最強剣士異世界で無双する

Sランクトーナメント戦編 第2章決勝と過去の英雄

第139話 会議

　俺達がお爺さんの家を後にして城へと向っていると、

「ケンイチ様!　ケンイチ様!」

　バッチから姫様の声が聞こえてきた。

「すぐにお城へと来ていただいて宜しですか？」

　こちらの返事も聞かずに話してくる。

「丁度、そちらへと向っている最中です」

「それは良かったです。ではお待ちしております」

　その言葉を最後に連絡が途切れた。

　姫様の焦り方からしてかなり重要な案件だと感じた俺は、急ぎ城へと向った。





　それからしばらくして城へと到着すると、門番さん達が中へと案内してくれる。

　案内されたのは城の中にある会議室であった。中には雷鳴のメンバーとブルームのメンバーが集められていた。

「これで皆様おそろいになられましたね」

「なんなんだ急にこんな所に呼び出し上がって!　しかも何でこいつらも一緒なんだよ!」

　こちらを睨みながら騒ぎ建てる雷鳴のリーダー。

「それはこちらのセリフですね。まさかあなた達みたいな野蛮な人達と一緒なんて最悪ですね」

　雷鳴を睨んでいるブルームのリーダー。二人の間で火花が散ったの見えた気がするが、

「静粛に、王の前であるぞ!」

　執事さんの一言で皆静かになる。

「皆、急な呼び出しで良く集ってくれた。感謝する。それでは早速で悪いが本題に入らせて貰う」

「その前に自分達の話しを聞いて貰っても良いですか？」

　俺の一言に対して雷鳴とブルームのリーダー二人が物凄い剣幕で睨んで来る。

「どうしたのかね？　こちらの案件は急を要している。その後ではダメかね？」

「すみません王様。俺達がこちらに向っていたのも急を要することがあったためなのです」

「分かった。ではケンイチ殿話しをまず聞くことにしよう」

「ありがとうございます」

　俺は王様に一礼した後、お爺さんの家へで気づいたことを話し始めた。

　魔族の事、そして魔王が復活した可能性がある事。すると、

「なんの根拠があってそんなばかげたこと言ってるんだ？　お前今回の大会に優勝したからって調子に乗ってないか？」

「そうですね？　あんな絵本のおとぎ話をまさか信じている方が居るなんて驚きすね」

　二人が笑いながら言ってくる。しかし、

「ケンイチ君、どうしてそのことに気づいたのかね？」

　王様、それに姫様反応は二人は逆の物であった。

「わしらが皆に話そうと思っていたのもその件でなのじゃ」

　逆に俺はその言葉にびっくりしていた。俺達がこの魔王の復活へと行き着いたのついさっきに出来事、。それなら何処で王様達この情報をつかんだのだろうか？

「つい先日、魔族領に隣接しているマット王国とテロット王国が魔族の手によって滅ぼされたのじゃ」

「!!」

　会議室に集っていた殆どの者が驚きのあまり声が出なくなってしまった。

「しかも調査に行った者によるとそこを滅ぼしたのは魔王に次ぐ力を持つと言われている魔族幹部長だそうだ」

　王様の声からしてかなりの実力者と聞こえる。

「魔族幹部長が本格的に動き出したこと、それに前回この王都を襲ってきた魔族達のこともある。わしその件もあり魔王が復活したと考えている。そして、もう察しは付いていると思うが君達を呼んだのは、これからこの三パーティーでマット王国とテロット王国の調査へと向ってもらう。そしてそのまま魔族領へと向って貰いたい」

　王様の真剣な声、それに対してどう返していいか分からないメンバー達。

「これ強制では無い。もしも嫌ならここで言って欲しい、その場合は作戦から外させて貰う」

「俺達は行かせてもらいます」

　元々そのつもりでもあったし、王様達が承知しているならよりやりやすくなる。

「俺達だって行くに決まってるだろう」

「俺達も行くよ」

　俺達に続き他のパーティーのリーダー達も行くと言い始める。

　それによりここに居る三パーティーが行く事になった。

「「それでは出発をは明日の朝、城の前に馬車を用意しておく。こんばんは城でゆっくりと過ごしてくれ」

　王様のその言葉を最後に解散となった。