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hage.45
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「そうよ、決めたわ!今度の期末考査であなたの成績が平均点以下だったら、リっくんは返してもらいますから!」
挙句の果てに脅迫まがいのセリフを吐いて、オレに人差し指を突き付ける。
なんでそうなる!?
ぎょっとして見返したオレに、カワシマは余裕の上から目線で、
「本多リツキくんは、この高校でも1,2を争う成績優秀な生徒です。つまり、私の宝、…もとい、学校の宝なの。これは、そんな彼にあなたがふさわしいかどうか、証明できるチャンスよ?」
巧みにオレにつけ込む。
リツキに、ふさわしいかどうか。
そうだ、オレは昨日も「いい気になるな、勘違いヤロー」の視線を浴びたばかりで。
リツキのカノジョであるからには、それなりに決まってなければならないって決意したばかりで。
つまりこれは、チャンス!
「わかったよ、その勝負、受けて立ってやる!」
「アイ!」
チナツが慌てて飛んできたけど、ハゲでもサルでも、オレにだってプライドがあるんだ!
授業終了のチャイムと同時に、ダッシュで教室を出た。
「待ちなさい!抜けがけは許さないわっ!」
にもかかわらず、すかさずカワシマが追ってきて、並んで廊下を走る羽目になる。
「あれ、コマチ、どこ行、…」
「わりーけど、また後で!」
タカヤとすれ違ったけど、ヤツをシメるのは、後。
一刻も早く、保健室に行かなければ!
「リツっ」
「リっくん!」
カワシマとほぼ同時に保健室のドアを開ける。
カワシマの執念深さ、マジ、半端ねーな。
「ちょっと、あなた!川嶋先生までっ!保健室では静かに、…!」
養護教諭の脇をすり抜けて、奥のベットにかかるカーテンを開けると
「リっくん!遅くなってごめんね~~~」
カワシマがベットにダイブした。
…カワシマ、感心するほど手段を選ばねーな。
「わ。なに、…っ?」
カワシマに布団ごと抱き込まれながら顔を向けたのは、
「…団長!?」
体育祭で赤軍の応援団長だった早乙女カズマ先輩だった。
「チビざる?…と、川嶋先生?」
「キャーっ、何するのよ~~~」
カワシマが派手に騒いで早乙女先輩を突き飛ばす。
「ちょっと、川嶋先生、病人相手に何してるんですか!保健室から出て行きなさい!」
養護教諭の逆鱗に触れて、カワシマは首根っこを捕まえられ、問答無用で締め出された。
「団長、…風邪ですか?」
「あー、まあな。お前はどうした?」
よく見ると、早乙女先輩の顔が赤い。
「お騒がせしてすみません。ちょっとお見舞いに来たんですけど、いないみたいで」
「見舞い、って、…タカヤ?」
「違いますっ!!お大事に!!」
カーテンを乱暴に閉めると、足早に保健室を出た。
クソ、なんでこんなことに…!
挙句の果てに脅迫まがいのセリフを吐いて、オレに人差し指を突き付ける。
なんでそうなる!?
ぎょっとして見返したオレに、カワシマは余裕の上から目線で、
「本多リツキくんは、この高校でも1,2を争う成績優秀な生徒です。つまり、私の宝、…もとい、学校の宝なの。これは、そんな彼にあなたがふさわしいかどうか、証明できるチャンスよ?」
巧みにオレにつけ込む。
リツキに、ふさわしいかどうか。
そうだ、オレは昨日も「いい気になるな、勘違いヤロー」の視線を浴びたばかりで。
リツキのカノジョであるからには、それなりに決まってなければならないって決意したばかりで。
つまりこれは、チャンス!
「わかったよ、その勝負、受けて立ってやる!」
「アイ!」
チナツが慌てて飛んできたけど、ハゲでもサルでも、オレにだってプライドがあるんだ!
授業終了のチャイムと同時に、ダッシュで教室を出た。
「待ちなさい!抜けがけは許さないわっ!」
にもかかわらず、すかさずカワシマが追ってきて、並んで廊下を走る羽目になる。
「あれ、コマチ、どこ行、…」
「わりーけど、また後で!」
タカヤとすれ違ったけど、ヤツをシメるのは、後。
一刻も早く、保健室に行かなければ!
「リツっ」
「リっくん!」
カワシマとほぼ同時に保健室のドアを開ける。
カワシマの執念深さ、マジ、半端ねーな。
「ちょっと、あなた!川嶋先生までっ!保健室では静かに、…!」
養護教諭の脇をすり抜けて、奥のベットにかかるカーテンを開けると
「リっくん!遅くなってごめんね~~~」
カワシマがベットにダイブした。
…カワシマ、感心するほど手段を選ばねーな。
「わ。なに、…っ?」
カワシマに布団ごと抱き込まれながら顔を向けたのは、
「…団長!?」
体育祭で赤軍の応援団長だった早乙女カズマ先輩だった。
「チビざる?…と、川嶋先生?」
「キャーっ、何するのよ~~~」
カワシマが派手に騒いで早乙女先輩を突き飛ばす。
「ちょっと、川嶋先生、病人相手に何してるんですか!保健室から出て行きなさい!」
養護教諭の逆鱗に触れて、カワシマは首根っこを捕まえられ、問答無用で締め出された。
「団長、…風邪ですか?」
「あー、まあな。お前はどうした?」
よく見ると、早乙女先輩の顔が赤い。
「お騒がせしてすみません。ちょっとお見舞いに来たんですけど、いないみたいで」
「見舞い、って、…タカヤ?」
「違いますっ!!お大事に!!」
カーテンを乱暴に閉めると、足早に保健室を出た。
クソ、なんでこんなことに…!
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