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嘘×恋

忘れよう…

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私はずっとぼーっとして歩いていた。
さっきまで先輩と遊園地にいたなんて夢のようだ… 
「あれ?芽依?」
名前の呼ばれる方向に顔をあげた。
「さ、沙希?」
「ちょっと!芽依?どーしたの?先輩とデートじゃないの?」
「違うの。沙希、私と先輩は本当は…」
私はすべて話した。
罰ゲームから始まった恋だと…
「な、何それ…」
「芽依、あたしうれしかったんだよ。初めて芽依に彼氏ができたって聞いた時、なのに…こんな事とは思わなかった!!とりあえず今日は帰って、明日話そう?」
「うん…ごめん」
もう先輩のこと忘れなきゃ…

ー次の日
「ー!…ぃ!めーいっ!」
「!?」
「授業終わったよ?もうお昼だよ」
「あ、うん」
「ほら、購買行こ」
「うん」


ーー
「相変わらず人多いな~。ね?芽依?」
「うん」

ーハハッ 
この声…!先輩だ。
先輩も購買でご飯買いに来てるんだ。
先輩の所に行きたいな…

「芽依!もうやめな。先輩追いかけてる芽依見てるとあたし辛くなるの!あたし芽依のためなら悪い人になるから…こんなこと言いたくないけど、先輩のことは忘れて…」
「そうだよね」
沙希の言うとうりだ。
短い間だったけど先輩と一緒に帰ることもできた。
一緒に昼ごはん食べることもできた。
一緒にデートも行った。
たとえ嘘でも先輩の彼女になれた。
あたしは幸せすぎたんだ。
だから、もう沙希の言うとうり終わりにしよう。
これでいいんだ終わりにしなきゃ。

「…!芽依…っ!」
なんで泣いてるんだろう。
頭ではわかってるのに、先輩に会えるだけでこんなに嬉しい。
『先輩の事を忘れる』

ーそんなことできない。
大好きだから。やっぱり忘れることなんてできない…
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