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テルト王国編 第三章 海底遺跡
第113話 海底遺跡 5
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二階、三階と特に戦闘もなく進んできた俺達。
そして今居るのが四階。最上階と思わしき階の部屋の前にいる。階段を上ってきてすぐ扉がある。
「ケンイチ、ここって」
シェリーが聞いてくる。それにシェリー以外のメンバーも気になっている用である。
「多分最上階の部屋だと思う。今の所部屋の中からはモンスターの反応もない」
今の所はと言う話しである。一階での事もある。俺達が中に入った瞬間モンスター登場と言うことも想定できるわけだ。
「中に入る?」
「入るしかないな。ここが最上階なら目的の物もここにあるかも知れない」
「目的の物ってなに?」
ミカが不思議そうに聞いてくる。
そこで思い出した。まだシェリー達にあの事を話していなかった。
「昨日ここに来たときに変な声を聞いたんだ」
「変な声って何よ」
「分からね~よ。ただ、なんだか俺を呼んでいる気がしたんだ」
「その声の正体がこの部屋にあるって事?」
「ああ」
多分だが。ここまでの登ってきた二階、三階と何かないか調べながら登ってきたが何もなかった。それに昨日聞こえた声は今日ここに来たときは聞こえなかった。もしかすると空耳だったのかも知れないと思ったりもしたがここまで来たら戻れない。
「それに、俺がここに来たのはもしかしたら急にあのクラーケンが現れた原因がここにあるかも知れないと思ったからなんだ」
「ここにあるの?」
「ただの可能性の話しだ」
「でも確かに、クラーケンが現れた場所に下にこんな遺跡があるのは気なるわね」
ただの偶然とは思えない。
「もしかしてまた魔族が関わっているの?」
「それはないと思う」
「なんで?」
「もしもここに魔族がいたら気配察知に反応があるはずだからな」
「なるほど」
手ぽんと叩いて納得したという表情をしているヒョウカ。
「中に入ってみよう。ただ何があるか分からないからすぐに戦闘に入れる準備をしておけよ」
「了解!」
三人は声をそろえて返事を返してきた。
俺は目の前にある大きな扉に手をつき思いっ切り押した。
ゴゴゴゴゴ!
大きな音を立てながゆっくりと扉が開いていく。
扉の先に見えるのは薄暗い部屋。一階での戦闘の戦闘を行った部屋の二倍近くの広さがある。
中に変わった所はない。俺達が全員が中に入った瞬間後ろの扉がもの凄い勢いでしまった。
それによって起きた風によって後ろにいたシェリーがこけた。
「痛いわね!」
顔面から思いっ切りこけたこともあり鼻の所が少し赤くなっている。
だが、そんな事を気にしている場合じゃなかった。そんな事と思っていることがシェリーに知れたらまた怒られるかも知れないが、今は目の前に現れた物が問題である。
部屋の扉が閉まった瞬間に明かるくなると同時に部屋の端にあるイスに座るように二体のモンスターが現れたのである。
二体とも頭に大きな角を持っていて片手に棘の付いた棍棒を持っている。
口に大きな牙をはやしていて左側にいるモンスターは皮膚が赤色で右側は青色。いわゆる赤鬼と青鬼とも呼べるモンスターがいた。
「お兄ちゃんあれって鬼だよね?」
「そうだと思う」
俺とミカは昔絵本で見た鬼とそっくりとあったために少し驚いていた。
だがシェリーとヒョウカはよく分からないという顔をしている。
「ケンイチとミカはあのモンスター知っての?」
シェリーが俺達に聞いてくる。
そのために少し話してやると、
「そうなのね」
まだ納得出来ないという顔をしている。
だがそんな事を気にしていてもしょうがない。
今は目の前にいる二体のモンスターを倒すしかない。
そして今居るのが四階。最上階と思わしき階の部屋の前にいる。階段を上ってきてすぐ扉がある。
「ケンイチ、ここって」
シェリーが聞いてくる。それにシェリー以外のメンバーも気になっている用である。
「多分最上階の部屋だと思う。今の所部屋の中からはモンスターの反応もない」
今の所はと言う話しである。一階での事もある。俺達が中に入った瞬間モンスター登場と言うことも想定できるわけだ。
「中に入る?」
「入るしかないな。ここが最上階なら目的の物もここにあるかも知れない」
「目的の物ってなに?」
ミカが不思議そうに聞いてくる。
そこで思い出した。まだシェリー達にあの事を話していなかった。
「昨日ここに来たときに変な声を聞いたんだ」
「変な声って何よ」
「分からね~よ。ただ、なんだか俺を呼んでいる気がしたんだ」
「その声の正体がこの部屋にあるって事?」
「ああ」
多分だが。ここまでの登ってきた二階、三階と何かないか調べながら登ってきたが何もなかった。それに昨日聞こえた声は今日ここに来たときは聞こえなかった。もしかすると空耳だったのかも知れないと思ったりもしたがここまで来たら戻れない。
「それに、俺がここに来たのはもしかしたら急にあのクラーケンが現れた原因がここにあるかも知れないと思ったからなんだ」
「ここにあるの?」
「ただの可能性の話しだ」
「でも確かに、クラーケンが現れた場所に下にこんな遺跡があるのは気なるわね」
ただの偶然とは思えない。
「もしかしてまた魔族が関わっているの?」
「それはないと思う」
「なんで?」
「もしもここに魔族がいたら気配察知に反応があるはずだからな」
「なるほど」
手ぽんと叩いて納得したという表情をしているヒョウカ。
「中に入ってみよう。ただ何があるか分からないからすぐに戦闘に入れる準備をしておけよ」
「了解!」
三人は声をそろえて返事を返してきた。
俺は目の前にある大きな扉に手をつき思いっ切り押した。
ゴゴゴゴゴ!
大きな音を立てながゆっくりと扉が開いていく。
扉の先に見えるのは薄暗い部屋。一階での戦闘の戦闘を行った部屋の二倍近くの広さがある。
中に変わった所はない。俺達が全員が中に入った瞬間後ろの扉がもの凄い勢いでしまった。
それによって起きた風によって後ろにいたシェリーがこけた。
「痛いわね!」
顔面から思いっ切りこけたこともあり鼻の所が少し赤くなっている。
だが、そんな事を気にしている場合じゃなかった。そんな事と思っていることがシェリーに知れたらまた怒られるかも知れないが、今は目の前に現れた物が問題である。
部屋の扉が閉まった瞬間に明かるくなると同時に部屋の端にあるイスに座るように二体のモンスターが現れたのである。
二体とも頭に大きな角を持っていて片手に棘の付いた棍棒を持っている。
口に大きな牙をはやしていて左側にいるモンスターは皮膚が赤色で右側は青色。いわゆる赤鬼と青鬼とも呼べるモンスターがいた。
「お兄ちゃんあれって鬼だよね?」
「そうだと思う」
俺とミカは昔絵本で見た鬼とそっくりとあったために少し驚いていた。
だがシェリーとヒョウカはよく分からないという顔をしている。
「ケンイチとミカはあのモンスター知っての?」
シェリーが俺達に聞いてくる。
そのために少し話してやると、
「そうなのね」
まだ納得出来ないという顔をしている。
だがそんな事を気にしていてもしょうがない。
今は目の前にいる二体のモンスターを倒すしかない。
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