21 / 73
嘘×恋
忘れよう…
しおりを挟む私はずっとぼーっとして歩いていた。
さっきまで先輩と遊園地にいたなんて夢のようだ…
「あれ?芽依?」
名前の呼ばれる方向に顔をあげた。
「さ、沙希?」
「ちょっと!芽依?どーしたの?先輩とデートじゃないの?」
「違うの。沙希、私と先輩は本当は…」
私はすべて話した。
罰ゲームから始まった恋だと…
「な、何それ…」
「芽依、あたしうれしかったんだよ。初めて芽依に彼氏ができたって聞いた時、なのに…こんな事とは思わなかった!!とりあえず今日は帰って、明日話そう?」
「うん…ごめん」
もう先輩のこと忘れなきゃ…
ー次の日
「ー!…ぃ!めーいっ!」
「!?」
「授業終わったよ?もうお昼だよ」
「あ、うん」
「ほら、購買行こ」
「うん」
ーー
「相変わらず人多いな~。ね?芽依?」
「うん」
ーハハッ
この声…!先輩だ。
先輩も購買でご飯買いに来てるんだ。
先輩の所に行きたいな…
「芽依!もうやめな。先輩追いかけてる芽依見てるとあたし辛くなるの!あたし芽依のためなら悪い人になるから…こんなこと言いたくないけど、先輩のことは忘れて…」
「そうだよね」
沙希の言うとうりだ。
短い間だったけど先輩と一緒に帰ることもできた。
一緒に昼ごはん食べることもできた。
一緒にデートも行った。
たとえ嘘でも先輩の彼女になれた。
あたしは幸せすぎたんだ。
だから、もう沙希の言うとうり終わりにしよう。
これでいいんだ終わりにしなきゃ。
「…!芽依…っ!」
なんで泣いてるんだろう。
頭ではわかってるのに、先輩に会えるだけでこんなに嬉しい。
『先輩の事を忘れる』
ーそんなことできない。
大好きだから。やっぱり忘れることなんてできない…
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる