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第三部 俺のハーレム・パーティはやっぱりおかしい/ラッキースケベは終了しました!
召喚陣
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将太に言われたとおり装甲車を止めハッチを開け車体から則之が最初に降りる。
次に智弘が、そして俺が降り、将太か七海が降りる事になっている。
だいたい降りる順番は決まっている。
俺と則之は入れ替わることがある。
それはどちらが運転していたかによって変わる。
襲撃などに備え体力ある俺か則之が最初に降りると決まっている。
そして機動力に優れた智弘が2番目に降りることも決まっている。
あの4人から襲撃を受けてから、俺たちはより慎重になった。
ミリアが加入したから今後、2番目に降りるのは智弘かミリアになるだろう。
将太は装甲車を降りると辺りを見回し
「あっちかな!?」
と言って駆け出した。
その先には木を紐で結んだ小さな鳥居ような物が刺さった少し盛り上がった土があった。
ハルフェルナの多くの人間はロゼ教を信仰しており、亡くなった人を埋葬するときは現代世界で言う十字架の変わりに木の棒などで作った鳥居のようなものを建てることが多い。
「マリーちゃん」
将太は申し訳無さそうにつぶやいた。
そう。ここはマリーちゃんたちの商隊がポイズン・スネークに襲われた場所だった。
マリーちゃんの死が将太にもたらした影響は大きく、女性化する事を拒んでいたが進んで聖女になる事を決めた大きな事件だった。
『あの時『アンチポイズンが使えていたらマリーちゃんを救うことが出来たかもしれない』
と、今も将太の心の中に重く圧し掛かっている事は間違いないだろう。
将太の隣へ行きマジックランドセルからマリーちゃんが美味しいといった『スパイシー肉じゃが』を供え、俺たち全員、手を合わせた。
その中にはミリアもいた。
「もう少し南へ行くとルホストとイラークの中間点にある休憩ポイントがあるから、そこで食事にしよう」
「そうだね。ミリアちゃんもアオ君の料理を食べると美味しさのあまり驚くよ」
将太は膝についた土を払いながら立ち上がった。
「それは楽しみじゃな」
俺たちは装甲車の乗り込み休憩ポイントに向かった。
小高い丘になっている休憩ポイントに着いた。
装甲車を降りマジックランドセルから机と椅子を取り出そうとしたとき
「あ、あれ!!」
七海の声が聞こた。ある方向を指差した。
振り向き七海を見ると丘の下の方を指差していた。
そこに拡がっているのは想像を絶する風景だった。
そこには無数の遺体があった。
尻から突き刺さった槍が口がら飛び出ており、その遺体を使って綺麗な円形が作られていた。
その円形の内側には巨大な正八芒星が描かれていた。
「何だ! あれは!!」
智弘が叫ぶ。
「酷い・・・・」
将太がつぶやく。
「何て愚かな行ないでゴザルか」
則之が言う。
「あれは召喚の陣じゃ」
ミリアが言う!
俺たち全員がミリアの方を向いた。
「え!! ・・・・・あれがか!!」
また誰かが呼ばれたと言うことか?
またガルメニアが!フェルナンドが召喚したと言うことか!
俺たちだけでは足りないのか!
どうしようもないほど不快な感情に支配された。
そのときの俺は酷い顔をしていただろう。
「誰かいるわ」
七海が動くもの発見した。
「行ってみよう」
俺たちは小高い丘からゆっくり静かに悟られないように向かった。
その人物は赤い縁取りがされている黒いフードの付いたコートに背中には透き通った真っ赤な大剣を背負いながら遺体を一つ一つ調べている様子に見えた。
「何ヤツ! 怪しいヤツめ!!」
則之の正義感が我慢できずにくじら君を抜き身構えた。
ハッとして黒いコートを着た人間が振り向いた。
フードの中から瞬間的に顔が見えた。
犬?猫? 獣人だ。 猫より鼻が長い。犬の獣人だ。女?
サリムさんと同じ種族なのか?
