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第二章
与えられた能力
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気がつくとそこは暗闇の森の中だった。
何時間も寝ていたのかとても身体中が痛い。
身動きを取ろうとするとカサッと音がなり思わず身構える…しかし現れたのは黒い紙だった。
確か渡された能力と大切なものが書かれているのだろうか。
ドキドキしながらその黒い紙を開いてみる、するとどう考えてもアルファが書かないような達筆な字で項目が書かれてあった。
「水を自由に操る能力…?」
せっかく普通の高校生が異世界に転生してチートしまくる!みたいな感じでなにかチート能力を手に入れれると思ったがどうやら普通の能力のようだ。
「①周りにあるものを水に変えることが出来ます。
②自らの身体から水を出すことも可能です。
③本人は水によって濡れません。……ほほぉ…?」
せっかく能力を手に入れた事だし試してみることにした。
とりあえず目の前に手を構えて水の塊が出るイメージをしてみる。
するとだんだん水が現れて…まるで浮かぶスライムみたいに…
「えっこれこういう感じ!?」
スライム…いや水は色んな形に変化する。ハートを想像したら立体的なハート、丸に四角に三角。
しかも触れるし硬さも変えられる…ほんとに水なのか疑問に思いながらあることを試してみようとしたその時だった。
「っ…!?」
突然高音波のような音が近くから鳴り響き耳を塞ぐ。
これも誰かの能力だろうか…と思った矢先背後から叫びながら誰かが飛び込んでくる。
思わず水の盾を作り誰かの攻撃を受け止め同じく水で作った鉄砲を構えるが相手の体重に耐えきれず倒れ込んでしまう。
だがしかし相手の短刀は盾で塞いでいるし何しろ相手の顔に銃を突きつけている。恐らくこんなに接近しているので向こうからの攻撃は不可能だ。
そして相手が誰だったか確認しようと……
「は?カノ?」
「アーク!?」
攻撃してきた相手はアークだった。
思わず盾と銃を消すとアークは体重をかけていたのかうえにかぶさってくる。
予想外の展開に困惑していると今度は寝転んでいる土が形を変えていって……ベッド?
「きゃー!アークがカノを襲ってるよー!こんなときにナニをしようとしてるのかな?破廉恥な人!」
「おまっ…襲ってねぇから!てかお前が言ったんだろ!」
「嘘だぁー!アークのえっちー!」
にやにやしながら現れたのはサラだった。
さっき話していた2人が近くにいたことに少し安堵する。
「…やばいこれ寝心地良すぎかよ…zzz」
「……やっぱりアーク変態なんじゃ…」
「…そだねー…」
私の上で眠るアークをさっきの土のベッドに置き、サラは今までの事__私が起きる前にあったことを詳しく説明してくれた。
何時間も寝ていたのかとても身体中が痛い。
身動きを取ろうとするとカサッと音がなり思わず身構える…しかし現れたのは黒い紙だった。
確か渡された能力と大切なものが書かれているのだろうか。
ドキドキしながらその黒い紙を開いてみる、するとどう考えてもアルファが書かないような達筆な字で項目が書かれてあった。
「水を自由に操る能力…?」
せっかく普通の高校生が異世界に転生してチートしまくる!みたいな感じでなにかチート能力を手に入れれると思ったがどうやら普通の能力のようだ。
「①周りにあるものを水に変えることが出来ます。
②自らの身体から水を出すことも可能です。
③本人は水によって濡れません。……ほほぉ…?」
せっかく能力を手に入れた事だし試してみることにした。
とりあえず目の前に手を構えて水の塊が出るイメージをしてみる。
するとだんだん水が現れて…まるで浮かぶスライムみたいに…
「えっこれこういう感じ!?」
スライム…いや水は色んな形に変化する。ハートを想像したら立体的なハート、丸に四角に三角。
しかも触れるし硬さも変えられる…ほんとに水なのか疑問に思いながらあることを試してみようとしたその時だった。
「っ…!?」
突然高音波のような音が近くから鳴り響き耳を塞ぐ。
これも誰かの能力だろうか…と思った矢先背後から叫びながら誰かが飛び込んでくる。
思わず水の盾を作り誰かの攻撃を受け止め同じく水で作った鉄砲を構えるが相手の体重に耐えきれず倒れ込んでしまう。
だがしかし相手の短刀は盾で塞いでいるし何しろ相手の顔に銃を突きつけている。恐らくこんなに接近しているので向こうからの攻撃は不可能だ。
そして相手が誰だったか確認しようと……
「は?カノ?」
「アーク!?」
攻撃してきた相手はアークだった。
思わず盾と銃を消すとアークは体重をかけていたのかうえにかぶさってくる。
予想外の展開に困惑していると今度は寝転んでいる土が形を変えていって……ベッド?
「きゃー!アークがカノを襲ってるよー!こんなときにナニをしようとしてるのかな?破廉恥な人!」
「おまっ…襲ってねぇから!てかお前が言ったんだろ!」
「嘘だぁー!アークのえっちー!」
にやにやしながら現れたのはサラだった。
さっき話していた2人が近くにいたことに少し安堵する。
「…やばいこれ寝心地良すぎかよ…zzz」
「……やっぱりアーク変態なんじゃ…」
「…そだねー…」
私の上で眠るアークをさっきの土のベッドに置き、サラは今までの事__私が起きる前にあったことを詳しく説明してくれた。
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