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「…何にもしないから、抱きしめさせて」
柚くんの部屋に入ったら、ずっと繋いだままだった手をほどいて、柚くんが抱きしめてくれた。
柚くん!
柚くんがここにいる。すぐ目の前に。
柚くんにさわれる。手を伸ばすだけで。
柚くんの声がする。頬に振動が伝わる。
どうしても涙が止まらない。
「あおい。…ただいま」
少し掠れた甘い声が私を呼ぶ。
「おかえりなさい、柚くん」
柚くんを抱きしめる。
カズマさんたちとどんな生活をしていたのかわからない。
見たところは元気そうだけど、大変じゃなかったわけがない。
「柚くん、…ありがとう」
助けてくれてありがとう。
帰って来てくれてありがとう。
「…うん。システム開発に協力してた。後は、惣が何とかするだろ」
惣というのは氷室さんの名前。
氷室さんが言っていた通り、彼らは柚くんのコンピュータスキルが必要だったようだ。
「カズマがうざかったけど、…やっと終わった」
ちょっと疲れたような声を出して、柚くんが私の頭に頬をすり寄せた。
…可愛い。
え、え、これって、…甘えてる? 甘えてる?
可愛すぎる。
私はやっぱり。
嬉しいことも悲しいことも
喧嘩するのも仲直りするのも
全部柚くんと一緒がいい。
つまらないことで言い争ったり、手を繋いで歩いたり、
近所のスーパーで買い物するのも、コンビニのおむすびを食べるのも
全部柚くんと一緒がいい。
初めての恋も2度目の恋も最後の恋も、全部、…
「…柚くんがいい」
柚くんを抱きしめる手に力を込めた。
「初めても2度目も最後も、全部柚くんがいい。…柚くんじゃなきゃ嫌だ」
私を見つけてくれてありがとう。
諦めないでいてくれてありがとう。
「もう、どこにも行かないでね」
離れている間に言いたかったこと、言えなかったことが素直に口からこぼれ落ちた。
柚くんの部屋に入ったら、ずっと繋いだままだった手をほどいて、柚くんが抱きしめてくれた。
柚くん!
柚くんがここにいる。すぐ目の前に。
柚くんにさわれる。手を伸ばすだけで。
柚くんの声がする。頬に振動が伝わる。
どうしても涙が止まらない。
「あおい。…ただいま」
少し掠れた甘い声が私を呼ぶ。
「おかえりなさい、柚くん」
柚くんを抱きしめる。
カズマさんたちとどんな生活をしていたのかわからない。
見たところは元気そうだけど、大変じゃなかったわけがない。
「柚くん、…ありがとう」
助けてくれてありがとう。
帰って来てくれてありがとう。
「…うん。システム開発に協力してた。後は、惣が何とかするだろ」
惣というのは氷室さんの名前。
氷室さんが言っていた通り、彼らは柚くんのコンピュータスキルが必要だったようだ。
「カズマがうざかったけど、…やっと終わった」
ちょっと疲れたような声を出して、柚くんが私の頭に頬をすり寄せた。
…可愛い。
え、え、これって、…甘えてる? 甘えてる?
可愛すぎる。
私はやっぱり。
嬉しいことも悲しいことも
喧嘩するのも仲直りするのも
全部柚くんと一緒がいい。
つまらないことで言い争ったり、手を繋いで歩いたり、
近所のスーパーで買い物するのも、コンビニのおむすびを食べるのも
全部柚くんと一緒がいい。
初めての恋も2度目の恋も最後の恋も、全部、…
「…柚くんがいい」
柚くんを抱きしめる手に力を込めた。
「初めても2度目も最後も、全部柚くんがいい。…柚くんじゃなきゃ嫌だ」
私を見つけてくれてありがとう。
諦めないでいてくれてありがとう。
「もう、どこにも行かないでね」
離れている間に言いたかったこと、言えなかったことが素直に口からこぼれ落ちた。
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