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23:乱入
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一向に手が動かない私を見兼ねて、ヘクトールは私にお肉を取ってくれた。ここでフルーツではなくお肉と言うのが、何ともヘクトールらしいではないかと苦笑する。だがすぐにため息が一つ漏れた。
やっぱり私って肉付きが悪いのね、はぁ……
さて皿の上に置かれたお肉は骨付きのまま、塩や香辛料を振って火で炙っただけの、とても調理したとは呼べない野蛮な品だ。
それにしても大きい。皿からはみ出るそのサイズは、骨を入れればゆうに私の腕ほどもある。きっとこれだけでお腹が一杯になるだろう。
それ以前に胸やけして完食出来なさそうだけどね。
私はお肉の乗せられたお皿の周りに視線を彷徨わせた。
あれ?
いやいや。そんな馬鹿な?
しかし何度確認しても手元に置いてあるのは、フォークとスープ用のスプーンのみで肉を切るナイフが無い。
これはどうやって食べるのかしら?
疑問に思って視線を上げ周りの様子を確認する。えーと肉を取り、骨を持ってそのまま口元へ、大口を開けてガブリと噛みつき、力任せに引きちぎる。
林檎は……
袖でごしごしと拭いてそのままガブリ。
どうみても山猿だ。
あのような食べ方は私には出来そうもない。
まさか大きなこのテーブルのどこにも無いなんてことは無いはず、今度は捜索範囲を広げてテーブルの上を確認した。
しかしナイフは見当たらない。
使う人がいないから無いのか、暗殺防止の為か、う~んみんな手づかみの山猿だから前者かしらね?
結局お肉を前にしても私の手が動かなかった。
空腹に匂いだけと言うのは酷だ。
ついに私のお腹が白旗を上げてくぅ~と情けない音を立てた。
せめてフルーツをと思ったが、こちらも丸ごとで皮も向かれていなかったと思い出した。唯一食べられそうなのは葡萄だが、生憎一番近いお皿には葡萄がない。
「食べにくいのなら切ってやろう」
再び見兼ねたヘクトールから声が掛かった。なんだか気を使われている様な?
切ると言っても、『ナイフなんてないわ』と返す前に、彼は腰に手を回して短刀を取り出した。
なるほどナイフは自前なのね。
大きな塊のお肉がヘクトールの手で小さく切り分けられて行く。
「これで食べられよう」
「済みません。ありがとうございます」
ヘクトールはナイフを布でひと拭きし再び腰に仕舞った。
切り分けられたお肉は骨付きの塊に比べれば随分と小さくなり食べやすい。しかしこれは私の一口サイズではなくて、まだヘクトールの一口サイズだ。
ナイフを貸してくれればさらに三等分にいいえせめて半分に切るのに……
例え大きかろうが、皇帝にここまでさせて食べない訳には行かない。なんせ先ほどのヘクトールの行動を見て、将軍らの視線が私の手元に集まっているのだ。
私はフォークで一番小さそうなお肉を刺して口元へ運ぶ。口の中一杯にお肉の味が広がり、お肉ってこんな味だったなと思い出した。
なんせ干し肉以外のお肉は随分と久しぶりだもん。
「美味いか?」
「ええ美味しいです」
ただし私よりもテーアに食べさせてあげたいなと思ったが……
私が皿の上の大量のお肉と格闘していると、突然廊下の方が騒がしくなった。
兵士と女性の叫び声が聞こえているような?
将軍らもその声に気付いた様で、徐々に食事の席の会話が無くなっていき、最後には誰も声を発することは無くなった。
そうなれば廊下の声が部屋にも聞こえるようになった。
『どうしてあたしが入れないのよ!』
『申し訳ございませんが将軍以外は入れないようにと申し付かっております』
どうやら女性がここに入ろうとして兵士に止められているらしい。
『昨日は大丈夫だったじゃない!」
『本日から例外は無くすと皇帝陛下からのご命令でございます』
例外は無くす?
チラッと視線を上げてヘクトールを見た。
貴方は『将軍以外は入れない』と言ったその口で、例外である私を誘ったのか?
