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第二章 アカデミー編

第62話 『容赦が無いとはこういう事』

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 とっぷりと夜も更けたリスティア。明日もまた朝日が昇る遥か前には皆とマラソンに出かけなければいけないのだが…

 ガーディ邸の広すぎるリビングで、リクとシルヴィアは未だ正座を崩さず…エリスの事情聴取を受けていた。

 二人が代わる代わる話す大体の事情を黙って聞いていたエリスであったが、リビングの室温が確実に下がってきており…大変に機嫌が悪い様子だ。

 更にエリスはマルに命じ、リクとシルヴィアの現状を調べさせた。

 そして…ライラックの村を出る直前と、およそ一ヶ月経った現在の【スキル】に大きすぎる変化……進化が起こっている事を確認すると、大きく溜め息を吐くのだった。


「……マル、今アンタが計測したリクとシルヴィアの【スキル】の一覧に間違いは無いわね?」

「はい、奥様。お二方がリスティアに来られてからまだ一ヶ月弱ですが、日々目覚ましい成長を遂げておられます故…ライラックの村を発たれた頃とは差異があるかと…」

「こういうのは成長とは言わないのよ…まったく、リクは兎も角…シルヴィアまで一緒になって無茶苦茶じゃないの。アンタ達…村を出る時、私が言った事は覚えているわね?」

「「…みだりに力を使わない事、です…」」

「ラルフにも釘を刺されたにも関わらず、アンタ達は試験でその『力』を使った。済んだ事はどうにもならないけれど、どれだけ軽率な行動だったか…少なくとも今は理解しているわね?」

「あぅ……ごめんなさい、おば様。その、本気の相手に手加減とかは失礼かなって…思って、その…」

「……で、その結果はアカデミー中の注目を浴びるわ、一部の教師に目を付けられて、訳の分からないクラス編成にされるわ…とても主席合格とは思えない事になった…と」

「……ごめんなさい。俺はシルよりもっと軽率でした……反省してます」


 魂さえ凍り付かせるのではないかと思わせる程、冷たい目を向けるエリスに対し…リクとシルヴィアは、自然と土下座の体勢へと移行し…謝るしかなかった。

 本気でぶつかってくる相手には本気で迎えなければ失礼だ。そう考えた二人は、実技試験の際に…エリス、更にはラルフにも禁じられていた『力』を使ったのだが…

 エリスの言う様に、兎に角目立ちまくってしまった二人は、上級生も含めたアカデミー中の生徒から注目の的となってしまい…件の学年主任に目を付けられた。

 そして…それがZ組という『厄介者の集団』を集めた特別編成のクラスを作ってしまう事にもなったのだ。

 他方ではアレイやミーリィ達……本気でぶつかり、心を通わせた仲間を得る事が出来たという大変良い点もあったのだが……


「信頼できるクラスメートに恵まれたのは何よりだけど、あくまでも『それはそれ、これはこれ』よ。しっかりと反省しなさい。アンタ達も良く分かったでしょうけど…リスティアではその力は強すぎるのよ」

「うん…正直なとこ、アルベルト先生やZ組の皆以外に本気は…出せないって思った」

「おば様も…おじ様もこういう事になるって心配したからだったんですね……」

「もうここじゃ手遅れだけど、今後はキッチリ自重しなさい。秀でた力というのは時として妬みや嫉みの対象になるのよ。無為に敵意を持つ者を生み出しかねない行動はしないように。良いわね?」

「「は、はい…」」

「さて、お説教はこの位にしましょうか…二人共、夕食が済んだらさっさとお風呂に入って寝る事。明日は久しぶりにアンタ達の訓練を見に行くから、そのつもりでいなさい」

「「………えええっ!?」」

「心配しなくても口出しするつもりはないわよ。但し…内容次第ではそれ相応の対応になる事は覚悟するように。分かったらさっさと行動!」

「これは……覚悟しないとダメだよなぁ…」

「あうぅ…皆にどう説明すれば……」


 衝撃的すぎる宣言と共に話を締め括り、二人に早く休む様にと促すエリス。こうなっては最早リクもシルヴィアも抗う術など全く無いのだが…

 自分達なりに考え、実行してきたZ組の特訓を師匠が視察する事になるなどとは流石に想像すらしていなかった。

 皆の実力向上の為、そこそこハードな内容にして来た事を今更ながら不安になる二人だが、これについてはもう腹を括るしかない。

 寧ろ徹夜でお説教を受ける方がまだマシではないだろうか…リクは未だに皆へどう弁明するべきかと悩むシルヴィアの背を押す様にしながら、それぞれ風呂へと向かい…急いで就寝する事にする。

