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第一章 幼少期編
第29話 『成人の儀』
しおりを挟む「・・・成程ね、あの攻撃が届かなかった時にもちゃんと備えていたって事ね?」
「はい。・・・おば様の障壁を抜けないか、おじ様が防いだ時は・・・【焔嵐】で追撃するつもりでした」
「ただ、剣が耐えきれなかったと思う。放ったとしても、かなり不完全な威力になったんじゃないかな・・・うん」
「それでも大したもんだ。正直・・・『第三の矢』まで考えていたってだけで、ますます驚いたぞ」
激闘を終えた四人は、更に荒野の様相を呈してしまった広場で、思い思いに腰を下ろし、反省会をしていた。
エリスの質問に、シルヴィアとリクが答え。その答えにラルフが感心する。
氷雪刃乱舞から氷雪螺旋撃へと変化する技の威力だけでも十分に驚いたが、その後の備えもきちんと考えていた事こそが、最も評価すべき事実だとラルフは思う。
「実際の戦闘では、今回の様に相手が様子を見る事ばかりじゃない。今回は『試験』だったから、俺達はあまり手を出さなかったが・・・」
「それでも、手加減はしていないわ。その私達に見事に一撃を決めた事は・・・誇っていいわよ?アンタ達は本当に・・・強くなったわ」
ラルフ達があまり手を出さなかったのは、紛れもない事実だ。それは『模擬戦闘』であり『試験』と位置付けた今回の目的故だったのだが、二人の予想を大きく超え、リクとシルヴィアはその成長ぶりを見せつけた。
師匠としても、認めるしかない・・・寧ろ、自慢の弟子だと誇れるその成長を喜ばない筈がない。ラルフとエリスは二人掛かりでリクとシルヴィアを抱きしめる。
「合格だ、お前達。・・・アカデミーでもしっかり学び、精進するんだぞ?」
「・・・はぁ・・・心配事だらけではあるけども・・・しっかりやりなさいよ?」
「「・・・・・はいっ!!」」
遂にリクとシルヴィアは、アカデミーへの進学・・・王都への切符を師匠達からもぎ取ったのだった。
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明けて翌日。リクとシルヴィアは、15歳の誕生日・・・成人の時を迎える。
いつもの様に両家の親達が祝ってくれるのだろう。
そう思っていた二人は、ベアへの報告も兼ねて、山への弾丸マラソンを早朝から行い、帰り道にライラックの花園の精霊達とも話をして、家へと戻って来た。
そして、そこに待っていた異常な光景に二人して固まる事になる。
「・・・・・一体何が起こってるんだ、これ・・・?」
「えっ、えっ・・・!?・・・どうなってるの・・・?」
訓練着のまま立ち尽くし、目をぱちくりさせるリクとシルヴィア。二人の目の前には・・・大人が一人上に乗れるであろう『輿』が2基、鎮座していたのだ。
「お?帰って来たな?ボーっとしてないで、リクはさっさと家に入って着替えろ。シルヴィアも、メルのとこ行ってこい!」
「と、父さん?・・・これって一体・・・って、わあっ!?」
「つべこべ言わずにさっさと行け!・・・俺がエリスに怒られるんだぞ!?」
家から顔を出したラルフに、リクは説明を求めるも、取り付く島もなく中へと追いやられる。
『怒られる』の下りに必死さが見えるのは気のせいではないだろう。
一瞬あっけにとられたシルヴィアも、エリスの怒りに触れる事だけは避けたいので、急いで母の元へと駆け出して行った。
「遅かったわね?皆への報告は済んだのね?・・・なら、急いでこれに着替えなさい。村の皆がアンタ達を待ってるのよ」
「母さん・・・このヒラヒラした服、何?・・・何か動きにくいし、戦えない感じが凄いんだけど?」
「アンタね・・・目出度い成人の日に戦うバカがどこに居るのよ?・・・これは村の伝統衣装。アンタ達が祝いの席で着る正装なの。さっさとしなさい!」
「は、はい!!」
母の有無を言わせぬ物言いに、慌てて着替え始めるリク。曰く、村に昔から伝わる『成人の儀』の際に着る事が決められた衣装で、東方の人族の風習を真似た物だそうだ。
着慣れない衣に悪戦苦闘するリク。見かねたエリスがきっちりと着付けを行い、何とか形になるように整える。
