておりますし、わたしたちは別にそれほど教会での結婚式に拘っておりません」
「あらどうして、一生に一回の事よ?」
「そっくりそのままお返ししますわ」
前代未聞の褒賞品だったことで、私は書類で妻になってからこちらの領地に来たのだ。初日に離縁騒ぎがあって、ああすっかり忘れてたな~
「そういえば私も結婚式してなかったわね……」
「はい。主人が結婚式をしていないのに、その従者がするなんてありえません」
この姉は軽い弟と違ってこういうところは堅いなと苦笑した。
「それを言うとこの領地では結婚式を誰も出来ないことになるのだけど……
う~んそうねぇ旦那様と相談して時期を決めるわ。ちょっとだけ保留にさせて頂戴」
「えっとそんなに大事にされると逆に困るんだけど?」
「大丈夫大丈夫、全部私に任せてよ、お姉ちゃん!」
「ベリーがそういう口調で話すときって、大抵大丈夫じゃない時だからね!?」
「失礼な!」
こう言い出すと駄目だと諦めたのか、エーディトは「絶対に優先順位を間違えないでね」と言って退室した。
その夜の睦言で結婚式の件を話した。
「そういえば俺たちもやっていなかったが、なるほどな従者とはそのように考えるものなのか……」
「ええですから私たちも結婚式を上げましょう!」
「費用や忙しいのは理由から外すとして、今さらと言われないか?」
「何を仰いますか! 一生に一度の事に今さらなんてありませんわ!」
「分かった、では俺たちもやろう」
「ありがとうございます!」
「しかし白いスーツか……」
「きっと素敵でしょうね」
その姿を想像して私がうっとりと目を細めると、フィリベルト様は困ったように苦笑を浮かべた。
「ありがとう。だがそう言ってくれるのはベリーだけだと思うぞ……?」
「他の女性はもっとフィリベルト様の魅力に気づくべきなのです。
いや待ってください、気づいたら気づいたでライバルが増えますよね。私は困っていないのですし、このままでもいいかもですわ」
まったくお前はと苦笑いを浮かべつつ、その夜はとても激しかった。
さて翌朝。
フィリベルト様は結婚式をやると、執事のエルマーに伝えてくれた。
ロッホスの件の後、フィリベルト様は執事から領地管理の権限は取り上げていたが、今回は主人の結婚式の話なので、もろ執事の仕事になるのだ。
「畏まりました。では良い機会ですのでエーベルハルトに取り仕切らせましょう」
結婚式の招待状を出す相手の選定、招待状の代筆、場所の手配に料理やその日の使用人の確保と思い当たるだけでもやるべきことは沢山ある。
「えっと大丈夫なの?」
「何度もは無いとても重要な仕事ですから、自信と箔を付けさせるには丁度よろしいかと存じます」
それを聞いて、柔和な初老の執事だと思っていたのに『この爺さん結構スパルタね』と思ったのは内緒だ。
さて結婚式の日取りだが、いまはお爺様が王都に行っているので、それの戻りに時期を合わせることになり、余裕を見て二ヶ月後に決まった。
互いの両親や懇意にしている方、そしてお義姉さまなどは当然として、私は招待客の中に、クラハト領の侍女長夫婦を入れておくようにとエーベルハルトに伝えた。
侍女長夫婦は両親を早くに亡くしたエーディト姉弟の親代わり、幼い頃は私も随分とお世話になったものだ。
「ええっ父ちゃん母ちゃんも呼ぶのかよ?」
「エーベルハルト」
私一人なら黙認したが、エルマーが居る前でその口調を使われれば、流石に注意するしかない。
「あっ済みません奥様。どういった理由かお聞きしてもよろしいですか?」
「私の結婚式の翌日、侍女のエーディトの結婚式を行うからよ」
私は兎も角、娘の晴れ姿はみたいだろう。
「畏まりました。ですが……」
「私もお世話になった人だから、もちろん移動の馬車代は私が出します。
それからこれ、クラハト領の領主宛に一筆書いておきました。きっとこれで大丈夫だと思うわ」
もちろん結婚式のため、お宅の侍女長夫婦を借りますと言うヤツだ。
「はい! ありがとうございます」
「ふふん、ベルハルトも久しぶりに甘えてもいいのよ?」
「ちょ! 俺はもうそんな子供じゃないって」
今回は私から振ったので、エルマーも黙認してくれた。
10
お気に入りに追加
927
あなたにおすすめの小説
誰にも言えないあなたへ
天海月
恋愛
子爵令嬢のクリスティーナは心に決めた思い人がいたが、彼が平民だという理由で結ばれることを諦め、彼女の事を見初めたという騎士で伯爵のマリオンと婚姻を結ぶ。
マリオンは家格も高いうえに、優しく美しい男であったが、常に他人と一線を引き、妻であるクリスティーナにさえ、どこか壁があるようだった。
年齢が離れている彼にとって自分は子供にしか見えないのかもしれない、と落ち込む彼女だったが・・・マリオンには誰にも言えない秘密があって・・・。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
いつかの空を見る日まで
たつみ
恋愛
皇命により皇太子の婚約者となったカサンドラ。皇太子は彼女に無関心だったが、彼女も皇太子には無関心。婚姻する気なんてさらさらなく、逃げることだけ考えている。忠実な従僕と逃げる準備を進めていたのだが、不用意にも、皇太子の彼女に対する好感度を上げてしまい、執着されるはめに。複雑な事情がある彼女に、逃亡中止は有り得ない。生きるも死ぬもどうでもいいが、皇宮にだけはいたくないと、従僕と2人、ついに逃亡を決行するのだが。
------------
復讐、逆転ものではありませんので、それをご期待のかたはご注意ください。
悲しい内容が苦手というかたは、特にご注意ください。
中世・近世の欧風な雰囲気ですが、それっぽいだけです。
どんな展開でも、どんと来いなかた向けかもしれません。
