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第10話 虎太、なぜか鬼になる
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「全方位を警戒」
「了解」
加賀千種の落ち着き払った声へ即座に応じるのは大林だ。同時に、二人は背中合わせになる。
「小林さんと丑寅、両サイドへ展開」
一年生二人は緊張のあまり声こそ出せなかったが、可能な限り迅速に従った。
音がする。
クチャクチャ……チャ……クチャ……。
「んー、んんークチャクチャ」
「上だっ!」
四人が一斉に見上げると、いた。
四つの携帯電話の光を受けて浮かび上がるのは、天井にブリッジするような姿勢で――それでいてなぜかスカートの中身が丸見えにならずに貼りつく女子生徒。垂れ下がった髪で顔は見えないが、口の辺りでなにかが光っている。またたいている。
「えークチャクチャ、げあクチャ……」
「耳元はやめてえぇっ!」
小林がたまらず陣形を乱し、駆けだした。
「翔子さん、お願い」
「はい。金縛りですよー」
この非常事態のさなかにさえホッとする柔らかな声が応えると、小林が両腕を前後に振った全力疾走の体勢のまま固まった。等速直線運動だか重力加速度だかはどこ行った――そうツッコミたい虎太だが、今は状況がそれを許さない。
「小林、団体行動乱すな」
半泣きの少女は姉に呼び戻され、両手両足を突っ張らせたままぎこちなく一同に合流した。アユムさんの攻撃も恐ろしいが、年頃の乙女にとってはこの年で総入れ歯になるのも相当恐ろしいのだろう。
「アユムさんでしょう。私の話を聞いてくれるかしら」
「んあぁ……クチャクチャクチャあ、おあぁ」
「おあぁじゃねえ! 千種が聞けつってんだから聞け、このクチャラー!」
「あ……」
「え、黙っちゃうの?」
思わず飛び出した虎太の心の声は、幸いにして大林の耳には入らなかったようだ。
黙った代わりにアユムさんは、天井に張りついたまま加賀千種にゆっくりと手をのばした。
「アユムさん、あなたの理不尽な気持ちはお察しするわ。だから……」
「このアバズレがっ! 千種に触んなぶっ殺すぞおるァ!」
「おねーちゃんが巻き舌になってるー。ドメスティックバイオレンスの前触れだよう、やめてあげてアユムさーん」
幽霊――じゃないかもしれないという説はあるが――に殺すという脅しは効かないようだった。ついでに、空を切り裂く「びょう」という音とともに繰り出された大林のアッパーは、アユムさんの左頬をとらえたが、むなしくすり抜けてしまう。
「翔子、なんとかしろ! こいつ、千種を触ってやがんだ!」
「申し訳ありません。そう言われましても、わたしにはどうも、見えない方のようで……」
「アユムさん、首を……絞められたら話ができないわ。少し控えてもらえるかしら。そうでなければ」
多少苦しげではあるものの、加賀千種の形の良い唇が紡ぐのは毅然とした声だ。
「丑寅、ここへ」
「は、はひっ」
虎太の手首を、加賀千種のひんやりとした手がつかんだ。細い指の感触が、夢ではないことを教えてくれるように感じる。
「彼は鬼」
「あーああークチャ……クチャクチャあああ」
「牛島虎太――牛と虎、丑寅よ。頭には牛の角、虎皮の腰巻き。身の丈は人の倍以上」
虎太は、不思議と自分が一回り以上も大きくなった気がした。見れば、いつしか虎皮のパンツ一丁になっている自分に気づく。
「うおっ!」
と、思わず出た声は、あり得ないほど野太い。丸太ん棒のような毛むくじゃらの腕、その先にある手には、いやらしく湾曲した鉤爪が並んでいた。加賀千種の発した言葉が、現実になっているのか。
「獄卒でもある鬼は、体のある者にも、体のない者にも、平等に猛々しい力を振るうことができる」
