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ヘクトールが戻った二日目の事。
昼下がりに、離れの屋敷に先触れもなく人が訪ねて来た。
玄関で応対しているロザムンデの微かな声を聞きながら、確かに最近はテーアに字を教えているくらいしかやることは無いけれど、先触れも無しに訪ねていいほど気安い場所とは思って欲しくないわね! とぼやいた。
話し声が静まりロザムンデがリビングに帰ってくる。
「誰だったの?」
「皇帝陛下がお見えです」
「は?」
まったく予想していなかった相手に私は間抜けな声を上げた。
「無理を言って五分だけお時間を頂きました、さあすぐに準備を!」
「ちょ待って待って!」
さあさあと私の服を脱がしに掛かるロザムンデ。それをどうどう落ち着けと私は手と口を懸命に使って制した。
「落ち着きなさいロザムンデ! 貴女だって先日で解っているでしょう?
いーい、家には着飾るような服は無いの。理解したらさっさとヘクトール様を呼んでいらっしゃいな」
「しかし……」
「皇妃の私から命令します。行きなさい!」
「はい、畏まりました」
ロザムンデはすぐに玄関に戻っていった。
流石に半年ほど一緒に暮らしているのだから、彼女が何に弱いかくらいは把握しているつもりだ。
と言う訳で、あえて権力の象徴と言える〝皇妃〟の名を使って命じればこの通り。
ロザムンデに連れられてヘクトールが一人で入って来た。私がここに住みついてから彼がここに来たのは初めての事だ。
今は昼下がり、時刻が夜ではないから、そう言った目的ではないとは思うが……
一応用心しようと心の中で思っておく。
ヘクトールはリビングに通されて不思議そうに部屋の中に視線を彷徨わせていた。
「ヘクトール様ようこそいらっしゃいました」
「なぜ応接室ではない」
「私は嫌わ者ですからここには誰も訪ねて来ませんわ。ですから掃除の手間を省くために応接室は使っておりません」
「ふん。まあいいそう言うことにしておこう」
「それで今日はどうされました?」
「おい人払いはせぬのか?」
「ここに居るのは私が信頼する使用人です。二人とも口は堅いですから人払いは不要ですわ」
「仮にも夫の俺が来ているのだぞ無粋な者は下がらせろ」
「畏まりました」
テーアとロザムンデに指示を出して下がらせた。しかし平静を装いつつも、心臓は煩いほどにバクバクと早い鼓動を打っている。
これは恋のアレではなくて、〝まさか昼間から?〟と言う不安だろう。
まだ私はヘクトールに抱かれる訳にはいかない。いや抱かれても良いが、ロザムンデにだけは知られてはならないと言うべきか。
リビングの食卓にヘクトールを座らせて私はお茶を淹れた─ロザムンデがお湯を注いで置いてくれたものだ─。
「どうぞ」
マナーもへったくれもない。
ヘクトールは差し出したお茶を、カップの取っ手ではなく、縁を持ってそのままカパッと口に入れた。
カップは一瞬で空になった。
「薄い上に不味い」
「左様ですか」
そう言いながら私はカップを持ち上げてお茶を口に入れた。
いつも通りの味。
最初の頃は私もそう思っていたけれど最近では慣れたもので、別にこれでも良いじゃんくらいの気分で飲んでいる。
「お前はいくつになった?」
「飾りとは言え、陛下は妻の年齢をお忘れですか」
先ほどの仕返しとばかりに、チクリと嫌味を返しておく。
「聞いているのは俺だ」
「十六歳です」
「誕生日は?」
「三ヶ月後ですわ」
私がここに嫁いで西部の民衆が反乱を起こしたのは一ヶ月後。それからヘクトールは八ヶ月そちらに行っていたから九ヶ月経過している事になる。
私は十六歳の誕生日に合わせてこちらに来たから、丸っと一年経たないと年齢は上がらない。
「チッ」
舌打ちされてホッとした。
最初から年齢を気にしていたヘクトールは、やはりあと二年は私に手を出すつもりは無いのだろう。
「あと一年と三ヶ月待てと言うのか」
それを聞いて意外に感じた。何がって、今日は一度も私をガキ扱いしていないような気がしたのだ。それに私はヘクトールから随分と嫌われていると思っていたのだが、今の物言いだとまるで私を抱くつもりがあるような言い方ではないか?
