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02:王都
01:王宮からの手紙
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野盗の討伐を終えてからと言うもの、フィリベルト様は一日のほとんどを城で過ごすようになった。
領地の管理を任せていた執事が居なくなったから、もはや自らがやるしかないのだ。
いまはまだクラハト領と行き来しているけれど、丁度良い教師も居ることだし、きっとすぐに独り立ちするだろう。
と、言うのは妻の贔屓目かしら?
妻、ふっふふふ良い響きね!
この様に新しい体制となり決めることはまだまだ沢山ある。そしてもっとも切羽詰まっている問題はやっぱり執事だった。
お父様からの紹介で呼んだ新執事のエルマーは五十台後半の初老だ。
一昨年前、とあるお屋敷の執事を年齢を理由に辞していた所を、どうしてもと頼み込み急きょこちらに来て貰った。
エルマーの雇用期間は最大で二年。その間に執事をやりつつ、さらに後継者を育てることを頼んでいる。
そんな訳で期間が無いと言うのに……
その執事候補となる人間が決まらない。
他の貴族に打診して若い使用人を紹介して貰っているのだが、使用人はものの数日で『申し訳ございません、わたしには務まりません』と言い残して去ってしまう。
「う~ん。旦那様はとてもお優しいのにどうして続かないのかしら?」
「……そうですね」
「あらディート、何か言いたげね」
「慣れればお優しいのは分かりますが、少々口数が少ないかと思います」
「あら解りやすくていいじゃないの」
何かを聞けば、変に言葉を飾らずに『ああそれでいい』『分かった』『いや駄目だ』とハッキリ言ってくれる。
これ以上何を望むのか?
「慣れるまではもう少し言葉を大目にされては如何でしょう?
それに……」
「それに?」
「笑顔が、そのぉ」
「うん笑顔? 普段強面の旦那様がぎこちなく笑うのよ、とても貴重だと思わない」
「申し訳ございませんが、そう思っていらっしゃるのは奥様だけでございます。
きっと旦那様を良く知らない人から見れば、〝ぶっ殺すぞてめぇ〟と睨みつけられたとしか思いません」
「ええっそれは言い過ぎじゃない」
「いいえわたしもそう思っておりましたし……」
「そう言えばそうだったわね」
朝食の席で話すようになった頃にそんなことを言っていたような気がする。
「それは……
フィリベルト様にはとても言えないわね」
もともと容姿に自信のない人だと言うのに、新たな使用人が辞める理由が自分の容姿の所為だと知れれば、さらに自信を失ってしまうだろう。
今でも手を焼いていると言うのに、これ以上自信が失われたら私がもっと困るじゃない! そんなの駄目よ!
「ええ。そこで相談なのですが、今いる者の中から選ぶことは難しいでしょうか?」
「例えば?」
「え~と、ライナー様などは」
「ふぅん~」
その名を聞いてにやぁと私の口と頬が緩んだのは仕方がないだろう。
「い、いえ他意はないですよ。勘違いしないでください」
ライナーならば申し分はない。
しかし職の内容がまるっと、それこそ一八〇度違う。国軍からは退役しているが騎士爵を得ている人が、執務室の机におとなしく座っていられるのだろうか。
「あのぉいま現在、旦那様がその通りなのですが」
「そういえばそうね」
戦争を終わらせた英雄は軍を退役して、机にしがみついていた。
「じゃあいけるかも知れないわね。あとで旦那様にお伝えして、ライナーの意思を聞いて貰うわね」
「ありがとうございます」
「でも驚いたわ」
「何がです?」
「私はてっきりベルハルトを推すのかと思っていたもの」
「あらそれは駄目ですわ」
「あら即答ね、どうしてかしら」
「だって執事まで奥様に甘いとなれば、奥様の暴走を止められる者がお城に居なくなりますもの」
「私の暴走って……
そんなに暴走した覚えもないし、そもそも私はディートの言うことはちゃんと聞いているわ」
「何を言っていますか、わたしなんて全然甘いです」
「そうかなぁ? 十分辛口だけどね。
可愛い妹としてはもう少し甘くして貰えると助かりますよ、おねーちゃん!」
「はいはい戯言は後ほど聞きましょう。
さっ息を止めてー」
そしてぐぃっとコルセットの紐が一気に引かれて、私の口からぐぇっとカエルの様な呻き声が漏れる。
まだまだ~と再び引かれて。
やっぱりもう少し甘めにして欲しいと涙目で思ったわ。
※
昼食の後、私は執務室に呼ばれていた。
呼ばれなくても仕事があるので行く予定だったけれど、声を掛けて頂いたと言うところが重要なのだ!