面識があるのかもしれない。
犬の獣人はバックステップを3回、4回、5回と踏み、あっという間に俺たちとの距離を取った。
「待てーー!!」
俺が叫ぶと一瞬躊躇したが振り返り背を向けると2回、3回と大ジャンプをし俺たちとの距離を取り、風のように逃げ去った。
この間、5秒も無かったのではないだろうか。
「怪しいヤツでゴザル! あやつが召喚したでゴザロうか?」
「恐ろしく逃げ足が速かったな。 一体何者なんだ?
召喚が出来る職業には見えなかったが?
分かるか? 碧?」
「俺に聞くなよ! 智弘が分からないことが俺に分かるわけないだろ!
ミリアなら分かるんじゃないか?
最年長だし」
「お主ら、妾だって何でも知っているわけじゃないぞ。
が、あの大剣と身のこなし、剣士の可能性が一番高かろう」
「あの身のこなし・・・・・拙者は手合わせしてみたいでゴザルな!」
「おい! 則之、お前いつからバトルジャンキーになったんだよ」
「黒のコートに赤い大剣なんて不気味な感じだけど、あの人から邪悪な感じはしませんでしたね。
偶然、通りかかっただけかもしれませんね」
と七海が言う。
「あの4人みたいにいきなり襲ってこられるより何倍もマシだけどな」
俺は肩を竦めて言った。
「問題はまた何者かが召喚されたと言うことだな。
場所から考えてガルメニアが召喚したのだろうな・・・・
俺たちとやりあう可能性が高いということだ」
智弘の言葉が重く圧し掛かった。
「あの黒い格好・・・・・『黒騎士』とかじゃないだろうな!」
と話を変えるように智弘が言う。
「『黒騎士』って凄いのか?」
「強キャラも強キャラ! ファンタジーの世界じゃボスキャラと相場が決まっている!」
「おいおい、マジかよ!
ミリア! その『黒騎士』って、この世界にいるのか?」
「おるぞ!」
「マジかよ!!」
「ガルメニアの剣聖 シド・バルボアはそう呼ばれておる」
「ゲゲ! ガルメニアにいるのかよ!
で、そいつは強いのか?」
「人類最強の剣士といわれておるぞ」
「マジかよ! 勘弁してくれよ!」
「碧殿! 拙者がお相手するでゴザルよ!!」
「おいおい、則之! 手合わせするのはいいが剣道の試合じゃ無いんだからな!
お前が少しでもピンチになれば俺はちょっかい出すからな!
『武士道に反する!』とか言っても俺は横槍入れるからな! いいな!」
「分かったでゴザル。忝い」
「碧くん、優しい」
「茶化すなよ!七海。
俺は絶対に今いる仲間を失いたくないの!
100%勝てる試合しかやらないの。
汚い!卑怯!とか言われても生きて俺たちの世界に帰ることが重要なの」
「はいはい。私も分かっていますよ」
「なんか、アオ君、ハルフェルナに来てトモ君ッぽくなってない?」
「止めろ! 智弘扱いするな!」
「碧! 最近、お前、酷くね~か?
俺に対する扱いが雑になったと思うのだが?」
「あぁ~~気にするな! 気にするな!
智弘に対する扱いは昔からこんなもんだ!」
「あぁ~そうかよ!
で話は変わるが、この服は和服っぽいぞ。イズモニアの人を使ったのか?」
智弘が気がついた。
「何て事を・・・・・占領した国民で召喚をするでゴザルか」
中には獣人や亜人もいた。
さっきの獣人は仲間を探していたのかもしれない。
これが戦争なんだ。
「この遺体を放置しておくわけにはいかないよね。
突き刺さった槍から下ろしてあげようよ」
優しい。将太はやはり優しかった。
が、遺体を一体一体降ろすのは俺と則之の仕事だった。
七海は一つ一つ土魔法で穴を開け、将太は遺体の一体一体を胸の上で手を組み埋葬した。
中には幼い子供いた。
何て残酷な儀式なのだろう。
人間のすることなのだろうか?魔王だから躊躇が無いのか?
