147 / 150
番外編
愛しい宝物(3)
しおりを挟む
「レーナは……」
扉に隠れて姿は見えないが、聞き覚えのある声にエレーナは少し怯えつつ声を出す。
「あ、あなた?」
そこには目を瞬かせた夫──リチャードがいた。彼はキースを守るように抱き抱えるエレーナを見て眉間に皺を寄せる。
そうして抱えられたキースに尋ねた。
「そんなところにいてどうしたんだ? 侵入者がいたのか? 警備不備か? どうしてこの部屋には人が居ない」
「え、あ……ふぇ……」
矢継ぎ早に尋ねてくるリチャードが怒っているように見えたのか、キースはまともな受け答えが出来ず、今にも泣き出してしまいそうだ。
「あなたの……」
「?」
「あなたのせいですっ!」
キッと睨みつければ、何故妻からそんな目を向けられないといけないのか分からないリチャードは動揺を隠せない。
「えっと、レーナ?」
「あなたが突然……というか勢いよくこの部屋に入ってくるから驚いて、隠れたのよ」
「いや、普通に入って……」
「──来てません」
一刀両断する。息子はエレーナの腕を掴んで離さない。余程怖かったのだろう、ぶるぶる震えている。
確かに先程のリチャードの顔はエレーナでも怖かった。見ず知らずの人ならば、自分も恐怖で足がすくんだだろう。
(せっかく泣き止んでリチャードの所に行くこと喜んでたのに)
むぅっと頬をふくらませ、怒っている妻をどう宥めるか……リチャードは取り敢えず弁明することにした。
「レーナ、怒らないで聞いてくれ」
「怒ってません」
「私から見たらおこって……なんでもない。先ほどメイリーンから火急の案件がないか聞かれた」
それはエレーナの指示なので知っている。問題は何故、メイリーンではなくてリチャードがこの場にいるのかだ。
「私は『火急の案件は無い』と答えた。だが、その後に入ってきた文官の一人が言ったんだよ」
その説明で彼の言いたいことの大体の予想がつく。あの時、廊下に人が群がり始めていたからその中にいたのだろう。リチャードの元に行く文官が、キースの泣いている場面を見ていたのだ。
「『あれ、陛下は王妃様の所に行かないんですか?』と」
「それで?」
「何故そんなことを私に尋ねるのか聞くと『王妃様が号泣しているキース殿下を抱えて困っていましたが……』と教えてくれたからここに来た」
「ここに来ることギルベルトに言いました?」
「いいや、部屋にいなかったし。直ぐに戻るから」
これはギルベルトが困っている。自分が少し席を外したら主がいなくなっているのだ。頭を抱えたくなるだろうに。
ちょっぴり心の中で同情する。
「だからと言って扉が壊れそうになるくらい勢いよく開けないでください」
「それについては反省しているよ。二人を驚かせてしまった。キースごめんよ」
そぉーっとリチャードの手が息子に伸びる。
「やっ!」
キースは取り付く島もないほど素早い拒絶を示し、エレーナの胸に顔を埋めた。行き場を失ったリチャードの手が空中を彷徨う。
「……ははうえを驚かせたから父上なんて嫌い」
「あら、嫌われちゃったわね」
くすくすと笑えば、リチャードは不服そうな表情をエレーナに向ける。
「……ところで何故キースは泣いていたんだ。大泣きだったと言っていたよ」
ちょいちょいと手招きすれば、リチャードはエレーナの口元に耳を持っていく。
「私のせいなのよ。寂しかったみたいで僕をかまってって言われたわ」
それを聞いた途端、リチャードは後ろめたそうな顔をする。
「それは……私もだ。そうか、そうだな。まだ三歳だ。赤子と同じか」
「だからね、毎日絵本を読む約束と寝るまで一緒にいる約束をキースとしたの。あなたも巻き込んでしまったのだけどいいかしら?」
「いいに決まっている。反対する余地がない」
「──何の話をしているの?」
会話を遮った息子は不思議そうに首を傾げる。
「さっきの約束のことよ。お父様も了承したわ」
ぱっと花開くような笑顔を見せたキースは、自らリチャードの手を取り、ぶんぶん上下に振る。
「やった! なら父上のこと嫌いじゃない。絵本読んでね?」
「ああ何冊でも読んであげるさ」
目じりを下げたリチャードは優しくキースの頭を撫でた。
「じゃあ今度こそティータイムに行きましょう。あなたも遅れて来れますか?」
「今すぐ行く」
「執務は?」
「終わってないが、ギルベルトが単に嘆くだけだよ。どうにかなるさ」