「お前が気にすることではない。
おいネリウス、お前が行って止めて来い」
「ハッ」
誰が来ているかなんてヘクトールはとっくに気づいていたのだろう。
だから彼女の親であるネリウス将軍をやったのだろうけど、私ならきっと別の人選をしただろうなと思った。
予想通り、ネリウス将軍は帰って来て、
「娘が一つだけ陛下にお伺いしたいことがあるそうです」と言った。
「分かった今回は特別だ聞いてやる」
紫ドレスのリブッサがネリウス将軍に連れられて入って来た。彼女は真正面のヘクトールを見ていた。だから隣に座った私も同時に認識する。
もっと違う事が言いたかっただろうに、私を見てしまったから彼女の表情は一瞬で怒りの色に染まってしまう。
「あたしを追い出してそんな貧相な小娘を隣に置くなんて!!」
ついに彼女は公の席では言ってはいけない暴言を吐いた。
「リブッサ、お前はいつから俺の正妻なったのだ。
いいかお前が小娘と呼んだこのレティーツィアこそが、唯一俺の妻でありこの国の皇妃だぞ!
だが今日だけは許してやる。分かったらさっさと去るがよいわ!」
「そんな……ヘクトール様……
あたしよりもそんな女を選ぶと言うのですか!?」
「この際だから言っておく。いいか! 俺はお前に名を呼ぶのを許した覚えはない。
俺の名を呼んでよいのは妻であるレティーツィアのみだと知れ」
「そ、そんな。
お、お父様!」
ヘクトールから叱責され打ちのめされたリブッサは隣に立つ父親に頼った。
「陛下、わたしも人の親でございます。娘の想いをご存知でしたらどうかご慈悲を」
「ネリウスはなにか勘違いしている様だな。
俺はすでに皇妃レティーツィアへの暴言を許すと言う慈悲を与えておろう。これ以上望むのなら例えお前でも許さんぞ!」
その言葉で場の空気が凍った。
これ以上は不味い……
そう感じた私は席を立った。注目の的であったヘクトールの隣にいた私が突然立ち上がったのだから、将軍らはザワッと声を漏らす。
突然立ち上がった私を不思議そうに見つめてくるヘクトールに、
「本来ならば将軍しか呼ばれないはずの晩餐に女の私が居たのが問題でございました。
これ以上この場を乱す訳には参りませんから自ら退席いたしますわ」
一方的な宣言をしてスタスタと出口に向かって歩いて行く。そして間抜けに、そして不思議そうに目を見開いているネリウス父娘の脇を通って部屋を出て行った。
あの父娘は最後まで不思議そうに私を見ていたが、ヘクトールに取り入りその力に頼ろうとする者に私の気持ちなど分かるまい。
途中で退座したから、普通に晩餐が終わるよりも早い帰宅。
残念ながらロザムンデの愚痴を、小一時間ほど聞かされたわ……
やっぱり私って肉付きが悪いのね、はぁ……
さて皿の上に置かれたお肉は骨付きのまま、塩や香辛料を振って火で炙っただけの、とても調理したとは呼べない野蛮な品だ。
それにしても大きい。皿からはみ出るそのサイズは、骨を入れればゆうに私の腕ほどもある。きっとこれだけでお腹が一杯になるだろう。
それ以前に胸やけして完食出来なさそうだけどね。
私はお肉の乗せられたお皿の周りに視線を彷徨わせた。
あれ?
いやいや。そんな馬鹿な?
しかし何度確認しても手元に置いてあるのは、フォークとスープ用のスプーンのみで肉を切るナイフが無い。
これはどうやって食べるのかしら?
疑問に思って視線を上げ周りの様子を確認する。えーと肉を取り、骨を持ってそのまま口元へ、大口を開けてガブリと噛みつき、力任せに引きちぎる。
林檎は……
袖でごしごしと拭いてそのままガブリ。
どうみても山猿だ。
あのような食べ方は私には出来そうもない。
まさか大きなこのテーブルのどこにも無いなんてことは無いはず、今度は捜索範囲を広げてテーブルの上を確認した。
しかしナイフは見当たらない。
使う人がいないから無いのか、暗殺防止の為か、う~んみんな手づかみの山猿だから前者かしらね?
結局お肉を前にしても私の手が動かなかった。
空腹に匂いだけと言うのは酷だ。
ついに私のお腹が白旗を上げてくぅ~と情けない音を立てた。
せめてフルーツをと思ったが、こちらも丸ごとで皮も向かれていなかったと思い出した。唯一食べられそうなのは葡萄だが、生憎一番近いお皿には葡萄がない。
「食べにくいのなら切ってやろう」
再び見兼ねたヘクトールから声が掛かった。なんだか気を使われている様な?