「ふう・・・中々似合うじゃない。これが『馬子にも衣裳』とかいう奴なのかしらね」
「意味解んないけど、何か酷い事言われた気がするよ、母さん・・・」
一方、シルヴィアもメルディアの手を借りて、四苦八苦しながら衣装を身に付けていた。こちらはリクの物より更に複雑なようで・・・
「あらぁ?・・・ええっと、この帯をもっと締めないとダメかしら?」
「い、痛い・・・っていうか、お母さん・・・胸が、苦しいよ・・・ッ!?」
衣そのものの構造はあまり変わらない筈だが、普通に着付けようとすると、何故か肩からずり落ちる程緩くなってしまう。
かと言って、今の様に帯で締めつけようとすれば・・・胸が圧迫されて息が出来なくなる様で、シルヴィアは苦し気に呻く訳で・・・
どうにも彼女が身に付けようとしている衣装は、スレンダーというか、胸が然程大きくない女性を対象にした作りの様だった。
止む無くメルディアは帯を緩めて、首から巻き付ける絹の薄いスカーフの様な布と、衣の首部分を縫い付ける事で、ずり落ちる危険を排除する。
「これで何とかねぇ。・・・うん。シルヴィア、とっても綺麗よぉ~」
「ふぅ・・・ふぅ・・・あ、ありがとう・・・お母さん」
パチパチと両手を叩いて娘を褒め称えるメルディア。その姿に息も絶え絶えなシルヴィアは、お礼を言うのもやっとであった。
-----------------------
着替えたリクとシルヴィアは、家の外に鎮座する輿の前でお互いの衣装を見比べていた。
『ここで皆の準備が整うまで待ってろ』とラルフに指示された二人は、照れながらそれぞれ批評し合う。
「ふわぁ・・・リっくん、何だか大人っぽいね。・・・うん、カッコいいよ」
「そうかな・・・?自分じゃよく解んないだけどなぁ。シルのはこう、東方の昔話で読んだお姫様みたいだ」
「えっ?・・・・そ、そうかな・・・?」
「うん。似合ってるし・・・・その、綺麗だなって」
「・・・・・あ、ありがと・・・・」
何とも気恥ずかしい空気を辺りに撒き散らす二人。残念な事に、これでお互い恋愛感情を全く理解していない。
普通にお互いが大切な幼馴染であり、普通に思った事をそのまま口にしている・・・としか当人達は思っていないのだ。
「・・・ああもう、ホントにじれったいったらないわね・・・」
「俺、砂糖吐きそうなんだが。・・・・あれでどうして恋愛に発展しないんだ、アイツ等は・・・」
大急ぎで準備をするラルフとエリスは、窓越しに見えるリクとシルヴィアの様子に盛大な溜息を吐いていた。
やがて、ロイとメルディアが村の男達を引き連れて合流する。牛飼いのゴドゥや、鍛冶屋のおじさんことハルバー等の、力が強い濃いメンバーばかりだ。
「おお、リクもシルヴィアも立派な姿じゃあないか。ウチの牛達にも見せてやりたいくらいだ!」
「とうとうお前達も成人するんだなぁ・・・ああ、昨日預かった武器はちゃんと旅立つまでに直してやるからな?」
「さあさあ、主役はこの上だ。乗って乗って!!」
ゴドゥとハルバーを筆頭に、沢山集まってくれた村人達の手で、二人はそれぞれの輿へと座らされる。
「行くぞ、野郎共!!主役を村の中央まで担ぐは、村の男の誉れ!・・・総員、担げェッ!!」
「「「おうッ!!!」」」
「ちょ、ちょっと!危ないよ!!」
「ふえぇぇぇっ!?」
「「「ソイヤッ!!ソイヤッ!!ソイヤッ!!」」」
「だから待ってくれってば、おじさん達!!・・・うわあああ・・・」
「ふえぇぇぇぇ・・・・」
村の中でも屈強な男達に担ぎ上げられた二人の輿は、猛烈な速度で村の中央部・・・本日の会場へと駆けて行った。
ライラックの村の中央部には、小規模だが広場が作られており、秋に執り行う豊穣祭などを始めとする村人の集会所的な役割を持った場所がある。
そこでは、リクとシルヴィア・・・今日成人を迎えたばかりの二人を祝う会場としての準備が既に整っていた。
色鮮やかに花で飾られ、昼間だと言うのに大人達はとっくに飲み始めており、小さな子供達は無邪気に走り回っている。
実にこの村らしい、平和な光景がそこかしこで繰り広げられていた。目を白黒させながら運ばれてきた二人も、広場の楽しそうな様子に少し肩の力が抜ける思いがした。