さらっと告げるが周りの者達にとっては大変だ。だが、キースがリチャードと一緒にしたいと言ったのでここだけは目を瞑って欲しい。
エレーナは心の中でギルベルトや他の側近に謝罪した。
◇◇◇
夜、エレーナはキースの乳母にとある言付けをして寝室に控えていた。隣には持ち込んだ書類を読みながら、エレーナの髪を弄ぶリチャードがいる。
そこに控えめなノックがかかった。
「どうぞ」
「あの……母上? 乳母が母上と父上の部屋に行きなさいって」
スリッパの音を響かせながら恐る恐る入ってきたのは就寝準備を終えたキースだった。パジャマ姿の息子は大きなぬいぐるみを抱きしめながら不思議そうにしている。
「キース、いらっしゃい。今日は一緒に寝ましょう」
寝台に腰掛けていたエレーナは腕を広げ、書類を片付けたリチャードと息を揃えてこう言った。
「「おいで」」
それを聞いたキースは弾けたように駆け出し、笑顔で迎え入れる大好きな両親の胸の中に飛び込んだのだった。
***
いつもお読み下さりありがとうございます。
この話をもちまして「王子殿下の慕う人」の番外編も完結とさせていただきます。
エレーナとリチャード2人の物語はこの後も続いていきますし、あちらこちらに散らばるエピソードは沢山あるのですが、気がつけば番外編だけで10万字超えのボリュームとなっていること、そして本編完結時に書きたいな~と思っていたエピソードは書ききれたので、幕を閉じるならここかなと。
(と言いつつ、季節物のお話を書きたくなったら完結表記を外して更新するかもです……)
本編公開時から追ってくださった方、他の連載作品からこの作品を知ってくださった方、近況ボードやTwitter等で温かいコメントを下さった方、この作品を読んでくださった全ての皆様に感謝申し上げます。
本当に長い間読んでくださりありがとうございました!
他の作品でもお会い出来ましたら嬉しいです。
扉に隠れて姿は見えないが、聞き覚えのある声にエレーナは少し怯えつつ声を出す。
「あ、あなた?」
そこには目を瞬かせた夫──リチャードがいた。彼はキースを守るように抱き抱えるエレーナを見て眉間に皺を寄せる。
そうして抱えられたキースに尋ねた。
「そんなところにいてどうしたんだ? 侵入者がいたのか? 警備不備か? どうしてこの部屋には人が居ない」
「え、あ……ふぇ……」
矢継ぎ早に尋ねてくるリチャードが怒っているように見えたのか、キースはまともな受け答えが出来ず、今にも泣き出してしまいそうだ。
「あなたの……」
「?」
「あなたのせいですっ!」
キッと睨みつければ、何故妻からそんな目を向けられないといけないのか分からないリチャードは動揺を隠せない。
「えっと、レーナ?」
「あなたが突然……というか勢いよくこの部屋に入ってくるから驚いて、隠れたのよ」
「いや、普通に入って……」
「──来てません」
一刀両断する。息子はエレーナの腕を掴んで離さない。余程怖かったのだろう、ぶるぶる震えている。
確かに先程のリチャードの顔はエレーナでも怖かった。見ず知らずの人ならば、自分も恐怖で足がすくんだだろう。
(せっかく泣き止んでリチャードの所に行くこと喜んでたのに)
むぅっと頬をふくらませ、怒っている妻をどう宥めるか……リチャードは取り敢えず弁明することにした。
「レーナ、怒らないで聞いてくれ」
「怒ってません」
「私から見たらおこって……なんでもない。先ほどメイリーンから火急の案件がないか聞かれた」
それはエレーナの指示なので知っている。問題は何故、メイリーンではなくてリチャードがこの場にいるのかだ。
「私は『火急の案件は無い』と答えた。だが、その後に入ってきた文官の一人が言ったんだよ」
その説明で彼の言いたいことの大体の予想がつく。あの時、廊下に人が群がり始めていたからその中にいたのだろう。リチャードの元に行く文官が、キースの泣いている場面を見ていたのだ。
「『あれ、陛下は王妃様の所に行かないんですか?』と」
「それで?」
「何故そんなことを私に尋ねるのか聞くと『王妃様が号泣しているキース殿下を抱えて困っていましたが……』と教えてくれたからここに来た」
「ここに来ることギルベルトに言いました?」
「いいや、部屋にいなかったし。直ぐに戻るから」
これはギルベルトが困っている。自分が少し席を外したら主がいなくなっているのだ。頭を抱えたくなるだろうに。
ちょっぴり心の中で同情する。