 一方、バタバタとリビングを後にする子供達の背を見送るエリスは、マルに紅茶の替えを指示すると、分厚い紙の束をテーブルに置き…中身を精査し始めた。

 それは、マルによって纏められた『リスティアに来て以来のリクとシルヴィアの鑑定書』である。

 二人が村を発って以降に発現した【スキル】を中心に、マルが自身の鑑定機能で記録していた物を、レポートとして仕上げた物だ。


「まずはこれを見ておかないとね…実際に見る前にある程度は把握して……あとは実際に見て決めるとしましょう。それはそうと、マル!」

「は、はい!何でございましょうか、奥様?」

「……シルヴィアの好みと私の好みは違うわよ?もっと熱いのを淹れて」

「申し訳ございません!直ちに!」

「謝らなくていいわよ。それだけあの子達の事を気遣ってくれているのだから、アンタの制作者の私としては寧ろ誇らしいから。それじゃ、お願いね」



 情報を徹底的に精査し、その上で間違いの無い判断を下す主義のエリスは、マルのレポートを隅々まできっちりと確認する。

 しかし、読むにつれシルヴィアの成長も異常なものだが、リクの方はそれを上回る非常識さを感じずには居られない内容に眩暈を覚えるエリスは大きく溜め息を吐く。

 一息入れるべく、丁度良いタイミングで差し出された紅茶のカップをマルから受け取り一口啜り…それがややぬるめの温度で淹れられた物に気付き、彼女はマルに向き直った。

 それはエリスの好む熱いお茶ではなく、主にシルヴィアが好むミルクティーの淹れ方である事を即座に見抜いた彼女は、やんわりとマルにそれを指摘し淹れ直す事を伝える。

 マルは慌てて謝罪するが、寧ろエリスは上機嫌な声でそれを遮った。自分が生み出した『作品』であるマルが、新たな主の好みをきちんと把握し、世話を焼いてくれている事実…

 予想は出来なくはなかったが、思った以上にリクとシルヴィアの二人と打ち解け…成長さえ感じさせるマルの振る舞いに、エリスは思った以上の良い影響をマルが受けている事を素直に喜んだのだ。

 そして急いで紅茶を淹れ直すべく、厨房へと駆けて行くマルを見送った彼女は再びレポートの精査へと没頭していくのだった。


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 いつも通り、まだ深夜の時間帯に西門へと集結したZ組の面々は…やはり驚く事になった。

 普段の元気が全く感じられないリクとシルヴィアの二人。そして、その後ろに魔法使い系冒険者としか見えない質素なローブを着た金髪ブロンドの美女の姿。

 ただリク達の後ろに立っているだけだというのに、圧倒的な存在感を放つ人物の登場に…アレイ達は揃って固まった。そして…一体何者なのかとざわつき始める一同である。


「おはよう…少し遅れたかも。悪いな、皆…」

「あう……お、おはよう…」

「いや、時間通りだが……それよりも、お前達…覇気の欠片も感じられないその表情は何だ?それに…その方は一体?」


 明らかに寝不足、といった声で朝の挨拶を絞り出すようにするリクとシルヴィア。全員が困惑する中、アレイが皆を代表して二人に事情を説明するよう求めるのだが…

 ぐったりするリクとシルヴィアの二人に代わり、前へと歩み出て来た女性…エリスが口を開く。


「それについては私から話しましょう。初めまして、私はエリス・ガーディ。リクの母親で…この二人の師匠の一人でもある、元・魔法使い系冒険者です。よろしくね」

「!?……リクの母上?……失礼ながら、若過ぎ……」

「これでもあなた達の親御さんと大差ない年齢よ。悪い気はしないけれどね。今日はこの二人とあなた達の訓練を見学させて貰いに来ました。邪魔にならないようにしているから、気にしないでね」

