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第三部 俺のハーレム・パーティはやっぱりおかしい/ラッキースケベは終了しました!
大統領との会見
しおりを挟む今日は大統領府へ出向く事になった。
また、アレックスさんが迎えに来てくれ、あの豪勢な馬車で出向く事になった。
少々、目立ちすぎるのではないだろうか?
政治区画にある大統領府は一際大きな建物で黄緑色で塗装されていた。
大統領府の前ではヘルムートさんが出迎えてくれた。
俺たちは部屋に通され、そこで武器を置いていくように指示を出されたが、茜ちゃんの置き土産のマシンガンだけは帯同が許された。
というのも大統領が直々に見たいそうだ。
警備も厳重で区画区画には騎士たちが立ち物々しさを醸し出していた。
黒服を着た文官に見える者の中にも腰の辺りが不自然に膨らんでいる者も数人見かけた。
たぶん、あれは帯剣をしているのだろう。
大統領は30後半で就任したオリタリアの歴史上最年少の大統領だそうだ。
大統領の執務室の前には入り口の両側に4人ずつ合計8人の騎士が立ち警護に当っていた。
部屋の前でヘルムートさんが
「ナミラー騎士団長 ディーン・ヘルムート。
白田 碧殿を初め異世界からの召喚者を連れてまいりました」
中から「入れ!」という声が聞こえる。
部屋の中にも2人の騎士が立っていた。
大きな机の後には一人の男が立っていた。
痩せても太ってもいない俺より少し高い身長で見るからにバイタリティ溢れる雰囲気が漂っている。
大統領の斜め後ろには秘書官と思われる女性が立っていた。
「ようこそ、異世界からの召喚者諸君。
ナミラーの町を救ってくれた英雄諸君。
オリタリアは諸君らを歓迎する」
一人一人に握手を求めた。
大統領は握手をするとギュッと力を込めて手を握った。
「掛けてくれたまえ、楽にしてくれて構わない」
と言うと手で椅子へ招いてくれた。
大統領府の椅子は応接間にある椅子よりも豪華でクッションも柔らかく座ると俺たち全員、体が後に倒れるように沈み込んでしまった。
「今日はナミラーを守ってくれた礼を直接伝えたかったのとガルメニアの情報を教えていただきたいと思っている」
大統領は一呼吸置き
椅子に座ったままであったが大統領は
「諸君らのおかげでオリタリア共和国の多くの民が救われた。
諸君らがいなかったらナミラーは陥落していただろう」
と言うと深く深く頭を下げた。
「や、や、止めてください。大統領!
大統領が、こんな子供に頭を下げてはいけませんよ」
反射的に俺は言った。
「感謝するのに年齢は関係ない。
成し得たことに感謝をしているのだ。
諸君らは感謝に値することをしてくれたのだ。
頭の一つ下げることが出来ないで何とする。
ありがとう。ありがとう」
と言うとまた深く頭を下げた。
「それなら一番活躍した七海に礼を言ってください」
と七海の方に手の平を向け紹介した。
「貴殿が七海殿か。不慮の事故でリッチになってしまったという美少女か」
急に振られて七海もビクッとしながら
「美少女では無いですけど」と恥ずかしそうに下を向いた。
「ありがとう。七海殿」
と言うと大統領はまた頭を下げるのであった。
七海は両手を前に出し『違う違う』と手を振るポーズをしながら
「私じゃなくて、みんなの力ですから」
と謙遜して見せた。
大統領はヘルムートさんの方を見て
「みんな気持ちの良い少年少女たちだな」
というと黙って頷いた。
その後、我々の知っているガルメニアの戦力。
ワレトラマン、ズガーンダム、コリレシアの情報と対策について智弘が中心となって話をした。
ワレトラマン対策、コリレシア軍対策。ズガーンダムについては智弘の頭でも決定的な対策は思い浮かばなかった。
特にコリレシア軍の危険性について智弘は力説していた。
規律が低く、侵略した地域を蹂躙すると。
略奪は当然、婦女暴行、無駄な殺人など平然と行うことを。
そして死んだ後にオークゾンビとなりその後、オークゴーストにまでなるという危険性を説いた。
智弘は例え捕虜にしてもすぐに殺害し焼却処分までするべきと進言した。
捕虜を殺すのはどうかと思ったが智弘の判断だ。
俺もそれが正しいと思う。
捕虜のまま放置しておいてもオークになる可能性もあるかもしれない。
一人二人なら何とかなるだろうが10人20人単位でオークになられると厄介だ。
俺たちの打ち合わせでもコリレシア軍兵は仕留めた後、焼却するが決まりになっているのだ。
さすが、捕虜をすぐに処刑というのは大統領も躊躇うことだろうが危険性だけは理解してくれたようだ。
「諸君らについての報告書がいくつかあるのだが・・・・・
ちょっと驚いたのだが水原殿、緑山殿、黒木殿は本当に男なのか?