「だからと言って扉が壊れそうになるくらい勢いよく開けないでください」
「それについては反省しているよ。二人を驚かせてしまった。キースごめんよ」
そぉーっとリチャードの手が息子に伸びる。
「やっ!」
キースは取り付く島もないほど素早い拒絶を示し、エレーナの胸に顔を埋めた。行き場を失ったリチャードの手が空中を彷徨う。
「……ははうえを驚かせたから父上なんて嫌い」
「あら、嫌われちゃったわね」
くすくすと笑えば、リチャードは不服そうな表情をエレーナに向ける。
「……ところで何故キースは泣いていたんだ。大泣きだったと言っていたよ」
ちょいちょいと手招きすれば、リチャードはエレーナの口元に耳を持っていく。
「私のせいなのよ。寂しかったみたいで僕をかまってって言われたわ」
それを聞いた途端、リチャードは後ろめたそうな顔をする。
「それは……私もだ。そうか、そうだな。まだ三歳だ。赤子と同じか」
「だからね、毎日絵本を読む約束と寝るまで一緒にいる約束をキースとしたの。あなたも巻き込んでしまったのだけどいいかしら?」
「いいに決まっている。反対する余地がない」
「──何の話をしているの?」
会話を遮った息子は不思議そうに首を傾げる。
「さっきの約束のことよ。お父様も了承したわ」
ぱっと花開くような笑顔を見せたキースは、自らリチャードの手を取り、ぶんぶん上下に振る。
「やった! なら父上のこと嫌いじゃない。絵本読んでね?」
「ああ何冊でも読んであげるさ」
目じりを下げたリチャードは優しくキースの頭を撫でた。
「じゃあ今度こそティータイムに行きましょう。あなたも遅れて来れますか?」
「今すぐ行く」
「執務は?」
「終わってないが、ギルベルトが単に嘆くだけだよ。どうにかなるさ」
さらっと告げるが周りの者達にとっては大変だ。だが、キースがリチャードと一緒にしたいと言ったのでここだけは目を瞑って欲しい。
エレーナは心の中でギルベルトや他の側近に謝罪した。
◇◇◇
夜、エレーナはキースの乳母にとある言付けをして寝室に控えていた。隣には持ち込んだ書類を読みながら、エレーナの髪を弄ぶリチャードがいる。
そこに控えめなノックがかかった。
「どうぞ」
「あの……母上? 乳母が母上と父上の部屋に行きなさいって」
スリッパの音を響かせながら恐る恐る入ってきたのは就寝準備を終えたキースだった。パジャマ姿の息子は大きなぬいぐるみを抱きしめながら不思議そうにしている。
「キース、いらっしゃい。今日は一緒に寝ましょう」
寝台に腰掛けていたエレーナは腕を広げ、書類を片付けたリチャードと息を揃えてこう言った。
「「おいで」」
それを聞いたキースは弾けたように駆け出し、笑顔で迎え入れる大好きな両親の胸の中に飛び込んだのだった。
***
いつもお読み下さりありがとうございます。
この話をもちまして「王子殿下の慕う人」の番外編も完結とさせていただきます。
エレーナとリチャード2人の物語はこの後も続いていきますし、あちらこちらに散らばるエピソードは沢山あるのですが、気がつけば番外編だけで10万字超えのボリュームとなっていること、そして本編完結時に書きたいな~と思っていたエピソードは書ききれたので、幕を閉じるならここかなと。
(と言いつつ、季節物のお話を書きたくなったら完結表記を外して更新するかもです……)
本編公開時から追ってくださった方、他の連載作品からこの作品を知ってくださった方、近況ボードやTwitter等で温かいコメントを下さった方、この作品を読んでくださった全ての皆様に感謝申し上げます。
本当に長い間読んでくださりありがとうございました!
他の作品でもお会い出来ましたら嬉しいです。
320
お気に入りに追加
5,987
あなたにおすすめの小説

【完結】騎士団長の旦那様は小さくて年下な私がお好みではないようです
大森 樹
恋愛
貧乏令嬢のヴィヴィアンヌと公爵家の嫡男で騎士団長のランドルフは、お互いの親の思惑によって結婚が決まった。
「俺は子どもみたいな女は好きではない」
ヴィヴィアンヌは十八歳で、ランドルフは三十歳。
ヴィヴィアンヌは背が低く、ランドルフは背が高い。
ヴィヴィアンヌは貧乏で、ランドルフは金持ち。
何もかもが違う二人。彼の好みの女性とは真逆のヴィヴィアンヌだったが、お金の恩があるためなんとか彼の妻になろうと奮闘する。そんな中ランドルフはぶっきらぼうで冷たいが、とろこどころに優しさを見せてきて……!?
