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hage.21
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「チナ!練習お疲れ」
サッカーの練習を終えると、校門に竹田カイトがいた。
樋口タクも一緒にいる。
…ちょっと気まずい。
「カイトくん。待っててくれたの?」
オレに断ってから、チナツが嬉しそうに飛んでいく。
チナツはいつも可愛いけど、なんつーか、可愛さがアップしてる気がするよなぁ。
微笑ましい。
「アイちゃん、お疲れさま」
チナツとタケダを見送ってると、ヒグチが、オレの横に立つ。
「カイトの付き添いで来ちゃった。よかったら、一緒に帰ろう」
「お、…」
まあ、この流れだとそうなるよな。
オレがうなずこうとすると、
「悪いけど」
後ろからヘッドロックをかまされた。
「こいつ、俺のだから。手、出さないでくれる?」
この声、リツキだ。
今日は部室の前にいなかったし、先に帰ったのかと思ってた。
「あれ、本多くん。え、でも、…アイちゃん、付き合ってる人いないんだよね?」
「こいつ、照れ屋でさ」
リツキが後ろからオレをのぞき込み、これ見よがしに頭に息を吹きかける。
ビミョーに首が苦しい。
てか、息かけたら、オレのハゲが…
リツキはオレのリボンをクルクル弄びながら、
「秘密にしたかったんだよ、なぁ?アイ」
オレを追い詰める。
そりゃあハゲはナイショにしたいだろっ
オレだって、花も恥じらう17歳なんだぞっ
リツキを睨みあげると、
ちゅ。
ヤツは素早くオレにキスした。
「悪いけど、あきらめて」
てめー、ヒグチの前でっ!つか、こんな校門でっ!
オレの抗議は再び降りてきたリツキの唇にふさがれた。
「んんんーっ」
リツキはオレを向き直らせると、オレの頭をガッチリ押さえ込み、舌でオレをかき乱す。
悔しいのに恥ずかしいのに、
リツキの甘い舌に溶かされていく。
「…悪かったよ」
オレの手を引いて歩くリツキは、唇に傷がある。
さっき、校門でオレが噛みついたから。
「っとに、懐かねーな」
リツキがブツブツ言ってるけど、オレだって言いたいことはいろいろある。
何から怒ればいいか、わからないくらい、いろいろある。
「…ほら」
考えがまとまらないうちに、リツキにラッピングされた小さな包みを渡される。
あん?
開けてみると、金色のリボン。
「お前、案外オトメなんだな。ゴムよりリボン、ポチよりタマだったんだな」
「なんだ、それ?」
リツキの言ってる意味が分からん。
イヌ派、ネコ派?
リツキが金色のリボンをオレの髪に結ぶ。
「…似合ってたよ、スカート」
ついでみたいに、リツキがつぶやいた。
「だから、もう外すなよ、首輪」
全然、意味が分かんねーけど、オレの髪に触れるリツキの手は優しい。
サッカーの練習を終えると、校門に竹田カイトがいた。
樋口タクも一緒にいる。
…ちょっと気まずい。
「カイトくん。待っててくれたの?」
オレに断ってから、チナツが嬉しそうに飛んでいく。
チナツはいつも可愛いけど、なんつーか、可愛さがアップしてる気がするよなぁ。
微笑ましい。
「アイちゃん、お疲れさま」
チナツとタケダを見送ってると、ヒグチが、オレの横に立つ。
「カイトの付き添いで来ちゃった。よかったら、一緒に帰ろう」
「お、…」
まあ、この流れだとそうなるよな。
オレがうなずこうとすると、
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後ろからヘッドロックをかまされた。
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この声、リツキだ。
今日は部室の前にいなかったし、先に帰ったのかと思ってた。
「あれ、本多くん。え、でも、…アイちゃん、付き合ってる人いないんだよね?」
「こいつ、照れ屋でさ」
リツキが後ろからオレをのぞき込み、これ見よがしに頭に息を吹きかける。
ビミョーに首が苦しい。
てか、息かけたら、オレのハゲが…
リツキはオレのリボンをクルクル弄びながら、
「秘密にしたかったんだよ、なぁ?アイ」
オレを追い詰める。
そりゃあハゲはナイショにしたいだろっ
オレだって、花も恥じらう17歳なんだぞっ
リツキを睨みあげると、
ちゅ。
ヤツは素早くオレにキスした。
「悪いけど、あきらめて」
てめー、ヒグチの前でっ!つか、こんな校門でっ!
オレの抗議は再び降りてきたリツキの唇にふさがれた。
「んんんーっ」
リツキはオレを向き直らせると、オレの頭をガッチリ押さえ込み、舌でオレをかき乱す。
悔しいのに恥ずかしいのに、
リツキの甘い舌に溶かされていく。
「…悪かったよ」
オレの手を引いて歩くリツキは、唇に傷がある。
さっき、校門でオレが噛みついたから。
「っとに、懐かねーな」
リツキがブツブツ言ってるけど、オレだって言いたいことはいろいろある。
何から怒ればいいか、わからないくらい、いろいろある。
「…ほら」
考えがまとまらないうちに、リツキにラッピングされた小さな包みを渡される。
あん?
開けてみると、金色のリボン。
「お前、案外オトメなんだな。ゴムよりリボン、ポチよりタマだったんだな」
「なんだ、それ?」
リツキの言ってる意味が分からん。
イヌ派、ネコ派?
リツキが金色のリボンをオレの髪に結ぶ。
「…似合ってたよ、スカート」
ついでみたいに、リツキがつぶやいた。
「だから、もう外すなよ、首輪」
全然、意味が分かんねーけど、オレの髪に触れるリツキの手は優しい。
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