エトワールズ×バトルロイヤル α

星月結友

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第一章 誰も望まないゲームスタート

まるで悪魔のような

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「レディースアーンドジェントルメーン!ようこそ僕様の素晴らしい実験施設へ!」


そう陽気な声で言いながら現れたのは右頬にハートの模様が入った全身がこれでもかと言うほど赤と黒色のロリータファッションをした少女…というよりも女児だった。

そうだ、私はあいつに撃たれたんだ…
自分よりも年下の子供でさえも翻弄されていてはアルゴーの破壊図は守れないはずだ。

そんな気持ちも無視するかのように女児は話し始める。


「僕様は天才美少女アルファ様!この施設のαブロックを担当することになったのだ!」


「ちょっと待ちなさいよ!」


声が聞こえた方を見てみるといかにもお嬢様という感じで制服に薄い桃色のカーディガンを羽織った女子。
そしてその隣にいるのは未だに爆睡している全身が黒いカッパのようなもので覆われて顔の上半分が全く見えない人…

そんな異質な二人に惑わされることなくアルファは「なに?」と問う。


わたくし鞠野兎輪マリノトワ
なんでわたくしがこんな狭苦しいところにいなくちゃならないわけ!?」

「ん?それは…」

「それに!隣にいるこいつは誰なのよ汚ならしい不格好で…わたくしの隣にふさわしくないわよ!」


話を遮り喧嘩腰に言っていく鞠野兎輪…トワに流石に腹が立ったのだろうか、アルファはすごく怒っているように見えた。
…がすぐ笑顔を取り戻し元気に話始める。

「え?じゃあじゃあ、お前様の隣のやつ代えれば納得してくれるの?」

「まぁ…そういうことよ!」

「ほほぉ…?」


ニヤニヤしているアルファに違和感を感じながらも二人のやり取りを聞く。


「…なに見てんのよ…さっさとこいつを退けなさいよ!」

「あーもう煩いな!」


あまりに催促されてとうとう怒りが爆発したアルファは
そう叫びトワの隣にいた黒ずくめの男を___









撃った………?


「えっ…?うっ…おえぇ…」


瞬時に女子の叫び声が耳に響く。

飛び散る肉片と血液、真横で人が死んだことに気付き吐いてしまうトワ。
その光景を見た私はここが夢なのだと必死に願っていた。


「お前様達、僕様に逆らったらどうなるか…分かったよね!」


その笑みはまるで人を殺すことに躊躇など一切しない…まるで悪魔のようだった。


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