(うわあ…ぇう~…がはっ…ぇえぇ~…となるところもあります)
他サイトでも掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】8年越しの初恋に破れたら、なぜか意地悪な幼馴染が急に優しくなりました。
大森 樹
恋愛
「君だけを愛している」
「サム、もちろん私も愛しているわ」
伯爵令嬢のリリー・スティアートは八年前からずっと恋焦がれていた騎士サムの甘い言葉を聞いていた。そう……『私でない女性』に対して言っているのを。
告白もしていないのに振られた私は、ショックで泣いていると喧嘩ばかりしている大嫌いな幼馴染の魔法使いアイザックに見つかってしまう。
泣いていることを揶揄われると思いきや、なんだか急に優しくなって気持ち悪い。
リリーとアイザックの関係はどう変わっていくのか?そしてなにやら、リリーは誰かに狙われているようで……一体それは誰なのか?なぜ狙われなければならないのか。
どんな形であれハッピーエンド+完結保証します。
タイムリープ〜悪女の烙印を押された私はもう二度と失敗しない
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
<もうあなた方の事は信じません>―私が二度目の人生を生きている事は誰にも内緒―
私の名前はアイリス・イリヤ。王太子の婚約者だった。2年越しにようやく迎えた婚約式の発表の日、何故か<私>は大観衆の中にいた。そして婚約者である王太子の側に立っていたのは彼に付きまとっていたクラスメイト。この国の国王陛下は告げた。
「アイリス・イリヤとの婚約を解消し、ここにいるタバサ・オルフェンを王太子の婚約者とする!」
その場で身に覚えの無い罪で悪女として捕らえられた私は島流しに遭い、寂しい晩年を迎えた・・・はずが、守護神の力で何故か婚約式発表の2年前に逆戻り。タイムリープの力ともう一つの力を手に入れた二度目の人生。目の前には私を騙した人達がいる。もう騙されない。同じ失敗は繰り返さないと私は心に誓った。
※カクヨム・小説家になろうにも掲載しています
母と妹が出来て婚約者が義理の家族になった伯爵令嬢は・・
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
全てを失った伯爵令嬢の再生と逆転劇の物語
母を早くに亡くした19歳の美しく、心優しい伯爵令嬢スカーレットには2歳年上の婚約者がいた。2人は間もなく結婚するはずだったが、ある日突然単身赴任中だった父から再婚の知らせが届いた。やがて屋敷にやって来たのは義理の母と2歳年下の義理の妹。肝心の父は旅の途中で不慮の死を遂げていた。そして始まるスカーレットの受難の日々。持っているものを全て奪われ、ついには婚約者と屋敷まで奪われ、住む場所を失ったスカーレットの行く末は・・・?
※ カクヨム、小説家になろうにも投稿しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
完結)余りもの同士、仲よくしましょう
オリハルコン陸
恋愛
婚約者に振られた。
「運命の人」に出会ってしまったのだと。
正式な書状により婚約は解消された…。
婚約者に振られた女が、同じく婚約者に振られた男と婚約して幸せになるお話。
◇ ◇ ◇
(ほとんど本編に出てこない)登場人物名
ミシュリア(ミシュ): 主人公
ジェイソン・オーキッド(ジェイ): 主人公の新しい婚約者
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
果たされなかった約束
家紋武範
恋愛
子爵家の次男と伯爵の妾の娘の恋。貴族の血筋と言えども不遇な二人は将来を誓い合う。
しかし、ヒロインの妹は伯爵の正妻の子であり、伯爵のご令嗣さま。その妹は優しき主人公に密かに心奪われており、結婚したいと思っていた。
このままでは結婚させられてしまうと主人公はヒロインに他領に逃げようと言うのだが、ヒロインは妹を裏切れないから妹と結婚して欲しいと身を引く。
怒った主人公は、この姉妹に復讐を誓うのであった。
※サディスティックな内容が含まれます。苦手なかたはご注意ください。
根暗令嬢の華麗なる転身
しろねこ。
恋愛
「来なきゃよかったな」
ミューズは茶会が嫌いだった。
茶会デビューを果たしたものの、人から不細工と言われたショックから笑顔になれず、しまいには根暗令嬢と陰で呼ばれるようになった。
公爵家の次女に産まれ、キレイな母と実直な父、優しい姉に囲まれ幸せに暮らしていた。
何不自由なく、暮らしていた。
家族からも愛されて育った。
それを壊したのは悪意ある言葉。
「あんな不細工な令嬢見たことない」
それなのに今回の茶会だけは断れなかった。
父から絶対に参加してほしいという言われた茶会は特別で、第一王子と第二王子が来るものだ。
婚約者選びのものとして。
国王直々の声掛けに娘思いの父も断れず…
応援して頂けると嬉しいです(*´ω`*)
ハピエン大好き、完全自己満、ご都合主義の作者による作品です。
同名主人公にてアナザーワールド的に別な作品も書いています。
立場や環境が違えども、幸せになって欲しいという思いで作品を書いています。
一部リンクしてるところもあり、他作品を見て頂ければよりキャラへの理解が深まって楽しいかと思います。
描写的なものに不安があるため、お気をつけ下さい。
ゆるりとお楽しみください。
こちら小説家になろうさん、カクヨムさんにも投稿させてもらっています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる