どこにでもある異世界転移~第三部 俺のハーレム・パーティはやっぱりおかしい/ラッキースケベは終了しました!

ダメ人間共同体

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第三部 俺のハーレム・パーティはやっぱりおかしい/ラッキースケベは終了しました!

死者の町ニーズ

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横転している装甲車のハッチが開くと小幡が這いずるように出てきた。

あのバカ、何していいるんだ!! 死にたいのか?

キャーーーーーーー!!

小幡は狂ったように絶叫しながらライトセイバーを振り回しながら走る。
常軌を逸している。

「早くハッチを閉めろ!」

と叫ぶと誰かがハッチを閉め、ゾンビの侵入を防いだ。
装甲車の周りに聖水を振りまくとゾンビたちは一斉に装甲車から距離を空け、以後、近づく事は無かった。
さすが聖女様の原液100%物! 威力は絶大だ!
聖水入りのペットボトルを取り出し・・・・・・・頭から被った。

うぐぐ!
齧られた傷口に染みる!

「く、臭いのじゃ!!」
ミリアが俺を抱え上げながら顔を背ける。

「悪い! これしか思いつかなくてな。
 ミリア、お前、バンパイアだから聖水まずかったか?」

「妾には、そんなもの効かないのじゃ」

「俺たちの世界のバンパイアは聖水とか『聖』の付く物は苦手なんだよ」

「お主の世界のバンパイアは軟弱じゃの~」

「まぁ~実際にいるわけじゃないけどな。
 ミリア! あいつのとこへ連れて行ってくれ!!」

と小幡の方を指差すが・・・・・

遅かった。
小幡のいるであろうところにはゾンビの山が出来上がっていた。

「碧よ・・・・・もう、無理じゃろう」
ミリアが言うとおりゾンビが群がり体に貪りついていた。
血が吹き上がり、ゾンビが肉を食いちぎっている動きをしていた。

「とにかくあいつらの上まで行ってくれ」
もう一本聖水を取り出しミリアに小幡のいると思われる上空まで飛んでもらい振りまいた。
ゾンビは一瞬のうちに撒かれたところから距離を取る。

「ミリア、降ろせ!」

ミリアはゆっくりと二人のところへ降りた。


「うっ、うっうーーーー」

と唸る小幡を見た。

無残だ。長くは無い。声が出るだけも奇跡な状態だ。
助からないだろう。
人間はミリアと違って傷口は塞がっても失われた部位は再生することは無い。
小幡を助けることを諦めた。


ダン! ダン! ダン!

と周りにいるゾンビをマシンガンで一匹ずつ掃討した。

「碧! 大丈夫か! 小幡は!?」

智弘と将太が上空から降りてきて二人の姿を見る。

「酷い」
「惨い姿だな・・・・これは助からないな」

将太と智弘が素直な感想を口にする。

「このままにしておいてもゾンビになるだけだろうから、楽にしてやったほうがいいかもな」
智弘が俺の肩に手を掛け口にした瞬間!

「くっさ!!
 碧、お前臭いぞ!!」

と言うと俺から一気に距離を取りやがった!

「しょうがねーだろ! 将太の聖水を被ったんだから!」

「エンガチョ!」

「お前は年、幾つなんだよ!! いい年してエンガチョもクソもないだろ!」

小幡の遺体にガソリンを掛けマシンガンを照明弾モードに切り替え着火した。
周りで近寄れず蠢いているゾンビにもガソリンを撒き散らし照明弾を打ち込み燃やした。

手向たむけだ」

二着の服を取り出し燃える遺体へ投げ入れた。

横転した装甲車の方へ向い歩き出すとモーセの十戒のようにゾンビの群れが左右に分かれていった。
横転した装甲車から一人一人ハッチから這いずり出てきた。
まだ回りにはゾンビが多くいるが聖水の力で寄って来ることはなかった。


「みんな、大丈夫か?」

「大丈夫・・・・・くさーーい! 白田、アンモニア臭いぞ!」

「仕方ねーだろ! ゾンビ対策なんだよ!」

井原に言い返す。

「く、臭い! 白田!臭すぎる! 寄るな!」

「栗原、お前!酷いな~ お前たちを守るために一生懸命戦ったのに」

「一体何の臭いなんだ!」

「あぁ~・・・・・・将太のしょんべん!」

「「「「え?」」」」


「白田君・・・・いつの間にそんな変な趣味を」

「違うよ!高沢! 聖女の小水は聖水の元になるんだよ!」

「キモーーー! 白田、お前、水原以上のヘンタイ何じゃないか!
 それとも紫音を差し置いて緑山とただならぬ関係なんじゃないか?」

「アホなこと言っているな! 篠原! 
 魔物避けには最高の手段なんだぞ!」

「でも臭過ぎる! 寄るな!」

「お前ら、酷い奴らだな!
 七海、水魔法で水掛けてくれ」

七海は魔法を唱え指先から水を出し聖水を洗い流してくれた。

「碧くん、小幡さんは?」
七海が弱々しい声で尋ねてきた。
薄々分かってはいるのだろう。
俺は黙って左右に首を振った。

「そう・・・・」

と力なく答えた。


「白田! お前、出血しているけど・・・・・
 ゾンビに噛まれたんだろ!」

栗原が血が滲む俺の体を見て言う。
至るところ歯型が付いている。

「白田! お、お前・・・・・・」
言葉を途中で止めるな井原。

「白田! 紫音が悲しむ」
篠原が言う。

「白田君・・・・・ゾンビになっちゃうの?」
高沢がお願いポーズで俺を見上げる。

芦沢は黙って俺の顔を見ている。
 
「心配するな! 俺、女神様の加護があるらしくてゾンビにならないそうだ。
 齧られたのが初めてだから実証はされてないけどな。
 ミリアの眷属化の魔法も効かなかったし・・・・・・大丈夫じゃね?」

「本当?」
高沢がお願いポーズで聞いてくる。
あっ、いいね~~ 美少女にそんな感じで言われるのは。
お~~っと、俺には七海がいるんだった。

「毒とか昏睡の魔法なども効かないらしい。
 スゲーだろ!
 これもキッチンセットのオマケだぜ!!」

と特に篠原に対して勝ち誇った顔をして見せた。

「ムカつく! エンガチョのクセに!!」
篠原の鋭い返しが来たが余裕でスルーしておこう。

そのとき濡れた服の裾を引っ張る者がいた。
振り向くと将太だった。
そして消えそうな声で

「アオ君」

と、つぶやき左腕を俺に見せた。
その左腕には犬に噛まれたような跡が残っていた。

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