しかしツッコんで聞いても良い事は何もないから問い質すような事はせずにさっさと流すことに決めた。
「お前が俺を嫌っているのは知っている。
しかしお前は俺の唯一の妻だからな、その責務があるはずだ」
「はい存じております。
ですがヘクトール様は皇帝陛下なのですから、未成年の私に固執なさらずに一先ず妾を持った方がよろしいかと思います」
「ほお妾にすべてを任せて自分は責務から逃れるというのだな?」
「そう言うつもりはまったくございません。そもそも私はここに嫁いできた時にとっくに覚悟を決めております」
「ふんっ口ではどうとでも言えるな」
「そっ……」
そんなことは無いと言い掛けて、あれ? この流れ不味くないとやっと気づいた。
「どうした顔が青いぞ」
ひとまずは「そうですか?」としらばっくれて返しておいたけど!
普段は大雑把な山猿のボスの癖に、なんで今日は目ざといのよ!?
仕切り直しとばかりに、
「えっとヘクトール様、お茶のお代わりは如何ですか?」
「薄い茶などいらん。それよりも酒を出せ」
「残念ですがこの屋敷にお酒はございませんわ」
「なぜだ。お前の国では未成年ではないのだろう?
ならば飲めぬ訳は無いはずだ」
そう言われてもねぇ私は自分がお酒が飲めるかなんて知らない。
そもそも誕生日に合わせてイスターツ帝国に移動してきたから、誕生日前で未成年だったライヘンベルガー王国ではお酒を飲んでいない。
そしてこちらでは飲む機会もなく、この屋敷に住み始めてからは高価なお酒なんて買う訳がない。
井戸水で十分よ!
「おい使用人!」
何を勝手に!? と思ったが、ロザムンデはその声に反応してすぐにやって来た。
流石は権力に弱き子だ、早いわ。
「城に行って酒を貰って来い」
「畏まりました」
命令を聞き綺麗な九十度の礼を返し顔を伏せたロザムンデ。座っていた私にはその表情が丸見えで彼女は明らかにニヤッと笑っていた。
理性のあるうちはヘクトールは決して手を出さないかもしれない。しかし酒が入り酔えばどうなるか?
どうやら私に再び貞操の危機が迫って来たらしい……
昼下がりに、離れの屋敷に先触れもなく人が訪ねて来た。
玄関で応対しているロザムンデの微かな声を聞きながら、確かに最近はテーアに字を教えているくらいしかやることは無いけれど、先触れも無しに訪ねていいほど気安い場所とは思って欲しくないわね! とぼやいた。
話し声が静まりロザムンデがリビングに帰ってくる。
「誰だったの?」
「皇帝陛下がお見えです」
「は?」
まったく予想していなかった相手に私は間抜けな声を上げた。
「無理を言って五分だけお時間を頂きました、さあすぐに準備を!」
「ちょ待って待って!」
さあさあと私の服を脱がしに掛かるロザムンデ。それをどうどう落ち着けと私は手と口を懸命に使って制した。
「落ち着きなさいロザムンデ! 貴女だって先日で解っているでしょう?
