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好きにさせてやるから

本気にするよ?

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ーー

きっと、彼は出会った初日にこんな女にそんなこと言われてひいてるに違いない、もうそれでもいいや。すると、望羽が口をひらいた。
「梨花、本気で言ってる?」
「言ってるよ、あたし本気で言ってる。あたし、さっき理性とんだよ。だからもう、抑えられない。望羽が何を言おうと無駄だよ。ごめんね、ひいてもいいよ、きもいよね。今日出会ったただの友達にこんなこと言われて。」
あたしの両手を抑えていた力が緩んだ気がした。あたしは今しかないと思った。
「ごめんね、望羽。あたしもう我慢できないの。」
彼の手の力が緩んだ瞬間に立場をまた逆にした。
「っつ、梨花…」
「あたしの言ってること、まだ本気にできない?」
あたしは敵わないって分かってるけど望羽の手を押しつける。
「抵抗しないってことは、襲っていいってことなの?」
本来なら普通男が言うよね、こんなこと。
「…梨花…、本当に本気なんだな。」
「そうだよ、本気。」
「わかった」
「何がわかっ……んっ」
それと同時だった。望羽が「わかった」って言った瞬間だった。あたしの唇に彼の唇がふれた。彼の手があたしの頭にいつの間にかまわっていていた。そして、すぐにまた立場が逆になる。
「…んんっ」
あたし、今ちゅーしてる。そう思っただけで、なんだか、鳥肌がたった。キスってこんなに気持ちよかったっけ?きっと、あたしは望羽が好きだからこう思うだけかも知れない。でも、ただ触れるだけのキス。もっと、まだ足りない。あたしは無理やり舌をいれた。
「……んっ…」
望羽その行動にびっくりしたのかわからないけど、すぐに舌を絡めとるようにした。やばい、力はいらない。彼の服を引っ張って、あたしはもっと欲しいとねだった。
「…ぁ…んんっ…」
正直キスなんて初めてで、こんな濃厚なキスも初めてだった。
「…んっ…も……ぅわ…」
彼は我にかえったのか唇を離した。銀の糸があたしの口と彼の口を繋いでいた。それでも、足りたいあたし。
「ーーっり…か……、んん!?」
「…た…りない…ょ」
彼にそういった。力も入らないくせに。そんなこと言ってる。
「…っぁ!!」
突然、彼の舌があたしの首筋をなぞった。
「…っ、んんっ!!」
チクリと痛みを首筋に感じた。 そしたら、また彼の唇があたしの唇にふれて、どんどん濃厚なキスになっていった。
「…っ。んんっ…ふぁ…」
甘い、あたしにとってはとてもとても甘いキスだった。
甘いせいか余計に欲しくなって、我慢できなくなる。

その瞬間また、甘い甘いキスがふってきた。
「っ…んんっ…も……っと」
だんだん頭が真っ白になってくる。
彼の手があたしの胸に触れた。キスしながら、あたしの胸をもむ。
気持ちいい。もっと欲しい。もし恋人だったらそのさきもしてくれたのかな…彼も考えていたのかはわからないけど、胸だけで、その先はやらなった。もっと、ほしい。まだあたしには足りなかった。
「…んっ、………はぁ…もぅ……わ」
「…顔、エロ」
「…だって、……気持ちいいもん…」
「…そんなこという」
「…ねぇ、……明日もして?」
「………考えとく」
「おやすみ。」
そうして甘いキスがふってきた。
「ん、おやすみ、望羽」
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