埋葬し終わったとき、より一層フェルナンドを許せなくなった。
あの虎の子の100mサイズの岩は紅姫ではなくフェルナンドに叩き込むべきではないかと思えた。
次に智弘が、そして俺が降り、将太か七海が降りる事になっている。
だいたい降りる順番は決まっている。
俺と則之は入れ替わることがある。
それはどちらが運転していたかによって変わる。
襲撃などに備え体力ある俺か則之が最初に降りると決まっている。
そして機動力に優れた智弘が2番目に降りることも決まっている。
あの4人から襲撃を受けてから、俺たちはより慎重になった。
ミリアが加入したから今後、2番目に降りるのは智弘かミリアになるだろう。
将太は装甲車を降りると辺りを見回し
「あっちかな!?」
と言って駆け出した。
その先には木を紐で結んだ小さな鳥居ような物が刺さった少し盛り上がった土があった。
ハルフェルナの多くの人間はロゼ教を信仰しており、亡くなった人を埋葬するときは現代世界で言う十字架の変わりに木の棒などで作った鳥居のようなものを建てることが多い。
「マリーちゃん」
将太は申し訳無さそうにつぶやいた。
そう。ここはマリーちゃんたちの商隊がポイズン・スネークに襲われた場所だった。
マリーちゃんの死が将太にもたらした影響は大きく、女性化する事を拒んでいたが進んで聖女になる事を決めた大きな事件だった。
『あの時『アンチポイズンが使えていたらマリーちゃんを救うことが出来たかもしれない』
と、今も将太の心の中に重く圧し掛かっている事は間違いないだろう。
将太の隣へ行きマジックランドセルからマリーちゃんが美味しいといった『スパイシー肉じゃが』を供え、俺たち全員、手を合わせた。
その中にはミリアもいた。
「もう少し南へ行くとルホストとイラークの中間点にある休憩ポイントがあるから、そこで食事にしよう」
「そうだね。ミリアちゃんもアオ君の料理を食べると美味しさのあまり驚くよ」
将太は膝についた土を払いながら立ち上がった。
「それは楽しみじゃな」
俺たちは装甲車の乗り込み休憩ポイントに向かった。
小高い丘になっている休憩ポイントに着いた。
装甲車を降りマジックランドセルから机と椅子を取り出そうとしたとき
「あ、あれ!!」
七海の声が聞こた。ある方向を指差した。
振り向き七海を見ると丘の下の方を指差していた。
そこに拡がっているのは想像を絶する風景だった。
そこには無数の遺体があった。
尻から突き刺さった槍が口がら飛び出ており、その遺体を使って綺麗な円形が作られていた。
その円形の内側には巨大な正八芒星が描かれていた。
「何だ! あれは!!」
智弘が叫ぶ。
「酷い・・・・」
将太がつぶやく。
「何て愚かな行ないでゴザルか」
則之が言う。
「あれは召喚の陣じゃ」
ミリアが言う!
俺たち全員がミリアの方を向いた。
「え!! ・・・・・あれがか!!」
また誰かが呼ばれたと言うことか?
またガルメニアが!フェルナンドが召喚したと言うことか!
俺たちだけでは足りないのか!
どうしようもないほど不快な感情に支配された。
そのときの俺は酷い顔をしていただろう。
「誰かいるわ」
七海が動くもの発見した。
「行ってみよう」
俺たちは小高い丘からゆっくり静かに悟られないように向かった。
その人物は赤い縁取りがされている黒いフードの付いたコートに背中には透き通った真っ赤な大剣を背負いながら遺体を一つ一つ調べている様子に見えた。
「何ヤツ! 怪しいヤツめ!!」
則之の正義感が我慢できずにくじら君を抜き身構えた。
ハッとして黒いコートを着た人間が振り向いた。
フードの中から瞬間的に顔が見えた。
犬?猫? 獣人だ。 猫より鼻が長い。犬の獣人だ。女?
サリムさんと同じ種族なのか?
