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iiyori.01
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イケメン侍男は志田 穂月と名乗った。18歳だという。
満腹になったのかそのまま寝てしまった幼児は志田 卯月と言い、3歳。彼は志田穂月の息子であり、…
…私の息子であるという。
「はあああ?? ちょっと待って。いくら何でもそれはないわ。さすがに子作りしたら覚えてるし、産んだら分かるわ」
と、その時点で大変残念なことにイケメン穂月は本格的に頭がおかしいということが判明したのだけど、穂月は一歩も引かなかった。
「お前が言ったんだ、未来で待ってるって」
真剣な表情で、涙まで浮かべて、
「自害しようとしていた俺に、お前が、…生きろ、って」
両手のこぶしを握り締めた。
それはとても演技とは思えない深刻さだったけど、だからと言って、はあそうですかと信じられる話でもない。
「ええ、…っと。…大変だったね」
とりあえず慰めを口にして、洗ったばかりの長く艶やかな黒髪をそっと撫でると、穂月は私を抱き寄せて、
「お前に会うために、俺は時を超えて来た」
その腕の中にぎゅっと抱きしめた。
「…会いたかった、なえ」
感極まった感じの穂月には悪いけど、苦労が重なって精神が崩壊してしまった生徒説が濃厚だと踏み、志田穂月なんて名前の生徒いたっけなあ? と頭の片隅で生徒名簿を端からめくっていると、
「ん、…んんん、…――――――っ!?」
気づいたら床に押し倒されていた。
月明かりに照らし出された美しすぎる顔が間近に迫り、甘く柔らかい唇が優しい雨のように落ちてくる。
「ちょ、…待、…っ、…え、…っ!?」
なんかさっきからこの頭のおかしいイケメン、キスしまくってくるんだけど!?
訳も分からず、ともかく止めようと開いた口に、長い舌が差し込まれた。
…あ。
本能が、やばいと警告する。けど、もう遅い。
穂月の体温を上から感じながら、深く重ね合わされた唇の中で、奔放に動く舌先に奥まで探られて、一瞬で身体中に歓喜が湧き起こってしまった。
満腹になったのかそのまま寝てしまった幼児は志田 卯月と言い、3歳。彼は志田穂月の息子であり、…
…私の息子であるという。
「はあああ?? ちょっと待って。いくら何でもそれはないわ。さすがに子作りしたら覚えてるし、産んだら分かるわ」
と、その時点で大変残念なことにイケメン穂月は本格的に頭がおかしいということが判明したのだけど、穂月は一歩も引かなかった。
「お前が言ったんだ、未来で待ってるって」
真剣な表情で、涙まで浮かべて、
「自害しようとしていた俺に、お前が、…生きろ、って」
両手のこぶしを握り締めた。
それはとても演技とは思えない深刻さだったけど、だからと言って、はあそうですかと信じられる話でもない。
「ええ、…っと。…大変だったね」
とりあえず慰めを口にして、洗ったばかりの長く艶やかな黒髪をそっと撫でると、穂月は私を抱き寄せて、
「お前に会うために、俺は時を超えて来た」
その腕の中にぎゅっと抱きしめた。
「…会いたかった、なえ」
感極まった感じの穂月には悪いけど、苦労が重なって精神が崩壊してしまった生徒説が濃厚だと踏み、志田穂月なんて名前の生徒いたっけなあ? と頭の片隅で生徒名簿を端からめくっていると、
「ん、…んんん、…――――――っ!?」
気づいたら床に押し倒されていた。
月明かりに照らし出された美しすぎる顔が間近に迫り、甘く柔らかい唇が優しい雨のように落ちてくる。
「ちょ、…待、…っ、…え、…っ!?」
なんかさっきからこの頭のおかしいイケメン、キスしまくってくるんだけど!?
訳も分からず、ともかく止めようと開いた口に、長い舌が差し込まれた。
…あ。
本能が、やばいと警告する。けど、もう遅い。
穂月の体温を上から感じながら、深く重ね合わされた唇の中で、奔放に動く舌先に奥まで探られて、一瞬で身体中に歓喜が湧き起こってしまった。
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