ノックをして執務室に入ると、ソファに座るようにと言われる。
言われた通り座っていると、執事のエルマーがお茶を淹れてくれた。数十年に及ぶ熟練の執事の技、同じ茶葉なのにエーディトとはまた違ったお茶だ。
お茶を嗜んでいると、「待たせたな」とフィリベルト様が向かいのソファに座った。
彼は封書を一通差し出してきて、「王宮からだ」と短く言う。
それを聞きながら、なるほどねぇエーディトの言う通りかもしれないわ~と思った。
慣れている私からすれば簡潔で分かりやすいのだけど、これを見知らぬ者が聞けば、確かに嫌われているとしか思えないだろう。
「どうかしたか?」
物思いに耽って封書に手を伸ばさなかったからか、フィリベルト様がぎこちない笑みを浮かべた。
この表情は愛想笑いだ。
そしてここで止めの笑顔か。
私にとっては、とても貴重で素敵なお顔なのだけど、どうやら他の人には違って見えるらしい。具体的には以前にエーディトが誤解したように、睨みつけているかのように、だ。
う~ん。
おっと。
不思議そうに首を傾げられたので、私は慌てて封書に手を伸ばした。
「拝見いたします」
封書を手に取り中をざっと見る。
挨拶文を除けば、先日のアルッフテル王国との共同作戦について報告をするために王都に来るようにと言う命令書だ。
交渉と指揮はこちらに一任していたが、今回は国同士の話の上、国軍を借りているから詳細について報告の義務がある。
ついでに言えば相手国から聞かれて知らないとは言えない。
まぁ呼ばれて当然よね。
そして注目すべきは最後の文面。
『妻ベアトリクスと共に、王宮で催される秋の収穫祭に出席せよ』
「えっ私がですか?」
「ああ、そう言う訳だ」
裏を返すと宰相のサインが書いてある。
しかし蝋印は王家の印であるから、宰相はあくまでも代理の差出人で、これを指示されたのは国王陛下と言うことだ。
国王陛下のご命令であれば絶対。
「申し訳ないが俺と一緒に王都に行って欲しい」
「分かりました。準備いたしますわ」
こうして私たちは王都へ向かうこととなった。
その旅の行程は片道三週間。間に王都で過ごす一週間を考えれば往復で二ヶ月。行って帰るだけで秋がすっかり終わる計算だわ。
領地の管理を任せていた執事が居なくなったから、もはや自らがやるしかないのだ。
いまはまだクラハト領と行き来しているけれど、丁度良い教師も居ることだし、きっとすぐに独り立ちするだろう。
と、言うのは妻の贔屓目かしら?
妻、ふっふふふ良い響きね!
この様に新しい体制となり決めることはまだまだ沢山ある。そしてもっとも切羽詰まっている問題はやっぱり執事だった。
お父様からの紹介で呼んだ新執事のエルマーは五十台後半の初老だ。
一昨年前、とあるお屋敷の執事を年齢を理由に辞していた所を、どうしてもと頼み込み急きょこちらに来て貰った。
エルマーの雇用期間は最大で二年。その間に執事をやりつつ、さらに後継者を育てることを頼んでいる。
そんな訳で期間が無いと言うのに……
その執事候補となる人間が決まらない。
他の貴族に打診して若い使用人を紹介して貰っているのだが、使用人はものの数日で『申し訳ございません、わたしには務まりません』と言い残して去ってしまう。
「う~ん。旦那様はとてもお優しいのにどうして続かないのかしら?」
「……そうですね」
「あらディート、何か言いたげね」
「慣れればお優しいのは分かりますが、少々口数が少ないかと思います」
「あら解りやすくていいじゃないの」
何かを聞けば、変に言葉を飾らずに『ああそれでいい』『分かった』『いや駄目だ』とハッキリ言ってくれる。
これ以上何を望むのか?
「慣れるまではもう少し言葉を大目にされては如何でしょう?
それに……」
「それに?」
「笑顔が、そのぉ」
「うん笑顔? 普段強面の旦那様がぎこちなく笑うのよ、とても貴重だと思わない」
「申し訳ございませんが、そう思っていらっしゃるのは奥様だけでございます。
きっと旦那様を良く知らない人から見れば、〝ぶっ殺すぞてめぇ〟と睨みつけられたとしか思いません」
「ええっそれは言い過ぎじゃない」
「いいえわたしもそう思っておりましたし……」
「そう言えばそうだったわね」
朝食の席で話すようになった頃にそんなことを言っていたような気がする。
「それは……
フィリベルト様にはとても言えないわね」
もともと容姿に自信のない人だと言うのに、新たな使用人が辞める理由が自分の容姿の所為だと知れれば、さらに自信を失ってしまうだろう。
今でも手を焼いていると言うのに、これ以上自信が失われたら私がもっと困るじゃない! そんなの駄目よ!
