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プロローグ(2)
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「ユース、約束を破ることになってごめんなさい。呪いを解いたフローラと……幸せになってください」
声が震えてしまう。ふぅっと息を吐いて精一杯、これでもかというくらい、ありったけの笑顔を浮かべる。
「──大好きよ。今までもこれからも。貴方の未来に幸あらんことを」
それだけ言うと、イザベルはユリウスの頬に口づけしてくるりと背を向けた。身を包んでいた温もりが消え、代わりに凍えた風がまとわりつく。
「もういいのか?」
「はい。お時間を下さりありがとうございました」
「……そうか」
執行官はイザベルを断頭台の方へ促す。
「待ってくれっまだっ──」
声が追いかけてくる。振り返っては行けない。振り返ったらきっとユリウスに弱いイザベルは泣いてしまうから。
「ベルは無実だろう!? してもいない罪をどうして被るんだっ!」
その言葉に、必死に築いた城壁が瓦解し、歩みが止まる。優しいユリウスのことだ。みすみすイザベルが処刑されるのは見ていられないのだろう。
だが、考えて欲しい。
微かな微笑を浮かべて、イザベルはユリウスと向き合った。
「皇帝陛下が罪人だと判断を下したのであれば、誰が何を言おうと咎人なのです。殿下の地位が危うくなるような発言はよしてください」
あえて突き放す。
やっと皇子として皇宮に部屋を与えられたのに。軍功を上げる機会を貰えたのに。たかが臣下であるイザベルを助けるために、皇帝陛下の決定に異を唱え、未来を棒に振るのはいけない。
自分はユリウスの足枷になんてなりたくない。
そんな思いから口にした言葉だった。だけどユリウスはイザベルの意図とは違うところに反応した。思いは届かない。
「皇帝が……ベルを咎人にしたの?」
感情がごっそり抜け落ちた声色。顔から表情が消えてイザベルはぎょっとする。この反応はまずい、ここには皇帝の側近も来ているのだ。ただでさえ味方の少ないユリウスは、これ以上不利になる隙を相手方に与えてはならない。
伏し目がちにイザベルは口を開いた。
「もう私のことは忘れてください。過去の人間になりますし、殿下の経歴の汚点ですので」
「違う、違うよベル。汚点なんかでは無い、あいつが下したのならば、むしろ僕のせいで君は」
「何を言って?」
止めに入る騎士達を振りほどき、イザベルの方へ近寄ろうとする。応援で駆けつけた追加の騎士達がユリウスを羽交い締めにした。
「皇帝陛下の命令ですので、妨害行為は例え皇子殿下であっても累が及びます。どうか気を静められて……」
「それがどうした。黙って刑が執行されるのを眺めていろと!? この身分だって、生きている意味なんて、何もかもベルが居なきゃ────」
ユリウスの伸ばす手はイザベルに届かない。
「どうして誰も信じてくれない! ……じゃないんだ。彼女は……ほ……の、────!!」
宝石のような──美しい、深い海を思わせる碧眼から大粒の涙が頬をつたう。
「何でも差し出すからイザベルだけは殺さないでくれっ」
心臓が、ぎゅうと締め付けられた。
そう言われても、見て見ぬふりする者しかここには存在しない。立会人──皇帝の側近達は目を逸らし、顔を背けている。
皇子殿下に同情はしても、皇帝に逆らう勇気は持っていない。皆、己の身がかわいいのだ。
イザベルも、思わず視線を逸らした。半身をもがれるかのような悲痛な訴えは、いとも容易く決意を鈍らせる。
こんな、泣いて乞うユリウスを置いていくこの選択肢は最善なのだろうか。間違っているのではないか。そんな考えがよぎる。
でも、イザベルが迷ったのはほんの数秒だった。
(……ううん、やっぱりこれしかないの。ごめんなさい)
身を引き裂かれそうになりつつも、断腸の思いで硬い木の上に首を置く。何人もの死刑人を見送った断頭台は、彼らの血を吸って赤黒く変色していた。
「お前は大丈夫か」
「はい、お気遣いありがとうございます。覚悟は出来ていますので、いつでもどうぞ」