貧乏令嬢×不器用な騎士の年の差ラブストーリーです。必ずハッピーエンドにします。


【完結】8年越しの初恋に破れたら、なぜか意地悪な幼馴染が急に優しくなりました。
大森 樹
恋愛
「君だけを愛している」
「サム、もちろん私も愛しているわ」
伯爵令嬢のリリー・スティアートは八年前からずっと恋焦がれていた騎士サムの甘い言葉を聞いていた。そう……『私でない女性』に対して言っているのを。
告白もしていないのに振られた私は、ショックで泣いていると喧嘩ばかりしている大嫌いな幼馴染の魔法使いアイザックに見つかってしまう。
泣いていることを揶揄われると思いきや、なんだか急に優しくなって気持ち悪い。
リリーとアイザックの関係はどう変わっていくのか?そしてなにやら、リリーは誰かに狙われているようで……一体それは誰なのか?なぜ狙われなければならないのか。
どんな形であれハッピーエンド+完結保証します。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

伯爵令嬢は、愛する二人を引き裂く女は悪女だと叫ぶ
基本二度寝
恋愛
「フリージア様、あなたの婚約者のロマンセ様と侯爵令嬢ベルガモ様は愛し合っているのです。
わかりませんか?
貴女は二人を引き裂く悪女なのです!」
伯爵家の令嬢カリーナは、報われぬ恋に嘆く二人をどうにか添い遂げさせてやりたい気持ちで、公爵令嬢フリージアに訴えた。
彼らは互いに家のために結ばれた婚約者を持つ。
だが、気持ちは、心だけは、あなただけだと、周囲の目のある場所で互いの境遇を嘆いていた二人だった。
フリージアは、首を傾げてみせた。
「私にどうしろと」
「愛し合っている二人の為に、身を引いてください」
カリーナの言葉に、フリージアは黙り込み、やがて答えた。
「貴女はそれで構わないの?」
「ええ、結婚は愛し合うもの同士がすべきなのです!」
カリーナにも婚約者は居る。
想い合っている相手が。
だからこそ、悲恋に嘆く彼らに同情したのだった。
【完結】この胸が痛むのは
Mimi
恋愛
「アグネス嬢なら」
彼がそう言ったので。
私は縁組をお受けすることにしました。
そのひとは、亡くなった姉の恋人だった方でした。
亡き姉クラリスと婚約間近だった第三王子アシュフォード殿下。
殿下と出会ったのは私が先でしたのに。
幼い私をきっかけに、顔を合わせた姉に殿下は恋をしたのです……
姉が亡くなって7年。
政略婚を拒否したい王弟アシュフォードが
『彼女なら結婚してもいい』と、指名したのが最愛のひとクラリスの妹アグネスだった。
亡くなった恋人と同い年になり、彼女の面影をまとうアグネスに、アシュフォードは……
*****
サイドストーリー
『この胸に抱えたものは』全13話も公開しています。
こちらの結末ネタバレを含んだ内容です。
読了後にお立ち寄りいただけましたら、幸いです
* 他サイトで公開しています。
どうぞよろしくお願い致します。

手放したくない理由
ねむたん
恋愛
公爵令嬢エリスと王太子アドリアンの婚約は、互いに「務め」として受け入れたものだった。貴族として、国のために結ばれる。
しかし、王太子が何かと幼馴染のレイナを優先し、社交界でも「王太子妃にふさわしいのは彼女では?」と囁かれる中、エリスは淡々と「それならば、私は不要では?」と考える。そして、自ら婚約解消を申し出る。
話し合いの場で、王妃が「辛い思いをさせてしまってごめんなさいね」と声をかけるが、エリスは本当にまったく辛くなかったため、きょとんとする。その様子を見た周囲は困惑し、
「……王太子への愛は芽生えていなかったのですか?」
と問うが、エリスは「愛?」と首を傾げる。
同時に、婚約解消に動揺したアドリアンにも、側近たちが「殿下はレイナ嬢に恋をしていたのでは?」と問いかける。しかし、彼もまた「恋……?」と首を傾げる。
大人たちは、その光景を見て、教育の偏りを大いに後悔することになる。

なにをおっしゃいますやら
基本二度寝
恋愛
本日、五年通った学び舎を卒業する。
エリクシア侯爵令嬢は、己をエスコートする男を見上げた。
微笑んで見せれば、男は目線を逸らす。
エブリシアは苦笑した。
今日までなのだから。
今日、エブリシアは婚約解消する事が決まっているのだから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる