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ある日のゆうるい(湊谷悠里×神宮寺瑠衣)
君に贈る花の名前は 3
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瑠衣side
タクシーに押し込められ、運転手に住所を伝える悠里。
神宮寺瑠衣。人生最大の分岐ミスかもしれない…!!
冷静になって考えてみれば、やっぱりこれは無理がある。
いくら、悠里とはいえ尻をそう簡単に捧げていいのか…僕…!
そんな事を思いつつ、〝お尻 洗い方 セックス前〟〝男同士 セックス〟なんて手際よく調べている自分がイヤになる。
だって、初めてだから…知っとかないと困るかもだし…!
「ホントにいいのー?」「いいじゃん、減るもんじゃないし」
頭の中ではまだ、天使と悪魔がせめぎ合っている。
うっ、頑張れ天使…!今ならまだ間に合う…!
「だって、悠里のご所望なんだぞー。仕方ないだろー」
「キャーッ」
「あぁっ…!」
「どうしたの?瑠衣くん。…あっ、そこで止めて大丈夫です。」
天使が悪魔にアッサリ完敗したところで、ちょうど悠里のマンション前に着いてしまった。
タクシーを降りる足が震える。
だ、だ、だ、大丈夫なのかこれは。スクープされたりしないよね…!
「ちょっと俺、コンビニ行ってくるから。」
とすぐ横のコンビニに行く悠里。
5分もせずに戻ってきて、「行こ」と僕の腕を引いた。
エレベーターに乗り込む。
ドキドキドキドキドキドキ……
心臓が鼓動しすぎて、苦しさすら感じる。
チラッと横を見ると悠里。
背も高くてイケメンで、立っているだけなのに絵になる。
この人と今からセックスするの!?ほんとに!?
グン。
エレベーターが止まる。
扉は開いたけど、降りる一歩が踏み出せない。
そんな僕を見て、「大丈夫。そんないきなり襲ったりしないから。おいで?」と微笑む悠里。
「あ…」
イケメンはズルい!
その笑顔は、僕の不安を無くすのに効果てきめんだった。
ガチャ。
「お、おじゃましまーす…」
綺麗に片付けられてる靴箱。
そのままリビングに通された。悠里らしいシンプルでモノトーンの空間。
物が少なくて、清潔感がある。
「き、綺麗だね」
「ありがとう。適当に座って?なんか飲む?」
「お気遣いなく…!」
言われるままソファにゆっくり腰を下ろす。
落ち着いて息をすると、悠里の匂いが充満していることに気づきまた心臓が早くなってきた。
「はい、コーヒーでも。」
「あっ、ありがと!」
紳士100%なのが恐ろしい。
普通に話してくるもんだから、セックスするために呼ばれたのを忘れてしまいそうになる。
コーヒーを飲んで、喋っていると少し落ち着きを取り戻してきた。
「ふぅ……」
「じゃ、シャワー…浴びようか。」
「え!」
落ち着いたと思ったら、また心臓が高まってくる。
「あ、浴びなくて平気?」
「いやっ、あの…」
「瑠衣くん、後ろ初めてだからやり方わかんないでしょ?」
「いえ、あの……タクシーで予習しましたので…自分で…」
悠里があはは!と笑う。
「瑠衣くんさすが仕事早いね!じゃ、お先にどうぞ」
着替えここに置いとくね?とTシャツとズボンを置いてくれた。
さっき見たサイトに書いてあった通り、とりあえず洗ってみた。
「よし、こんなもんかな…」
多分、これで大丈夫なはず。
お風呂を出て、用意してくれた服を着る。
「……………」
悠里のTシャツがダボダボな自分を見て、ちょっと悲しくなった。
「あ…お待たせしました…」
「ん、じゃ、俺浴びてくるね。」
ひえ~!
溢れ出る色気に、今すぐ帰りたいと思ってしまった。
悠里の歴代の彼女たちは、一体どんな気持ちで乗り越えんだろう…。
ソファの上に正座して待ってると、悠里が上裸で現れた。
「瑠衣くん、こっち…。」
スっと僕の手を持ちベッドへ移動する。
鍛えられて引き締まっている体、綺麗な肌、腕を動かす度浮き出る筋肉…
フェロモンに当てられて思わずクラァッ…と目眩がする。
僕…今からこの人にホントに抱かれるの…?
こんなモヤシみたいな体、恥ずかしい…
トンッ…
ゆっくりベッドに押し倒される体。
ギシッと、俺の上に覆い被さる悠里の顔はまさしく発情したオスそのもので。
「お…お手柔らかにお願いします…」
「了解」
僕と悠里のセックスが始まった。
タクシーに押し込められ、運転手に住所を伝える悠里。
神宮寺瑠衣。人生最大の分岐ミスかもしれない…!!