とはいえ、死ぬのは誰しも怖い。だけど、拒否権なんてないのだから。唯一の家族だった父も昨日、この場所で命を落とした。抵抗も、反論もせず、潔く死んだのだという。
(お母様と会えたかしら? お父様、もうすぐそちらに行きますね)
小刻みに震える己の手。気付かぬフリして終わりを待つ。
「──執行しろ」
晴天に似合わない鈍色の刃が落ちてきて。ヒュっと空気を切る音がする。
最後に見えたのは絶望に染まるユリウスの顔。
『こんにちは。わたしはイザベル・ランドール。これからどうぞよろしくね』
『ぼく、はユリウス・ヘルゲ・ベルンシュタイン。よ、よろし、く……』
走馬灯というものだろうか。瞼の裏側に広がったのは、初めて会ったあの日のことだった。びくびく怯えていた彼は、今では貴公子だと噂される程美青年になり、才に恵まれた皇子として名を馳せ始めている。しかも、歴代随一と謳われる聖女との婚姻が決まっていた。
輝かしい未来をこの目で見られないのは酷く残念で悲しくて。でも、自分の存在が足枷になるなら抵抗するより死んだ方がマシなのだ。
(どうかこれからの人生は、笑顔で溢れた日々になりますように)
心の中でそっと願う。ユリウスはこれまで茨の道を歩いてきたのだから、神様も追加の試練を与えはしないだろう。
泣いている様子からして、もしかしたらちょっとの間、悲嘆に暮れるかもしれないが。その場合、聖女であるフローラが慰めてくれるはず。
イザベルの事なんてさっさと忘れて、悔やまないで、助けられなかったと自分自身を責めないで。フローラとの人生を思う存分楽しんで欲しい。
『さようなら』
唇の動きだけでユリウスに最後の別れを告げる。血は繋がってないけれど、もう一人の家族。
そして──最初で最後の好きな人。
三人がかりで地面に組み伏せられた彼は大きく目を見開き、端正な顔をぐしゃりと歪ませた。強く噛み締めたのか、形の良い唇からは血が垂れている。
──ああ、そんな顔をしないで。きっと大丈夫だから。すぐに私のことなんて忘れられるわ。
慟哭にも似た絶叫を命の絶え間で聞いた気がする。
そこで意識はプツリと途切れ、イザベル・ランドールの人生は幕を閉じたのだった。
声が震えてしまう。ふぅっと息を吐いて精一杯、これでもかというくらい、ありったけの笑顔を浮かべる。
「──大好きよ。今までもこれからも。貴方の未来に幸あらんことを」
それだけ言うと、イザベルはユリウスの頬に口づけしてくるりと背を向けた。身を包んでいた温もりが消え、代わりに凍えた風がまとわりつく。
「もういいのか?」
「はい。お時間を下さりありがとうございました」
「……そうか」
執行官はイザベルを断頭台の方へ促す。
「待ってくれっまだっ──」
声が追いかけてくる。振り返っては行けない。振り返ったらきっとユリウスに弱いイザベルは泣いてしまうから。
「ベルは無実だろう!? してもいない罪をどうして被るんだっ!」
その言葉に、必死に築いた城壁が瓦解し、歩みが止まる。優しいユリウスのことだ。みすみすイザベルが処刑されるのは見ていられないのだろう。
だが、考えて欲しい。
微かな微笑を浮かべて、イザベルはユリウスと向き合った。
「皇帝陛下が罪人だと判断を下したのであれば、誰が何を言おうと咎人なのです。殿下の地位が危うくなるような発言はよしてください」
あえて突き放す。
やっと皇子として皇宮に部屋を与えられたのに。軍功を上げる機会を貰えたのに。たかが臣下であるイザベルを助けるために、皇帝陛下の決定に異を唱え、未来を棒に振るのはいけない。
自分はユリウスの足枷になんてなりたくない。
そんな思いから口にした言葉だった。だけどユリウスはイザベルの意図とは違うところに反応した。思いは届かない。
「皇帝が……ベルを咎人にしたの?」
感情がごっそり抜け落ちた声色。顔から表情が消えてイザベルはぎょっとする。この反応はまずい、ここには皇帝の側近も来ているのだ。ただでさえ味方の少ないユリウスは、これ以上不利になる隙を相手方に与えてはならない。
伏し目がちにイザベルは口を開いた。
「もう私のことは忘れてください。過去の人間になりますし、殿下の経歴の汚点ですので」