声に導かれるようにして、虎太は手を伸ばす――今にも加賀千種をくびり殺そうとしているアユムさんに向かって。でも結局は触れずじまいになるのではないかと思っていた。大林の前例がある。
しかし、彼の鉤爪には確かな手応えがあった。
「クチャ……ああクチャクチャ……」
血塗れの口を蠢かせながら、アユムさんがゆっくりと顔を動かす。視線の先には、大きな手で自分の腕をわしづかみにする虎太がいる。
「アユムさん、私の言葉に耳を貸してくれないと、鬼があなたの存在を消してしまうかもしれない」
それを受けて、虎太は手に力を込める。つかんでいる腕が、戸惑うように震えたのを確かに感じた。この手の中のバケモノを生かすも殺すも自分次第――そう思うと、愉快な気持ちがふつふつと湧き起こってくる。さらに力を込めた。
「そう、それでいい」
加賀千種が身を引く。アユムさんの手は簡単に首から外れ、彼女を解放した。
「思いつきから生まれてしまったアユムさん。二十五年の歳月、多くの生徒たちに語り継がれ、あなたという現象が発生してしまった。あなたは触れられる存在ではないけれど、だからといって死者でもないない。成仏という概念が通用しない」
アユムさんは、「現象」なのか。彼女はそれを理解しただろうかと虎太は考えた。いや、彼女でも彼でもない。「それ」でさえない。強いていうのなら「そのこと」が正しいのか。虎太はわからなくなる。
「生まれてしまった以上、さまよい続けるしかないのかしら」気持ち悪くないのか、加賀千種は虎太が直視できないアユムさんをまっすぐ見つめて続けた。「あなたを忘却の彼方へと導くことなら、できるかもしれない。もうあなたは『起こらなくてもいい』……どう?」
アユムさんはいつの間にか、クチャクチャをやめていた。じっと、加賀千種の話に耳を傾けているようにも見える。
信じられないくらい長いまつげの奥から注がれる慈悲深いまなざしと、穏やかでありながら決然とした響きの声音に、「現象」が変化を受け入れようとしている――そうとさえ感じられた。
「アユムさんの怪談を執筆しましょう。珠貴、書き取りお願い」
「あいよー」
だいぶ落ち着きを取り戻した大林が、鞄からA3サイズの原稿用紙を取り出し、廊下の第二理科室側の壁に押しつけた。そして、加賀千種から借り受けた万年筆を構える。
「翔子さん、明かりをお願い。この上だけでいいわ」
「はーい。電灯の不審点灯、ピンポイントですよー」
ほんわかした声とともに、一同の頭上にある蛍光灯が一組だけ灯った。普通なら、廊下の電気のスイッチを入れると、端から端までが一斉に点く。幽霊って、器用だ。
「ありがとう。それでは始めるわね」
虎太は成り行きについていけず、巨体をかがめて廊下に胡坐をかいた。そして、加賀千種が語る話と、大林が原稿用紙に万年筆を走らせる音に耳を傾ける。
「家庭科部員の少女」
ある高校に伝わる怪談。家庭科部員の幽霊が現れるというものだ。
幽霊そのものはありきたりで、受験だか失恋だかを苦にした家庭科部員の女子生徒が、裁縫の針を大量に飲んで自殺したというもの。
自分は悪友と二人でこの幽霊を見てやろうとした。この手の話は好きだったが、幸いにもと言うべきか不幸にもと言うべきか、実物とお目にかかったことがない。けれどもこの幽霊は、いわゆる霊感とやらがなくても見えるという触れ込みだったので、迷わず飛びついた。
そしてある日、幽霊見物を決行した。学校が消灯されるまで校内に居座り、あちこちウロウロしてみた。
結論から言うと、それは確かに出た。真っ赤に染まった口をずっとモグモグさせている。近づくと口を開いて、歯茎といわず舌といわず、隙間なく針が刺さっているのを見せつけてくるのだ。怖いか怖くないかというと、当然怖い。
だが、後日奇妙なことがわかった。この学校には、家庭科部が存在しないばかりか、そもそも自殺者がいないというのだ。そうだとすると、あれは何だったのかという話になってくる。
気になって調べると、二十年以上前に家庭科部は、料理研究部と裁縫部に別れたことがわかった。
それならばと卒業アルバムを調べ、当時の在校生に話を聞こうとした。すると、例の怪談がまさにその在校生本人の創作だと判明した。より恐ろしい怪談を七不思議にしようという思いから細々とした設定を設け、さも実話であるかのように広めたというのだ。それが二十年以上という歳月、生徒から生徒へ、先輩から後輩へと語り継がれていたものらしい。
つまり、この怪談は心霊現象などではなかったのだ。まことしやかに囁かれる噂を耳にした人間が、消灯後の学校という変なテンションに当てられて、ありもしない現象を見てしまうという、ただそれだけ。
噂の影響力とは恐ろしい――それを、身をもって教えられる出来事だった。
「了解」
加賀千種の落ち着き払った声へ即座に応じるのは大林だ。同時に、二人は背中合わせになる。
「小林さんと丑寅、両サイドへ展開」
一年生二人は緊張のあまり声こそ出せなかったが、可能な限り迅速に従った。
音がする。
クチャクチャ……チャ……クチャ……。
「んー、んんークチャクチャ」
「上だっ!」
四人が一斉に見上げると、いた。
四つの携帯電話の光を受けて浮かび上がるのは、天井にブリッジするような姿勢で――それでいてなぜかスカートの中身が丸見えにならずに貼りつく女子生徒。垂れ下がった髪で顔は見えないが、口の辺りでなにかが光っている。またたいている。
「えークチャクチャ、げあクチャ……」
「耳元はやめてえぇっ!」
小林がたまらず陣形を乱し、駆けだした。
「翔子さん、お願い」
「はい。金縛りですよー」
この非常事態のさなかにさえホッとする柔らかな声が応えると、小林が両腕を前後に振った全力疾走の体勢のまま固まった。等速直線運動だか重力加速度だかはどこ行った――そうツッコミたい虎太だが、今は状況がそれを許さない。
「小林、団体行動乱すな」
半泣きの少女は姉に呼び戻され、両手両足を突っ張らせたままぎこちなく一同に合流した。アユムさんの攻撃も恐ろしいが、年頃の乙女にとってはこの年で総入れ歯になるのも相当恐ろしいのだろう。
「アユムさんでしょう。私の話を聞いてくれるかしら」
「んあぁ……クチャクチャクチャあ、おあぁ」
「おあぁじゃねえ! 千種が聞けつってんだから聞け、このクチャラー!」
「あ……」
「え、黙っちゃうの?」
思わず飛び出した虎太の心の声は、幸いにして大林の耳には入らなかったようだ。
黙った代わりにアユムさんは、天井に張りついたまま加賀千種にゆっくりと手をのばした。
「アユムさん、あなたの理不尽な気持ちはお察しするわ。だから……」
「このアバズレがっ! 千種に触んなぶっ殺すぞおるァ!」
「おねーちゃんが巻き舌になってるー。ドメスティックバイオレンスの前触れだよう、やめてあげてアユムさーん」
幽霊――じゃないかもしれないという説はあるが――に殺すという脅しは効かないようだった。ついでに、空を切り裂く「びょう」という音とともに繰り出された大林のアッパーは、アユムさんの左頬をとらえたが、むなしくすり抜けてしまう。
「翔子、なんとかしろ! こいつ、千種を触ってやがんだ!」
「申し訳ありません。そう言われましても、わたしにはどうも、見えない方のようで……」
「アユムさん、首を……絞められたら話ができないわ。少し控えてもらえるかしら。そうでなければ」
多少苦しげではあるものの、加賀千種の形の良い唇が紡ぐのは毅然とした声だ。
「丑寅、ここへ」
「は、はひっ」
虎太の手首を、加賀千種のひんやりとした手がつかんだ。細い指の感触が、夢ではないことを教えてくれるように感じる。
「彼は鬼」
「あーああークチャ……クチャクチャあああ」
「牛島虎太――牛と虎、丑寅よ。頭には牛の角、虎皮の腰巻き。身の丈は人の倍以上」
