【完結】君への祈りが届くとき

Ⅲ．あかり

24．

『Pray』　Y.A's ladder


なくしたものが多すぎて
目を開けるのが怖かった
現実は理不尽すぎて
心を閉ざす方が楽だった

汚れきって空っぽで
恨んだり憤ったりすることにも疲れて
差し伸べられた手にも気づかずにいたんだ

このゴミだらけの世界で
一番汚れてるのは僕だ
大空にあこがれていたのに
僕はどこにも飛べなかった

路地裏で煽られてる紙くず
僕には何の価値もなかった
本当の自分なんてどこにもなかった

天使の梯子
どうか 早く 僕のもとへ

この世界で君が僕を見つけてくれるなら
巡る季節に君が僕を映してくれるなら

明日を信じられそうな気がするんだ

今 腕の中に大切なものを抱えている
この瞬間が永遠じゃなくても
まだ未来は続いている

天使を見つけた川べりで天使と歌う
この瞬間が永遠じゃなくても
まだ未来は続いている