いーい、家には着飾るような服は無いの。理解したらさっさとヘクトール様を呼んでいらっしゃいな」
「しかし……」
「皇妃の私から命令します。行きなさい!」
「はい、畏まりました」
ロザムンデはすぐに玄関に戻っていった。
流石に半年ほど一緒に暮らしているのだから、彼女が何に弱いかくらいは把握しているつもりだ。
と言う訳で、あえて権力の象徴と言える〝皇妃〟の名を使って命じればこの通り。
ロザムンデに連れられてヘクトールが一人で入って来た。私がここに住みついてから彼がここに来たのは初めての事だ。
今は昼下がり、時刻が夜ではないから、そう言った目的ではないとは思うが……
一応用心しようと心の中で思っておく。
ヘクトールはリビングに通されて不思議そうに部屋の中に視線を彷徨わせていた。
「ヘクトール様ようこそいらっしゃいました」
「なぜ応接室ではない」
「私は嫌わ者ですからここには誰も訪ねて来ませんわ。ですから掃除の手間を省くために応接室は使っておりません」
「ふん。まあいいそう言うことにしておこう」
「それで今日はどうされました?」
「おい人払いはせぬのか?」
「ここに居るのは私が信頼する使用人です。二人とも口は堅いですから人払いは不要ですわ」
「仮にも夫の俺が来ているのだぞ無粋な者は下がらせろ」
「畏まりました」
テーアとロザムンデに指示を出して下がらせた。しかし平静を装いつつも、心臓は煩いほどにバクバクと早い鼓動を打っている。
これは恋のアレではなくて、〝まさか昼間から?〟と言う不安だろう。
まだ私はヘクトールに抱かれる訳にはいかない。いや抱かれても良いが、ロザムンデにだけは知られてはならないと言うべきか。
リビングの食卓にヘクトールを座らせて私はお茶を淹れた─ロザムンデがお湯を注いで置いてくれたものだ─。
「どうぞ」
マナーもへったくれもない。
ヘクトールは差し出したお茶を、カップの取っ手ではなく、縁を持ってそのままカパッと口に入れた。
カップは一瞬で空になった。
「薄い上に不味い」
「左様ですか」
そう言いながら私はカップを持ち上げてお茶を口に入れた。
いつも通りの味。
最初の頃は私もそう思っていたけれど最近では慣れたもので、別にこれでも良いじゃんくらいの気分で飲んでいる。
「お前はいくつになった?」
「飾りとは言え、陛下は妻の年齢をお忘れですか」
先ほどの仕返しとばかりに、チクリと嫌味を返しておく。
「聞いているのは俺だ」
「十六歳です」
「誕生日は?」
「三ヶ月後ですわ」
私がここに嫁いで西部の民衆が反乱を起こしたのは一ヶ月後。それからヘクトールは八ヶ月そちらに行っていたから九ヶ月経過している事になる。
私は十六歳の誕生日に合わせてこちらに来たから、丸っと一年経たないと年齢は上がらない。
「チッ」
舌打ちされてホッとした。
最初から年齢を気にしていたヘクトールは、やはりあと二年は私に手を出すつもりは無いのだろう。
「あと一年と三ヶ月待てと言うのか」
それを聞いて意外に感じた。何がって、今日は一度も私をガキ扱いしていないような気がしたのだ。それに私はヘクトールから随分と嫌われていると思っていたのだが、今の物言いだとまるで私を抱くつもりがあるような言い方ではないか?
しかしツッコんで聞いても良い事は何もないから問い質すような事はせずにさっさと流すことに決めた。
「お前が俺を嫌っているのは知っている。
しかしお前は俺の唯一の妻だからな、その責務があるはずだ」
「はい存じております。
ですがヘクトール様は皇帝陛下なのですから、未成年の私に固執なさらずに一先ず妾を持った方がよろしいかと思います」
「ほお妾にすべてを任せて自分は責務から逃れるというのだな?」
「そう言うつもりはまったくございません。そもそも私はここに嫁いできた時にとっくに覚悟を決めております」
「ふんっ口ではどうとでも言えるな」
「そっ……」
そんなことは無いと言い掛けて、あれ? この流れ不味くないとやっと気づいた。
「どうした顔が青いぞ」
ひとまずは「そうですか?」としらばっくれて返しておいたけど!
普段は大雑把な山猿のボスの癖に、なんで今日は目ざといのよ!?
仕切り直しとばかりに、
「えっとヘクトール様、お茶のお代わりは如何ですか?」
「薄い茶などいらん。それよりも酒を出せ」
「残念ですがこの屋敷にお酒はございませんわ」
「なぜだ。お前の国では未成年ではないのだろう?
ならば飲めぬ訳は無いはずだ」
そう言われてもねぇ私は自分がお酒が飲めるかなんて知らない。
そもそも誕生日に合わせてイスターツ帝国に移動してきたから、誕生日前で未成年だったライヘンベルガー王国ではお酒を飲んでいない。
そしてこちらでは飲む機会もなく、この屋敷に住み始めてからは高価なお酒なんて買う訳がない。
井戸水で十分よ!
「おい使用人!」
何を勝手に!? と思ったが、ロザムンデはその声に反応してすぐにやって来た。
流石は権力に弱き子だ、早いわ。
「城に行って酒を貰って来い」
「畏まりました」
命令を聞き綺麗な九十度の礼を返し顔を伏せたロザムンデ。座っていた私にはその表情が丸見えで彼女は明らかにニヤッと笑っていた。
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