「おいおい……シルヴィア、あの師匠って人……とんでもない実力者だよな?……半端じゃねえ魔力マナが溢れてるぜ…」

「うん……おば様は多分…世界一の魔法使いって言っても問題ないんじゃないかな?……私じゃ全然敵わないよ」

「……っていうか、母さんに勝てる人間はこの世界に居ないと思う。マジで。あれでも限界まで魔力マナを抑えてる筈だし」


 簡潔な自己紹介と自身が早朝訓練に同行した理由を述べるエリス。その内容はアレイ達を更に混乱に陥れるには十分過ぎるインパクトを持っていた訳で…

 まずアレイは『リクの母親』であるという事実にしこたま驚く。同い年であるリクの親ならば、自身の親とほぼ同世代であるだろうと普通は考える。

 しかし、目の前に立つ女性はどう見ても自分達より少し年上…アレイからすれば王都騎士団の先輩達と然程変わらない年齢にすら見える若々しい外見だったのだ。

 一瞬、後妻の方か何かなのだろうか?という考えさえ過ったのだが、エリスはアレイ達の親と大差ない年齢だとまるで大した事でも無い口調で答えて見せた。

 もっとも…若く見られる事自体は悪い気はしないと言うように、アレイが非礼ではなかったかと気にする素振りを見せるのを、エリスはやんわりと制する。

 その丁寧な応対と口調に、息子であるリクと、一番の弟子と言って良いシルヴィアは…逆に恐怖を覚えた。これは見学なんて生易しいものじゃない、と本能的に察したのだ。

 言葉とは裏腹に、彼女はこの訓練の評価をしようとしている筈……こういう時のエリスは、自分達が真剣に…はっきり言えば、死に物狂いで訓練に臨んでいないと判断すると、一切の容赦が無くなる。

 幼少期から嫌という程彼女に怒られながら指導を受けて来た二人は、エリスが本気になった時の恐ろしさが体の隅々にまで染みついているのだ。

 リクとシルヴィアの態度。そして、圧倒的な存在感…溢れ出る程に強力な魔力マナを敏感に感じ取ったミーリィが思わず二人に近づき、思わず小声で尋ねる。

 そして更なる衝撃の事実に今度こそ全員が硬直した。

 それは…自分達が未だ到底及ばない実力を持つリクとシルヴィア。その二人を遥かに超える圧倒的な強者が彼女であるという事。

 リクに言わせれば、これでも魔力マナを自らの意思で抑え込んでおり…実力の欠片も見せては居ない状態だというのだ。アレイ達の理解の範疇を超える存在としか言いようが無い。