「違う、違うよベル。汚点なんかでは無い、あいつが下したのならば、むしろ僕のせいで君は」
「何を言って?」
止めに入る騎士達を振りほどき、イザベルの方へ近寄ろうとする。応援で駆けつけた追加の騎士達がユリウスを羽交い締めにした。
「皇帝陛下の命令ですので、妨害行為は例え皇子殿下であっても累が及びます。どうか気を静められて……」
「それがどうした。黙って刑が執行されるのを眺めていろと!? この身分だって、生きている意味なんて、何もかもベルが居なきゃ────」
ユリウスの伸ばす手はイザベルに届かない。
「どうして誰も信じてくれない! ……じゃないんだ。彼女は……ほ……の、────!!」
宝石のような──美しい、深い海を思わせる碧眼から大粒の涙が頬をつたう。
「何でも差し出すからイザベルだけは殺さないでくれっ」
心臓が、ぎゅうと締め付けられた。
そう言われても、見て見ぬふりする者しかここには存在しない。立会人──皇帝の側近達は目を逸らし、顔を背けている。
皇子殿下に同情はしても、皇帝に逆らう勇気は持っていない。皆、己の身がかわいいのだ。
イザベルも、思わず視線を逸らした。半身をもがれるかのような悲痛な訴えは、いとも容易く決意を鈍らせる。
こんな、泣いて乞うユリウスを置いていくこの選択肢は最善なのだろうか。間違っているのではないか。そんな考えがよぎる。
でも、イザベルが迷ったのはほんの数秒だった。
(……ううん、やっぱりこれしかないの。ごめんなさい)
身を引き裂かれそうになりつつも、断腸の思いで硬い木の上に首を置く。何人もの死刑人を見送った断頭台は、彼らの血を吸って赤黒く変色していた。
「お前は大丈夫か」
「はい、お気遣いありがとうございます。覚悟は出来ていますので、いつでもどうぞ」
とはいえ、死ぬのは誰しも怖い。だけど、拒否権なんてないのだから。唯一の家族だった父も昨日、この場所で命を落とした。抵抗も、反論もせず、潔く死んだのだという。
(お母様と会えたかしら? お父様、もうすぐそちらに行きますね)
小刻みに震える己の手。気付かぬフリして終わりを待つ。
「──執行しろ」
晴天に似合わない鈍色の刃が落ちてきて。ヒュっと空気を切る音がする。
最後に見えたのは絶望に染まるユリウスの顔。
『こんにちは。わたしはイザベル・ランドール。これからどうぞよろしくね』
『ぼく、はユリウス・ヘルゲ・ベルンシュタイン。よ、よろし、く……』
走馬灯というものだろうか。瞼の裏側に広がったのは、初めて会ったあの日のことだった。びくびく怯えていた彼は、今では貴公子だと噂される程美青年になり、才に恵まれた皇子として名を馳せ始めている。しかも、歴代随一と謳われる聖女との婚姻が決まっていた。
輝かしい未来をこの目で見られないのは酷く残念で悲しくて。でも、自分の存在が足枷になるなら抵抗するより死んだ方がマシなのだ。
(どうかこれからの人生は、笑顔で溢れた日々になりますように)
心の中でそっと願う。ユリウスはこれまで茨の道を歩いてきたのだから、神様も追加の試練を与えはしないだろう。
泣いている様子からして、もしかしたらちょっとの間、悲嘆に暮れるかもしれないが。その場合、聖女であるフローラが慰めてくれるはず。
イザベルの事なんてさっさと忘れて、悔やまないで、助けられなかったと自分自身を責めないで。フローラとの人生を思う存分楽しんで欲しい。
『さようなら』
唇の動きだけでユリウスに最後の別れを告げる。血は繋がってないけれど、もう一人の家族。
そして──最初で最後の好きな人。
三人がかりで地面に組み伏せられた彼は大きく目を見開き、端正な顔をぐしゃりと歪ませた。強く噛み締めたのか、形の良い唇からは血が垂れている。
──ああ、そんな顔をしないで。きっと大丈夫だから。すぐに私のことなんて忘れられるわ。
慟哭にも似た絶叫を命の絶え間で聞いた気がする。
そこで意識はプツリと途切れ、イザベル・ランドールの人生は幕を閉じたのだった。
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