どこにでもある異世界転移~第三部 俺のハーレム・パーティはやっぱりおかしい/ラッキースケベは終了しました!

ダメ人間共同体

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第二部 お兄ちゃん、待っててね!/ラッキースケベは必・・・あぁ! そんなものねぇーよ!!

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茜たちが絶叫・阿鼻叫喚の後、ゴキブリの魔王・ゴキングを倒すことに成功した。
ゴキ魔王を倒すとそこには黒い扉が出現した。
茜と加奈が水魔法でイモムシの体液を流しながら相談が始った。

「・・・・・王子様、魔王って倒すことが出来るの? 
 跡形もなく消えてしまったのだけど。
 代わりに出てきたこの門は?扉は何?」

「わ、わ、私もどうなっているのか分かりません。
 魔王を倒した者なんて聞いたことがありません。
 『封印』だけが唯一の魔王討伐手段と聞かされていましたから。
 遥か神話の話で後に神となったタナ様とロゼ様以外・・・・・・」

王子も目の前で起きたことを信じる・理解することが出来なかった。
ハルフェルナの歴史では魔王は封印するものと決まっていたのだ。
まさか魔王を殺すことができるとは思ってもいなかった。
アルファは過去に幾度も魔王に挑み破れている。
人間が敵う相手ではないということを身を以て体験しているのだ。
ハルフェルナにはアルファより強いものが何人かいる。
その者達を持ってしても魔王を殺すことなど不可能だと思っていた。

「王子様、このゴキは魔王じゃなかったんじゃない?」
冷静さを取り戻した加奈が王子に聞く。

「いえ、そんなことはありません。このゴキは確実に魔王です。
 人間が束になっても敵わなかったのです。
 それを魔王と言わずして、何と言えば良いのでしょうか」

「うん、私も魔王だと思う。魔力が他の魔物やモンスターと違うのよ。
 私のスキルが『こいつは魔王』って知らせてくれていたのよ。
 それが今は反応していないわ」

「う~~ん、何か微妙な線引きね。
 魔王の中では弱かったとか?」

「その可能性が無いわけではありませんが・・・・・・」

「まぁ、これでファイレル王国は救われたのよね。
 国内にいる魔王はこれですべてでしょ。
 後はファイレル王国で何とかできるんでしょ?」

「はい、茜様、後のことはファイレル王国で対処します」

「で、この扉は何なのか見当つく?」

「これは『ゲート』かもしれませんね」

「何?それ?」

「異世界と繋がっている扉と言われています」

え!!
えっ!
エー―――!

「じゃ、これ使えば日本に帰れるのですか!王子!!」
織田がいきなり喰いついてきた。

「と言われております。ゲートを使って戻ってきた者はいませんから・・・・・
 分からないのです。
  タナ様、ロゼ様はこれを使って異世界へ戻ったと言われています」

他の者たちは分からないが茜は兄を見つけるまでは日本に帰る気などさらさら無かった。
兄を見つけてから考えれば良いことと思っていた。
多分、加奈や詩織も同じ気持ちでいてくれているだろうと。

王子は扉を開けてみた。

「王子!!危ない!」
と言ったときには遅く扉を開けてしまった。

中は真っ暗で中央の一点だけが丸い虹色で揺らめくように光っていた。

「何か引きこまれるわね。危ない危ない。私はまだお兄ちゃんを探さないといけないから。
 誰か帰りたい人が試しに入ってみたら?」

「おいおい、茜。無責任だな。日本に帰れると決まったわけじゃないんだぞ」

「だから実験よ、実験! 織田、入ってみたら?」

「え?俺? 全く違う世界へ飛ばされるんじゃないか? 白田が行けよ!」

「私はお兄ちゃんと一緒に帰るの!!」

「今は不確定要素しかないから止めておいた方が良いんじゃない?」
詩織が意見を述べた。

「まぁ、そうよね。茜、収納魔法で収納してみて」

茜は収納魔法を唱えた。

「あれ?・・・・・・収納できない」

「収納できない物もあるのね。
 これ動かせるの? 馬鹿力でやってみて」

「イヤよ! だって元ゴキでしょ。触りたくないわ」

「いいから、やるの!!」

「え~~~~」
と言いつつも茜は持ち上げようとゲートの両脇を抱えるようにしてみた。

「ふんぬ~~~~!」
と踏ん張り持ち上げようとしたが上げるどころかピクリともしなかった。

「茜が持ち上げられないのなら無理ね。ここに放置するしかないわね」




ゴゴゴゴゴゴ

と遠くから小さな振動が伝わってきた。
その方向を見ると砂埃が上がっている。

「なに? あれ?」
と茜はその方向を指さす。

「何か集団で移動しているのでしょうか?」

「え?? ゴキングの子分たちが敵討ちで戻ってきたの? 嫌よ。私はもう虫は嫌~~~~!!」

「いえ、違いますね。何か大きなものがこちらへ向かっているようです」
全貌は分からないが確かに高さがある物体がこっちに駆け寄ってくる。
距離は1kmくらい離れているだろうか。
が、それは確実に茜たちの方へ迫ってきている。

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