「…話はこれ位にしましょう。リク、シルヴィア。これからどうするのか説明してちょうだい」

「あ、うん。ええっと……取り合えず皆には負荷を増やす重りを付けて貰って、これから往復で大体100㎞位魔力マナ無しでのマラソンをするんだけど…」

「途中で朝食を取って、アカデミー登校ギリギリまで訓練出来る様にしてるんですけど…」

「成程ね。最低限の体力増強を短期間で狙う訓練という事ね…なら出発しなさい。私は最後尾から見させて貰うから」

「…じゃ、行こうか。アレイ、号令よろしく」

「…承知した。ではZ組一同、本日の早朝訓練を開始する!行くぞ!!」


 いつもとは違う空気の中、いつも通りに全速で駆け出していくZ組の面々。普段は最後尾を流しているリクだが、今日は更にその後ろに母が居る。

 自分の前を行くイリスとシードの様子を見つつ、後ろの様子を伺ってみれば…エリスはまるで歩いているかのような足取りで、遅れることなくついて来ていた。

 その足元には整然と制御された風系統の魔力マナが渦巻いている事から、加速系魔法の【スキル】を使用しているのだろう。

 知らない魔力マナの動きである為、自分が良く用いる【疾走】やシルヴィアも使う【風の疾走】といった魔法では無い事だけは分かるのだが…

 息子であるリクでさえも、まだエリスの持つ魔法や【スキル】の全貌は知らないのだ。これは父親であるラルフについても同じ事が言える。

 改めて自分の両親が常軌を逸脱した存在である事を再認識しつつ、徐々に走る速度を上げて行く前の集団に、リクは追い抜かない程度まで速度を上げて走るのだった。


-----------------------


「……二往復で合計100㎞。所要時間はまずまずね。但し……一般的な領域としては、だけれど。これを毎朝続けて来たという事で間違いないかしら?」


 この三週間、休む事無く全員で続けて来た早朝マラソンを終え、西門の外へと集合したリク達を見渡し…見学に徹し、終始口出しをする事の無かったエリスが遂に口を開いた。

 先達からの総評が貰えるのかと、アレイ達は居住まいを正し。一方でリクとシルヴィアの二人は直立不動の姿勢をとり、話の続きを緊張の面持ちで待つ。


「リク、この訓練の元になっているのはアンタ達の村でのマラソンね?」

「そうだけど……父さんのコースより全然短いし、内容は普通にしてるつもりだよ?母さん、俺の考えた訓練…何かマズかった?」

「一言で言って『甘い』わよ。10年続けるっていうのなら別だけど、急がなきゃいけない時にまだこんな程度なら…皆が自分の命を守れる実力に至れないわよ?」

「えっ?……おば様、それってどういう…?」

「動きを見せて貰った限り、全員体力に関しては及第点には届いてる。けれど、この時点で魔力マナを使用しての全力走行も、妨害も無い生ぬるい事をやってるんじゃあね」


 エリスが看破した通り、今日まで行って来たマラソンは『ラルフ式』の物をかなり普通に寄せた…マイルドな内容へと変更した訓練である。

 それはひとえにアレイやミーリィ達にまずは基礎体力を向上して貰う為にと、実行しやすく…且つはっきりとした効果が見込めるようにとリクとシルヴィアが考えた物だったのだが…

 それを師匠であるエリスは『今の内容では生ぬるい』と断じた。言うまでもないが本来、魔法使い系である彼女はこの手の鍛錬については門外漢である。

 しかし、歴戦の冒険者としての経験と、夫・ラルフの訓練に付き合い続けた経験。更にはリクとシルヴィアの指導方針をずっと話し合って来た経験もあり…

 彼女は下手な教師よりもこの手の基礎鍛錬について、最適な結果を導き出す事に長けるにまで至っていたのだ。


「皆も聞いてちょうだい。今日まではこの子達の考えた内容で十分に成果が出ていた。けれど、残りの日数でこのままと言う訳にはいかないの。最低でもこの3倍はこなして貰わないとね」

「……僕の耳がおかしくなった訳じゃあ…ないよね?どう思う、ナーシャ…」

「……私の耳も多分大丈夫な筈だから…きっと間違ってないわよ、ルーカス君……」

「それと…リクにシルヴィア!アンタ達は10倍走りなさい。昨夜確認した【スキル】は兎も角、体鈍らせてるんじゃないわよ!重りも100kgは身に付ける事、返事は!?」

「「は、はい!!分かりました!!」」

「明日から…演習前日を除いた残り5日間、私がリク達に代わってあなた達全員の指導をしましょう。尚、文句がある子は今すぐに言いなさい?相手してあげるわよ?」

「「「「い…いえ、よ……よろしくお願いします…」」」」


 エリスの示した改善提案…もとい、プランの強制変更指示と言うべき内容は…アレイ達の距離を現在の3倍に。リクとシルヴィアに至っては10倍に伸ばすというもの。

 更に彼女は自身が制作した魔人形ゴーレムを用いた、各種の妨害を行う事を述べ…魔力マナを用いてそれらを突破していく事を訓練に加えると宣言。

 そして最後に…それらの訓練をエリス自身が監督すると言い出したのだ。その際に彼女は…ここまで抑えていた魔力マナを僅かに解放して見せる。

 その途端、周囲に地響きが起きた。急激に溢れ出た魔力マナの奔流が生み出した物だ。街の外とは言え、無視出来ない揺れが一同の足元を覚束ないものにする。

 丁度、リクが全力で闘気オーラを解放した時と良く似た、小規模な地震と言って良い揺れにより…その底知れぬ力の大きさを感じるアレイ達は、エリスの言葉にただ頷く事しかできなかった。

 リクとシルヴィアの二人も同様で、本気で自分達を鍛えるつもりになったらしいエリスの様子に…覚悟を決めるしかなかった。


「…リクの言った事はホントだったな……お前等の師匠って人は、本気でおっかねえよ……」


 狼の尻尾の先端まで総毛立たせたミーリィが、冷や汗交じりにリクに言葉を掛ける。そのリクは彼女に対し…同じく冷や汗を流しながら、引きつった笑みを浮かべるのだった。


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