「おお、やっと来おったか。・・・では、早速お主等の『成人の儀』を執り行うとしようかの。皆の衆、少し静かにしてくれい」
やっとの思いで輿から降り立った二人を待っていたのは、正装した村長・ガタルキであった。
これから、リク達の『成人の儀』を取り仕切る事を宣言し、大騒ぎしている村人にも静かにする様声を掛ける。
神妙な面持ちの村長に、また緊張しだすリクとシルヴィア。それを見て取ったガタルキはニヤリ、と悪い笑みを浮かべた。
「では・・・儀式の前に、お前達二人の結婚式をするんじゃったかな?」
「「なんでそうなるの!?」」
どっ、と村人達が爆笑に包まれる。思わず息ピッタリのツッコミを村長に飛ばして、リクとシルヴィアは顔を真っ赤に染める。とんでもない不意打ちだ。
「・・・冗談じゃ。成人しないと結婚は出来ないからの。・・・緊張は解れたか?」
「・・・まあね。心臓が飛び出るかと思ったよ!!」
「・・・あうあぅ・・・・」
「コホン、それでは改めて行くぞい。リク・ガーディ、前へ」
「・・・・はい!!」
からかわれた事に抗議するも、急に真面目な顔に戻る村長に、リクは諦め、呼ばれた通りに前に一歩進む。シルヴィアはまだ真っ赤な顔であうあう言っていたので、ガタルキはリクを先に呼んだのだ。
「今日この日、15歳となったお主を我等、ライラックの村民は祝い、認めるものである。今後共、人々の為頑張って欲しい」
「・・・・はい、リク・ガーディ。今日この時より大人の一員として、村の為に、皆と手を取り合い、頑張っていく事を誓います」
村長の祝辞に丁寧な口調で答えるリク。先程母から突貫で覚えさせられた言葉を、噛みそうになりつつ何とか無難にこなす。
「よろしい。・・・では、シルヴィア・セルフィード。続けて前へ」
「は、はい!!」
名前を呼ばれた事で我に返り、いそいそとシルヴィアがリクの隣に並ぶように立つ。その位置に問題ない事を確認したガタルキは、先程と同じように祝辞を述べる。
「シルヴィア・セルフィード。同じく、村の為に、皆と手を取り合い、頑張っていく事を誓います」
落ち着きを取り戻し、スラスラと答えるシルヴィア。恙なく宣言の言葉を締め括る。
二人の淀みない宣言に、ガタルキはうむ、と大きく頷き。儀式の締めに入る。・・・またしても悪い笑顔を浮かべながら。
「本日、村に二人の成人が誕生した。皆、盛大な拍手を!!・・・そして、二人は誓いの口付けを!!」
「「「おおおおおお!やれやれー!!」」」
「「だからなんでそうなるの!?」」
悪乗りし過ぎな村長と村人達に、真っ赤な顔でツッコミを入れるリクとシルヴィア。更に周りは爆笑に包まれた。
「冗談じゃ。さあ皆の衆!!今日は目出度い!祭りじゃ!!呑め!騒げ!何でもアリじゃあ!!」
「「「いよっ!!流石村長!!」」」
既に出来上がっている連中を筆頭に、大騒ぎの宴会が始まる。要は酒の肴が欲しいだけなのかも知れないが、それぞれ皆、リクとシルヴィアを可愛がってきた村人達は、心から祝福しているのも、まぎれもない事実である。
だからこそ、お似合いだとずっと見てきた先人達はからかわずにはいられなかった。
「「「早く結婚しちまえー!!そんで村の人口増やせー!!」」」
「「だからそういうのもういいってば!!」」
・・・あちこちから滅茶苦茶な祝福の言葉(?)を投げかけられるリクとシルヴィアであった。
-----------------------
大騒ぎの成人の儀は夜まで続き。主役の二人が退場した後も、かなりの人数が広場に残り酒盛りを続ける。
そんな喧噪を離れ、リクの家へと戻って来た二人は、ラルフとエリスに呼び出され、普段着に着替えた後、四人で話す事になった。
内容は、王都リスティアへの出発は、アカデミーの入学試験に合わせて3日後にするという事について。
「一応、エリスからリスティアでの振る舞い方って奴を、ギリギリまで学んでおけ。あとは俺達からのプレゼントな?」
「・・・はい、まずはこれ。アンタ達が今まで魔物討伐で稼いだお金よ。王都の冒険者ギルドの口座に蓄えてあるから」
「何それ?」
「えっと。私達、ギルドの組合員でも何でもないんですけど・・・報償って貰えてたんですか?」
