どこにでもある異世界転移~第三部 俺のハーレム・パーティはやっぱりおかしい/ラッキースケベは終了しました!

ダメ人間共同体

文字の大きさ
37 / 304
第一部 俺のハーレム・パーティがちょっとおかしい/ラッキースケベは必要ですか?

カレーライス

しおりを挟む
宿代はオーク2点セットのおかげで賄えそうだということで今日はモンスター討伐では止めて各自自由にする事になった。
智弘、七海は図書館へ、将太と則之は俺の商売を手伝ってもらうことにした。
自分の作ったカレーがどれくらい売れるの気になっていたので朝から市場に出向き材料を買い込んできた。
それと武器屋で鎧を装備することができるか試してみたが予想通り装備しても動くことが出来なかった。
朝食の用意をした後、仕込みに取り掛かった。


俺には勝算があった。
ハルフェルナのカレーは食べればカレーと分かるのだが、家庭で作るカレーのルーを使ったもの、ファミレスなどで提供される工場で一括で作ったものとも違う。
ましてや高級カレー屋の味とも違う。
何かが足りない。
一味どころか二味も足りない。
味が深くないのだ。
単純にカレー粉を使っただけの料理。
不味いとは言わないが日本人から言わせるとダメカレーなのだ。
カレーとラーメンは日本が世界一美味しいと言われるだけあって我々の舌を満足させることができる味では無い。
と、偉そうに語っているが俺が凄いのではなく料理スキルが凄いだけなのだが。

そうそう、朝食を作ったらまたレベルが上がった。
今度はサックブラッド・ナイフというモノを贈ってくれた。
このナイフは名前の通り、血を一滴残さず吸い取ってくれるという優れものだ。
昨日のオークの解体の苦労を天界から見ていてくださったのだろう。
女神様からの注意書きが同封されていて

「このナイフは大変危険な物なので紛失には気をつけてください。
 もし紛失したときは碧さんがナイフをイメージすれば手元に戻ってくるようになっています」

おお、これは凄いぞ。
フフフフ、チートアイテムでは無いか!!
使える! このサックブラッド・ナイフは使える!!
そう、俺はこのナイフを使った戦い方を思いついたのだった。
フフフフ、今に見ていろモンスター共!!
と悪い笑みを浮かべた。

もう一通、手紙が同封されていた。

「碧さんの料理スキルは素材の力を最大限に生かすことが出来ます。
 たとえば、料理に薬草を混ぜるとHPの回復効果が付与されます。
 毒消し草を混ぜると毒に対する耐性が付きます。
 このスキルを今後の旅に生かしてください」

この事を知っていればマリーちゃんは助かったのかもしれない・・・・・・
教えてくれなかった女神様が悪いのではなく俺が色々試さなかったことがいけなかったのだろう。
人生はTry&Errorなのだから。
これから食事に薬草と毒消し草を少量ずつ混ぜるようにしておこう。


市場に出店の申請を願い出ると商業ギルドの人が言ったとおり冒険者ギルドの近くしか空いていなかった。
なぜ空いているかというと、冒険者ギルドの側は必然的に冒険者が商売相手になる。
冒険者たちは往々にして荒っぽい物が多いので揉め事になる可能性が高いので嫌われているそうだ。
トラブルがおきたときのために用心棒として則之に来てもらおう。
お手伝いは我がパーティーの綺麗どころ将太が後から来る事になっている。


昼食時になり冒険者ギルドの隣で店を開いた。
ハルフェルナには現代世界で言うコンロと同じような魔道コンロというモノがあり、
違いは魔道石が燃料になっているのだが1台100万円は下らないそうだ。
仕方ないので、いつもの石で作ったみすぼらしい釜戸で作ったカレーを温めるのであった。

女神様のマジックランドセルが優秀なのだ。
普通、ランドセルから引っ張り出すように取り出すのだろうが、
コンロの上にランドセルを逆さまにしてカレーを作った寸胴をイメージするとコンロの上にスルッと出てくる。
回収するときも持ち上げてしまうことなくランドセルを逆さまにして被せるだけで収納できるのだ。
これなら100人前作れる寸胴も持ち上げることなく出し入れ出来る。
なんと釜戸に火が点いたままでも出し入れ可能。
当然、中の物も燃えることがない
ありがとうございます。女神様!!


釜戸に乗せ用意出来たところで寸胴の蓋を開けカレーの匂いを当たりに撒き散らす。

ホレホレ、いい匂いだろ。
食欲をそそるだろ。
ナミラーの町をカレーライスで征服じゃ~
俺はカレー王になる!!
とまでは思わないがカレーの香りの破壊力は半端ないだろう。


すると、昨日の受付のお姉さんとタマのおばちゃんがやって来た。

「いい臭いがすると思ってきてみれば、昨日のタマのお兄ちゃんかい」

ぐはっ! おばちゃんも俺の事をそう呼ぶのか。
と俺は心に深い傷を負いながらも笑顔で

「カレーですよ。驚くほど旨いですよ。一皿いかがですか?」

「じゃ、二人分貰おうか」

「2杯で2000円になります」

「高いよ、半額にしなさいよ」

「え!!それじゃ利益が出ないですよ」

「私達は安月給なんだよ。一食1000円なんて出せないよ。こんな可愛い子に1000円なんて出させるのかい?」

「じゃ~仕方が無いですね。『碧君、素敵! ウフ!』と言ってもらったら500円にしますよ」

「そうかい、じゃあたしが言ってあげるから『碧君、素敵! ウフ!』 これでいいね、お兄ちゃん」





「あ・・・・・はい」

おばちゃんじゃないんだよ。おばちゃんじゃ。
ぼ、ぼ、僕はそちらの可愛いお姉さんに言って欲しかったんです。
しぶしぶカレーを装っておばちゃんたちに出した。

「お兄ちゃん、このカレー美味しいね。こりゃ1000円と言うのも分かるわね」

「本当、美味しいですね。私もこんなに美味しいカレー食べたこと無いです」

「あたしゃ、カレーがこんなにおいしい物とは思わなかったよ」

「でしょう。自信作なんですよ」

おばちゃん、お姉さんにも大好評ですな。
ハルフェルナの人の味覚も日本人と同じに考えて良さそうだ。

「長年の研究の成果ですよ。ハハハハハ」

と、ここはもっともらしく大嘘をブッコいておくことにした。

しおりを挟む
感想 87

あなたにおすすめの小説

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~

甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって? そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

処理中です...