いや、男だったのか?」
「ハイ、間違いありません。
俺たち3人は男でした。
最近、女になりました」
3人を代表して智弘が答えた。
「う~~~む。そうか。
女神様のギフトということだそうだが女神様も酷なことをする。
3人とも美女になったのがせめてもの救いということかな」
というと大統領は少し笑った。
「それと白田殿に聞きたいのだが、何故一人で調理をしたのかな?
他の者にも手伝ってもらえば良かったのではないかな?」
「手伝ってもらいましたよ。うちのパーティーのメンバーや町の方にも」
と俺は空々しく答えてみた。
「いやいや、なんでも野菜を剥いたり、下ごしらえは手伝ってもらったが、調理や味付けなどは最終的な事はすべて白田殿が行ったと報告書にはかいてあるのだが」
「そ、そ、それは俺が味付けした方が美味しいからですよ」
やばい。動揺がモロバレだ。
「本当かい?」
大統領が探るような目で俺の顔を見る・・・・・
あーーダメだ。目が泳いでしまう。
「どうなんだい?ヘルムート騎士団長?」
「それは別に特に何も無いと」
「本当かい? アイゼー大将もこの点を問いただしても知らないの一点張りなんだよね。
あまりにも不自然すぎて、私としても何かあると考えているのだが」
「う、う~ん」
ヘルムートさんは覚悟を決めたように咳払いしたあとに、
「それは白田殿との約束がありますので、大統領と言えどもお答えするわけにはいきません!」
「そうか、これでも私は軍最高指令も兼任しているので上官への命令違反になると思うのだが。
ちゃんと答えないとヘルムート、君を解任する事になるかもしれないんだけどね」
「ちょっと待って下さい。大統領閣下」
思わず俺は声を上げてしまった。
が。大統領は俺を手で牽制しヘルムートさんの方を見た。
「大統領閣下。いくら大統領閣下でも白田殿との約束を反故にする事はで来ません。
罷免を謹んで受けます」
「ちょっと、ヘルムートさん、いいですよ。教えますよ」
「いや、すまん。すまん」
と大統領は笑って答えた。
「安心してくれ諸君。ヘルムートほどの男を解任するほど無能者ではないよ。
白田殿のスキルへの好奇心だ。
諸君らにも不快な思いをさせた申し訳ない」
とまた頭を下げた。
「諸君らから反感を買うと次の選挙は危なくなってしまうしね。
知っていると思うが私はアルファンブラ家とマイソール家の支援を得て大統領になったので両家と懇意にしている諸君らに恨まれでもしたらね」
と笑いながらいった。
「と、まぁ~ここまでは表向きの会談で、ここからが本題なのだが」
と大統領が言うと二人の騎士に向かって外に出て行くように手を動かした。
それに従い二人の騎士は無言で部屋を後にした。
「ヘルムートは残れ。諸君らもヘルムートがいたほうが安心できるだろう」
「大統領、いいんですか? 騎士を追い払って」
と智弘が聞く。
「まさか、君達が私を暗殺などしないだろ。
それとも私を操れる魔法でももっているのかね?」
というとまた笑い出した。
「ここからは私の個人的興味と言っても良いかな?」
と言うと大統領は深呼吸をし真剣な顔をして俺の顔を見た。
そして、
「白田殿が勇者・茜さまの兄というのは本当なのかな?」
やっぱりきたか。
今まで一言も触れられなかったのが不気味だった。
俺も一度呼吸を整え。
「はい、そうです、勇者・茜さまは俺の妹です。
証拠がマシンガンですが取り出しても宜しいでしょうか?」
「ああ、構わん。見せてくれ」
俺はヒモで背中に通していたマシンガンを机の上に置いた。
「これが例の銃か。触っても良いかい?」
「どうぞ」
大統領は触ろうとするが手が素通りし掴むことは出来ない。
「面妖だな。確かにそこにあるのに・・・・・ヘルムート、お前も掴めないのか?」
「ハイ。私も触ることが出来ませんでした。
ナミラーでアイゼー将軍も試したのですが触れることが出来ませんでした」
「これは我々の世界ではマシンガンと言って先端から玉が出て人を撃ち殺す道具です。
特にこれはマジックアイテムになってしまっているので我々の世界にある実物よりもさらに危険なものです。
ここから辺り一面を吹き飛ばすことの出来る玉が出ます」
と俺は銃身の下についている筒を指差す。
「これは俺が子供の頃、祖母にねだって買ってもらったものです。
ここに傷が付いているので間違いありません」
と言って子供の頃に付けてしまった傷を指差す。
「大変危険なものですので・・・・
万が一のことがあって大統領の身になんか起きてしまったら大変な事になりますので、もし良ければマジックランドセルの中に入れておきたいのですが宜しいでしょうか?」
「そうなのか。では、そうしてくれ」
俺は一度部屋を出て俺たちの武器を預かってもらっているところに案内してもらいマジックランドセルの中に入れに行った。
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