切ると言っても、『ナイフなんてないわ』と返す前に、彼は腰に手を回して短刀を取り出した。
なるほどナイフは自前なのね。
大きな塊のお肉がヘクトールの手で小さく切り分けられて行く。
「これで食べられよう」
「済みません。ありがとうございます」
ヘクトールはナイフを布でひと拭きし再び腰に仕舞った。
切り分けられたお肉は骨付きの塊に比べれば随分と小さくなり食べやすい。しかしこれは私の一口サイズではなくて、まだヘクトールの一口サイズだ。
ナイフを貸してくれればさらに三等分にいいえせめて半分に切るのに……
例え大きかろうが、皇帝にここまでさせて食べない訳には行かない。なんせ先ほどのヘクトールの行動を見て、将軍らの視線が私の手元に集まっているのだ。
私はフォークで一番小さそうなお肉を刺して口元へ運ぶ。口の中一杯にお肉の味が広がり、お肉ってこんな味だったなと思い出した。
なんせ干し肉以外のお肉は随分と久しぶりだもん。
「美味いか?」
「ええ美味しいです」
ただし私よりもテーアに食べさせてあげたいなと思ったが……
私が皿の上の大量のお肉と格闘していると、突然廊下の方が騒がしくなった。
兵士と女性の叫び声が聞こえているような?
将軍らもその声に気付いた様で、徐々に食事の席の会話が無くなっていき、最後には誰も声を発することは無くなった。
そうなれば廊下の声が部屋にも聞こえるようになった。
『どうしてあたしが入れないのよ!』
『申し訳ございませんが将軍以外は入れないようにと申し付かっております』
どうやら女性がここに入ろうとして兵士に止められているらしい。
『昨日は大丈夫だったじゃない!」
『本日から例外は無くすと皇帝陛下からのご命令でございます』
例外は無くす?
チラッと視線を上げてヘクトールを見た。
貴方は『将軍以外は入れない』と言ったその口で、例外である私を誘ったのか?
「お前が気にすることではない。
おいネリウス、お前が行って止めて来い」
「ハッ」
誰が来ているかなんてヘクトールはとっくに気づいていたのだろう。
だから彼女の親であるネリウス将軍をやったのだろうけど、私ならきっと別の人選をしただろうなと思った。
予想通り、ネリウス将軍は帰って来て、
「娘が一つだけ陛下にお伺いしたいことがあるそうです」と言った。
「分かった今回は特別だ聞いてやる」
紫ドレスのリブッサがネリウス将軍に連れられて入って来た。彼女は真正面のヘクトールを見ていた。だから隣に座った私も同時に認識する。
もっと違う事が言いたかっただろうに、私を見てしまったから彼女の表情は一瞬で怒りの色に染まってしまう。
「あたしを追い出してそんな貧相な小娘を隣に置くなんて!!」
ついに彼女は公の席では言ってはいけない暴言を吐いた。
「リブッサ、お前はいつから俺の正妻なったのだ。
いいかお前が小娘と呼んだこのレティーツィアこそが、唯一俺の妻でありこの国の皇妃だぞ!
だが今日だけは許してやる。分かったらさっさと去るがよいわ!」
「そんな……ヘクトール様……
あたしよりもそんな女を選ぶと言うのですか!?」
「この際だから言っておく。いいか! 俺はお前に名を呼ぶのを許した覚えはない。
俺の名を呼んでよいのは妻であるレティーツィアのみだと知れ」
「そ、そんな。
お、お父様!」
ヘクトールから叱責され打ちのめされたリブッサは隣に立つ父親に頼った。
「陛下、わたしも人の親でございます。娘の想いをご存知でしたらどうかご慈悲を」
「ネリウスはなにか勘違いしている様だな。
俺はすでに皇妃レティーツィアへの暴言を許すと言う慈悲を与えておろう。これ以上望むのなら例えお前でも許さんぞ!」
その言葉で場の空気が凍った。
これ以上は不味い……
そう感じた私は席を立った。注目の的であったヘクトールの隣にいた私が突然立ち上がったのだから、将軍らはザワッと声を漏らす。
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これ以上この場を乱す訳には参りませんから自ら退席いたしますわ」
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*10月16日より、1日2話ずつ、7時と19時にアップします
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