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ある日のゆうるい(湊谷悠里×神宮寺瑠衣)
君に贈る花の名前は 5
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悠里side
次の日。
例のシーンから撮影に入った。
「俺にお前の持ってる全てを教えてくれっ…」
自分でも分かる。昨日とは格段に違う。
目の前の女優に昨日の瑠衣くんの泣き顔を被せると、それだけでいとも容易く感情移入出来ていく。
「カーーーーーット!!!!湊谷くん!!君は最高!!最高だよ!!」
監督の1発OKが降りた。
「私もすっごいドキドキしちゃいました…」
「あは。ありがとうございます」
そこからは問題なく撮影を撮りすすめ、休憩時間に入った。
お弁当を食べていると、声がした。
「悠里っ」
「瑠衣くん!」
おはよう?おつかれさま?
朝まで一緒にいたから、なんて言えばいいか分からない。
「監督すっっっっ……ごい褒めてたよ!あの子は伸びるって!」
僕も嬉しくなっちゃったよー!さすが悠里だね!!!
そう笑いながら言ってくれる瑠衣くんはいつも通りで。
なんかちょっと寂しかったから
「瑠衣くんの、おかげだよ♡」と意味深に耳打ちした。
「じ、じゃ、僕は別の現場を見てくるからっ…」
目も合わさず逃げるように走っていく瑠衣くん。
『完全に、持ってかれちゃったな…』
この気持ちの名前はまだ分からない。
ただ、瑠衣くんという存在に心を全部奪われたこと。
それだけは分かる。
「よし」
クランクアップまで後少し。
次の日。
例のシーンから撮影に入った。
「俺にお前の持ってる全てを教えてくれっ…」
自分でも分かる。昨日とは格段に違う。
目の前の女優に昨日の瑠衣くんの泣き顔を被せると、それだけでいとも容易く感情移入出来ていく。
「カーーーーーット!!!!湊谷くん!!君は最高!!最高だよ!!」
監督の1発OKが降りた。
「私もすっごいドキドキしちゃいました…」
「あは。ありがとうございます」
そこからは問題なく撮影を撮りすすめ、休憩時間に入った。
お弁当を食べていると、声がした。
「悠里っ」
「瑠衣くん!」
おはよう?おつかれさま?
朝まで一緒にいたから、なんて言えばいいか分からない。
「監督すっっっっ……ごい褒めてたよ!あの子は伸びるって!」
僕も嬉しくなっちゃったよー!さすが悠里だね!!!
そう笑いながら言ってくれる瑠衣くんはいつも通りで。
なんかちょっと寂しかったから
「瑠衣くんの、おかげだよ♡」と意味深に耳打ちした。
「じ、じゃ、僕は別の現場を見てくるからっ…」
目も合わさず逃げるように走っていく瑠衣くん。
『完全に、持ってかれちゃったな…』
この気持ちの名前はまだ分からない。
ただ、瑠衣くんという存在に心を全部奪われたこと。
それだけは分かる。
「よし」
クランクアップまで後少し。
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