「ええ。そこで相談なのですが、今いる者の中から選ぶことは難しいでしょうか?」
「例えば?」
「え~と、ライナー様などは」
「ふぅん~」
その名を聞いてにやぁと私の口と頬が緩んだのは仕方がないだろう。
「い、いえ他意はないですよ。勘違いしないでください」
ライナーならば申し分はない。
しかし職の内容がまるっと、それこそ一八〇度違う。国軍からは退役しているが騎士爵を得ている人が、執務室の机におとなしく座っていられるのだろうか。
「あのぉいま現在、旦那様がその通りなのですが」
「そういえばそうね」
戦争を終わらせた英雄は軍を退役して、机にしがみついていた。
「じゃあいけるかも知れないわね。あとで旦那様にお伝えして、ライナーの意思を聞いて貰うわね」
「ありがとうございます」
「でも驚いたわ」
「何がです?」
「私はてっきりベルハルトを推すのかと思っていたもの」
「あらそれは駄目ですわ」
「あら即答ね、どうしてかしら」
「だって執事まで奥様に甘いとなれば、奥様の暴走を止められる者がお城に居なくなりますもの」
「私の暴走って……
そんなに暴走した覚えもないし、そもそも私はディートの言うことはちゃんと聞いているわ」
「何を言っていますか、わたしなんて全然甘いです」
「そうかなぁ? 十分辛口だけどね。
可愛い妹としてはもう少し甘くして貰えると助かりますよ、おねーちゃん!」
「はいはい戯言は後ほど聞きましょう。
さっ息を止めてー」
そしてぐぃっとコルセットの紐が一気に引かれて、私の口からぐぇっとカエルの様な呻き声が漏れる。
まだまだ~と再び引かれて。
やっぱりもう少し甘めにして欲しいと涙目で思ったわ。
※
昼食の後、私は執務室に呼ばれていた。
呼ばれなくても仕事があるので行く予定だったけれど、声を掛けて頂いたと言うところが重要なのだ!
ノックをして執務室に入ると、ソファに座るようにと言われる。
言われた通り座っていると、執事のエルマーがお茶を淹れてくれた。数十年に及ぶ熟練の執事の技、同じ茶葉なのにエーディトとはまた違ったお茶だ。
お茶を嗜んでいると、「待たせたな」とフィリベルト様が向かいのソファに座った。
彼は封書を一通差し出してきて、「王宮からだ」と短く言う。
それを聞きながら、なるほどねぇエーディトの言う通りかもしれないわ~と思った。
慣れている私からすれば簡潔で分かりやすいのだけど、これを見知らぬ者が聞けば、確かに嫌われているとしか思えないだろう。
「どうかしたか?」
物思いに耽って封書に手を伸ばさなかったからか、フィリベルト様がぎこちない笑みを浮かべた。
この表情は愛想笑いだ。
そしてここで止めの笑顔か。
私にとっては、とても貴重で素敵なお顔なのだけど、どうやら他の人には違って見えるらしい。具体的には以前にエーディトが誤解したように、睨みつけているかのように、だ。
う~ん。
おっと。
不思議そうに首を傾げられたので、私は慌てて封書に手を伸ばした。
「拝見いたします」
封書を手に取り中をざっと見る。
挨拶文を除けば、先日のアルッフテル王国との共同作戦について報告をするために王都に来るようにと言う命令書だ。
交渉と指揮はこちらに一任していたが、今回は国同士の話の上、国軍を借りているから詳細について報告の義務がある。
ついでに言えば相手国から聞かれて知らないとは言えない。
まぁ呼ばれて当然よね。
そして注目すべきは最後の文面。
『妻ベアトリクスと共に、王宮で催される秋の収穫祭に出席せよ』
「えっ私がですか?」
「ああ、そう言う訳だ」
裏を返すと宰相のサインが書いてある。
しかし蝋印は王家の印であるから、宰相はあくまでも代理の差出人で、これを指示されたのは国王陛下と言うことだ。
国王陛下のご命令であれば絶対。
「申し訳ないが俺と一緒に王都に行って欲しい」
「分かりました。準備いたしますわ」
こうして私たちは王都へ向かうこととなった。
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