冷静になって考えてみれば、やっぱりこれは無理がある。
いくら、悠里とはいえ尻をそう簡単に捧げていいのか…僕…!
そんな事を思いつつ、〝お尻 洗い方 セックス前〟〝男同士 セックス〟なんて手際よく調べている自分がイヤになる。
だって、初めてだから…知っとかないと困るかもだし…!
「ホントにいいのー?」「いいじゃん、減るもんじゃないし」
頭の中ではまだ、天使と悪魔がせめぎ合っている。
うっ、頑張れ天使…!今ならまだ間に合う…!
「だって、悠里のご所望なんだぞー。仕方ないだろー」
「キャーッ」
「あぁっ…!」
「どうしたの?瑠衣くん。…あっ、そこで止めて大丈夫です。」
天使が悪魔にアッサリ完敗したところで、ちょうど悠里のマンション前に着いてしまった。
タクシーを降りる足が震える。
だ、だ、だ、大丈夫なのかこれは。スクープされたりしないよね…!
「ちょっと俺、コンビニ行ってくるから。」
とすぐ横のコンビニに行く悠里。
5分もせずに戻ってきて、「行こ」と僕の腕を引いた。
エレベーターに乗り込む。
ドキドキドキドキドキドキ……
心臓が鼓動しすぎて、苦しさすら感じる。
チラッと横を見ると悠里。
背も高くてイケメンで、立っているだけなのに絵になる。
この人と今からセックスするの!?ほんとに!?
グン。
エレベーターが止まる。
扉は開いたけど、降りる一歩が踏み出せない。
そんな僕を見て、「大丈夫。そんないきなり襲ったりしないから。おいで?」と微笑む悠里。
「あ…」
イケメンはズルい!
その笑顔は、僕の不安を無くすのに効果てきめんだった。
ガチャ。
「お、おじゃましまーす…」
綺麗に片付けられてる靴箱。
そのままリビングに通された。悠里らしいシンプルでモノトーンの空間。
物が少なくて、清潔感がある。
「き、綺麗だね」
「ありがとう。適当に座って?なんか飲む?」
「お気遣いなく…!」
言われるままソファにゆっくり腰を下ろす。
落ち着いて息をすると、悠里の匂いが充満していることに気づきまた心臓が早くなってきた。
「はい、コーヒーでも。」
「あっ、ありがと!」
紳士100%なのが恐ろしい。
普通に話してくるもんだから、セックスするために呼ばれたのを忘れてしまいそうになる。
コーヒーを飲んで、喋っていると少し落ち着きを取り戻してきた。
「ふぅ……」
「じゃ、シャワー…浴びようか。」
「え!」
落ち着いたと思ったら、また心臓が高まってくる。
「あ、浴びなくて平気?」
「いやっ、あの…」
「瑠衣くん、後ろ初めてだからやり方わかんないでしょ?」
「いえ、あの……タクシーで予習しましたので…自分で…」
悠里があはは!と笑う。
「瑠衣くんさすが仕事早いね!じゃ、お先にどうぞ」
着替えここに置いとくね?とTシャツとズボンを置いてくれた。
さっき見たサイトに書いてあった通り、とりあえず洗ってみた。
「よし、こんなもんかな…」
多分、これで大丈夫なはず。
お風呂を出て、用意してくれた服を着る。
「……………」
悠里のTシャツがダボダボな自分を見て、ちょっと悲しくなった。
「あ…お待たせしました…」
「ん、じゃ、俺浴びてくるね。」
ひえ~!
溢れ出る色気に、今すぐ帰りたいと思ってしまった。
悠里の歴代の彼女たちは、一体どんな気持ちで乗り越えんだろう…。
ソファの上に正座して待ってると、悠里が上裸で現れた。
「瑠衣くん、こっち…。」
スっと僕の手を持ちベッドへ移動する。
鍛えられて引き締まっている体、綺麗な肌、腕を動かす度浮き出る筋肉…
フェロモンに当てられて思わずクラァッ…と目眩がする。
僕…今からこの人にホントに抱かれるの…?
こんなモヤシみたいな体、恥ずかしい…
トンッ…
ゆっくりベッドに押し倒される体。
ギシッと、俺の上に覆い被さる悠里の顔はまさしく発情したオスそのもので。
「お…お手柔らかにお願いします…」
「了解」
僕と悠里のセックスが始まった。
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