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第一部 俺のハーレム・パーティがちょっとおかしい/ラッキースケベは必要ですか?
カレーライスと女神様
しおりを挟むコボルトを討伐した後、少し開けた空き地があったので少し早いが昼食の用意を始めた。
ついに、ついに俺のスキルで日本人の国民食!!カレーライスを作るのであった。
石で釜戸を組み上げ白米を炊きカレーの具材を切る。
さてさて、カレーなのだがこの世界にはカレーのルーは無いので一からスパイスを調合して作らないといけないのだ。
が、ふふふふ。そこで俺のスキルが火を噴わけ訳ですよ。お客さん!!
カレーは基本的に6のスパイスで作られる。
クミン、コリアンダー、カルダモン、オールスパイスで香りをつけ、ターメリックで色をつける。
そして、チリペッパーなどの唐辛子で辛さを調節する。
今日はオークを使ったカレーにするのでオールスパイスを多めにいれることにした。
クミン、コリアンダーなどをベストな味になるように配合して・・・・・・・
最後に隠し味としてブラックペッパーの粒を包丁で叩き潰して入れた。
煮込むと良い香りがしてきた。
これはカレーのルーで作られるような香りでは無い。
高級なカレー屋さんの前を通ると漂ってくる匂いだ!!
みんなが周りでソワソワしている。
そうだろう、そうだろう!!
カレーの暴力的香りにも勝るものはない!!
唯一対抗できるものがあるとすれば、屋台のソース焼きそばだけだ!!
辛さはあまり辛くはしていないので唐辛子を細かく切って自分で適量入れてもらうことにした。
ご飯も炊き上がり、皿に装って、いざ実食!!
「あぁ~~~食べる前からヨダレが出そうだ」
「リッチの私もヨダレが出てきそう」
「早く食べるでゴザルよ!!」
「アオ君、早く食べようよ」
「では、みなさん」
俺はみんなに目配せしみんな一斉に
「いただきまーーーす」
と唱和した。
「かーーーーーー!!! うめーーーーーこれは死ねる味だ!!」
「凄い、こんな美味しいカレー始めてた。高級カレー屋さんより美味しいと思う」
「これはたまらないでゴザルな」
「白田君、このカレーは信じられないくらい美味しいよ」
「ふふふ、そうだろそうだろ」
俺は空に向かって笑いを上げた。
まぁ、俺が凄いのではなくスキルが凄いだけなのだが。
「このカレーで戦争がが起こったりしてな」
「智弘、無い無い、カレーごときで戦争は無い」
「白田君は出店をすると良いかもね。このカレーは大人気になると思う」
「イゼリアで食べたカレーとはレベルが違うでゴザル」
「カレー屋さんを開くべきだと思う」
「なら、でかい寸胴でも買っておくか、ハハハ」
と話しているとレベルが上がった。
「レベルが上がった! ステーキ5枚追加されたぞ!!」
「なにーー 松坂牛か!! 碧、早く出してみろ」
ランドセルからステーキを出すとパック入れられていた!!
取り出すと赤身が多い。
パックの上に紙が張ってあった。
「女神の安月給では松坂牛は無理です。OZビーフで我慢してください」
と読み上げた。
え?女神様って月給制なの? 誰からお金貰ってるんですか?
みんな顔を見合わせて爆笑した。
「おいおい、マジか、あの女神様、月給制なのかよ」
智弘が笑いながら話した。
「ユーモアのある女神様でゴザルな」
俺は一計を案じた。
「女神様、女神様、何卒、松坂牛をお願いします。夕食のときに焼いて女神様へお供えさせていただきます。
いえ、これからは常に女神様のお食事をご用意させていただきます」
と、手を合わせお祈りをした。
すると、松坂牛が6枚ランドセルに入ったのが分かった。
フフフ、女神様、ちょろいぜ!!
そして、肉を仕入れることができるようになった。
「やったぞ!みんな松坂牛が来た。6枚来たぞ。夜は松坂牛にしよう」
「えええええ」
「え!!」
「えっ!!」
「うそーーーー」
とみんな一様に驚きの声を上げるのであった。
そして、松坂牛を取り出すと
「今回は特別ね。私の夕飯もよろしくね」
とパックの上にメッセージが貼ってあった。
「シャレの分かる女神様でゴザルな~」
「女神様、日本に戻れば智弘たちは男に戻れるのでしょうか? このまま人間化が完了すれば七海は元に戻れるのでしょうか?」
女神様に問うたが答えは返ってこなかった。
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