「そりゃそうよ。未加入でも討伐報償は出るし、口座だって作れるわ。・・・管理はシルヴィアがする事、良いわね?」
冒険者ギルドでは、資金を預かる『口座』という物を扱っている。
登録した組合員は勿論だが、大変に利便性に富んだシステム故、広く市井に浸透しており、王都リスティアに限らず、殆どの者がこれを利用して資金を管理しているのだ。
開設した者には口座を操作する為に必要な『カード』と呼ばれる魔具が発行され、これさえ有れば冒険者ギルドの各出先機関ならば、自由に資金を動かす事が可能になる上、残高から直接支払いを行う事も可能である。
王都での生活にはある意味、必須とも言えるものだった。シルヴィアは恐る恐る、『残高の確認』の機能を起動し・・・卒倒しかける。
「えっ・・・!?・・・う、嘘・・・?」
「??・・・どうしたんだ、シル?」
「な、何でもないよ!?・・・リっくんは見ない方が良い、と思う」
「まあ、俺よりシルが管理してくれた方が確実だし。悪いけど預かっててよ」
「う・・・うん。・・・しっかり管理する、ね」
ずっと要領を得ない様子のリクが訪ねるが、シルヴィアは曖昧に言葉を濁した。・・・そこには見た事もない額が記されていたのだ。
ガル・キマイラ討伐の際は、騎士団の成果として偽装された報告を上げた為、討伐報償は無かった。
だが、あのギド・スパイダーの討伐は村長・ガタルキによって、正確にギルドへと報告され、その結果、異例の事ではあるが、事態を重く見たギルドはリク達の討伐功績を正式に認め、正規の報償が支払われていたのだ。
それは、ライラックの村の一年分の予算を遥かに上回る額であり、当時のガタルキが『支払えない』と言ったとんでもない物だった。
他にも多数の魔物討伐を行ってきた事で、残高はどんどんと増え・・・一度も使う事無く来たそれは、貯まりに貯まっていたのである。シルヴィアが卒倒しかけるのも無理はない。
「・・・ま、普通驚くわな。・・・これから色々あるだろうし、大事に使えよ?」
「うぅ・・・気をつけて管理します」
ラルフは軽い調子で言うが、シルヴィアは冷や汗をだらだらと流して泣き出したい気分だった。何せ、この村が丸ごと買える程の貯蓄だ。余りにも責任重大過ぎる。
「で、こっちはリクに預けるわ。アンタ達がアカデミーに通うにあたって、リスティアで住む家の『鍵』よ」
「え!?寄宿舎に住むんじゃないの?」
「何言ってるのよ、勿体ない。自分の事は自分でするのよ?住処は用意してあげるから、ちゃんと二人でやんなさい」
「ふえっ!?」
「ああ、二人で住めって事か。確かに二人分の寄宿舎代より安いのかも」
エリスがリクの手に、金色の鍵を握らせる。『魔力錠』と呼ばれる魔具で、どうやらラルフとエリスが王都に滞在する間に使用している家の鍵らしい。
かつて、二人が王都に住んで居た頃に『貰った』物らしいが・・・普段は一人居る管理人が、その全てを維持しているとの事だった。
寄宿舎に入るつもりだったリクは、母の言に『成程』と納得するのだが、シルヴィアは大いに驚いた。
これまでも寝食を共にしてきたが、リクと二人で暮らす事になるとは思っていなかった。衝撃のあまり、様々な感情が彼女の中で暴走寸前になり、思考が乱れまくる。
「・・・取り敢えずは行ってみてから、だな。これからも宜しく、シル」
「あうぅ・・・こちらこそ、宜しくお願いします・・・」
「・・・何で敬語なんだ?」
「ううぅ~・・・解んないけど、こうなっちゃうんだもん・・・」
シルヴィアの混乱する理由が解らず、不思議そうに見つめるリク。彼女の顔はもう真っ赤っかだ。そんな二人をやれやれ・・・とラルフとエリスは溜息交じりに見ていた。
「・・・砂糖の塊を吐きそうな気分だぜ」
「・・・これでちょっとは進展して欲しいものね。・・・私も胸やけしそうだけど」
この後、出発までの時間をリクとシルヴィアは『王都での暮らし方』について、エリスの講義を徹底して受ける事となる。
旅立ちの日はすぐにやって来る。時間を惜しむように村での生活を送る二人は・・・それでも、新しい生活に向けた期待感に胸を弾ませるのだった。
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