面識があるのかもしれない。
犬の獣人はバックステップを3回、4回、5回と踏み、あっという間に俺たちとの距離を取った。
「待てーー!!」
俺が叫ぶと一瞬躊躇したが振り返り背を向けると2回、3回と大ジャンプをし俺たちとの距離を取り、風のように逃げ去った。
この間、5秒も無かったのではないだろうか。
「怪しいヤツでゴザル! あやつが召喚したでゴザロうか?」
「恐ろしく逃げ足が速かったな。 一体何者なんだ?
召喚が出来る職業には見えなかったが?
分かるか? 碧?」
「俺に聞くなよ! 智弘が分からないことが俺に分かるわけないだろ!
ミリアなら分かるんじゃないか?
最年長だし」
「お主ら、妾だって何でも知っているわけじゃないぞ。
が、あの大剣と身のこなし、剣士の可能性が一番高かろう」
「あの身のこなし・・・・・拙者は手合わせしてみたいでゴザルな!」
「おい! 則之、お前いつからバトルジャンキーになったんだよ」
「黒のコートに赤い大剣なんて不気味な感じだけど、あの人から邪悪な感じはしませんでしたね。
偶然、通りかかっただけかもしれませんね」
と七海が言う。
「あの4人みたいにいきなり襲ってこられるより何倍もマシだけどな」
俺は肩を竦めて言った。
「問題はまた何者かが召喚されたと言うことだな。
場所から考えてガルメニアが召喚したのだろうな・・・・
俺たちとやりあう可能性が高いということだ」
智弘の言葉が重く圧し掛かった。
「あの黒い格好・・・・・『黒騎士』とかじゃないだろうな!」
と話を変えるように智弘が言う。
「『黒騎士』って凄いのか?」
「強キャラも強キャラ! ファンタジーの世界じゃボスキャラと相場が決まっている!」
「おいおい、マジかよ!
ミリア! その『黒騎士』って、この世界にいるのか?」
「おるぞ!」
「マジかよ!!」
「ガルメニアの剣聖 シド・バルボアはそう呼ばれておる」
「ゲゲ! ガルメニアにいるのかよ!
で、そいつは強いのか?」
「人類最強の剣士といわれておるぞ」
「マジかよ! 勘弁してくれよ!」
「碧殿! 拙者がお相手するでゴザルよ!!」
「おいおい、則之! 手合わせするのはいいが剣道の試合じゃ無いんだからな!
お前が少しでもピンチになれば俺はちょっかい出すからな!
『武士道に反する!』とか言っても俺は横槍入れるからな! いいな!」
「分かったでゴザル。忝い」
「碧くん、優しい」
「茶化すなよ!七海。
俺は絶対に今いる仲間を失いたくないの!
100%勝てる試合しかやらないの。
汚い!卑怯!とか言われても生きて俺たちの世界に帰ることが重要なの」
「はいはい。私も分かっていますよ」
「なんか、アオ君、ハルフェルナに来てトモ君ッぽくなってない?」
「止めろ! 智弘扱いするな!」
「碧! 最近、お前、酷くね~か?
俺に対する扱いが雑になったと思うのだが?」
「あぁ~~気にするな! 気にするな!
智弘に対する扱いは昔からこんなもんだ!」
「あぁ~そうかよ!
で話は変わるが、この服は和服っぽいぞ。イズモニアの人を使ったのか?」
智弘が気がついた。
「何て事を・・・・・占領した国民で召喚をするでゴザルか」
中には獣人や亜人もいた。
さっきの獣人は仲間を探していたのかもしれない。
これが戦争なんだ。
「この遺体を放置しておくわけにはいかないよね。
突き刺さった槍から下ろしてあげようよ」
優しい。将太はやはり優しかった。
が、遺体を一体一体降ろすのは俺と則之の仕事だった。
七海は一つ一つ土魔法で穴を開け、将太は遺体の一体一体を胸の上で手を組み埋葬した。
中には幼い子供いた。
何て残酷な儀式なのだろう。
人間のすることなのだろうか?魔王だから躊躇が無いのか?
埋葬し終わったとき、より一層フェルナンドを許せなくなった。
あの虎の子の100mサイズの岩は紅姫ではなくフェルナンドに叩き込むべきではないかと思えた。
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