虎太は、不思議と自分が一回り以上も大きくなった気がした。見れば、いつしか虎皮のパンツ一丁になっている自分に気づく。
「うおっ!」
と、思わず出た声は、あり得ないほど野太い。丸太ん棒のような毛むくじゃらの腕、その先にある手には、いやらしく湾曲した鉤爪が並んでいた。加賀千種の発した言葉が、現実になっているのか。
「獄卒でもある鬼は、体のある者にも、体のない者にも、平等に猛々しい力を振るうことができる」
声に導かれるようにして、虎太は手を伸ばす――今にも加賀千種をくびり殺そうとしているアユムさんに向かって。でも結局は触れずじまいになるのではないかと思っていた。大林の前例がある。
しかし、彼の鉤爪には確かな手応えがあった。
「クチャ……ああクチャクチャ……」
血塗れの口を蠢かせながら、アユムさんがゆっくりと顔を動かす。視線の先には、大きな手で自分の腕をわしづかみにする虎太がいる。
「アユムさん、私の言葉に耳を貸してくれないと、鬼があなたの存在を消してしまうかもしれない」
それを受けて、虎太は手に力を込める。つかんでいる腕が、戸惑うように震えたのを確かに感じた。この手の中のバケモノを生かすも殺すも自分次第――そう思うと、愉快な気持ちがふつふつと湧き起こってくる。さらに力を込めた。
「そう、それでいい」
加賀千種が身を引く。アユムさんの手は簡単に首から外れ、彼女を解放した。
「思いつきから生まれてしまったアユムさん。二十五年の歳月、多くの生徒たちに語り継がれ、あなたという現象が発生してしまった。あなたは触れられる存在ではないけれど、だからといって死者でもないない。成仏という概念が通用しない」
アユムさんは、「現象」なのか。彼女はそれを理解しただろうかと虎太は考えた。いや、彼女でも彼でもない。「それ」でさえない。強いていうのなら「そのこと」が正しいのか。虎太はわからなくなる。
「生まれてしまった以上、さまよい続けるしかないのかしら」気持ち悪くないのか、加賀千種は虎太が直視できないアユムさんをまっすぐ見つめて続けた。「あなたを忘却の彼方へと導くことなら、できるかもしれない。もうあなたは『起こらなくてもいい』……どう?」
アユムさんはいつの間にか、クチャクチャをやめていた。じっと、加賀千種の話に耳を傾けているようにも見える。
信じられないくらい長いまつげの奥から注がれる慈悲深いまなざしと、穏やかでありながら決然とした響きの声音に、「現象」が変化を受け入れようとしている――そうとさえ感じられた。
「アユムさんの怪談を執筆しましょう。珠貴、書き取りお願い」
「あいよー」
だいぶ落ち着きを取り戻した大林が、鞄からA3サイズの原稿用紙を取り出し、廊下の第二理科室側の壁に押しつけた。そして、加賀千種から借り受けた万年筆を構える。
「翔子さん、明かりをお願い。この上だけでいいわ」
「はーい。電灯の不審点灯、ピンポイントですよー」
ほんわかした声とともに、一同の頭上にある蛍光灯が一組だけ灯った。普通なら、廊下の電気のスイッチを入れると、端から端までが一斉に点く。幽霊って、器用だ。
「ありがとう。それでは始めるわね」
虎太は成り行きについていけず、巨体をかがめて廊下に胡坐をかいた。そして、加賀千種が語る話と、大林が原稿用紙に万年筆を走らせる音に耳を傾ける。
「家庭科部員の少女」
ある高校に伝わる怪談。家庭科部員の幽霊が現れるというものだ。
幽霊そのものはありきたりで、受験だか失恋だかを苦にした家庭科部員の女子生徒が、裁縫の針を大量に飲んで自殺したというもの。
自分は悪友と二人でこの幽霊を見てやろうとした。この手の話は好きだったが、幸いにもと言うべきか不幸にもと言うべきか、実物とお目にかかったことがない。けれどもこの幽霊は、いわゆる霊感とやらがなくても見えるという触れ込みだったので、迷わず飛びついた。
そしてある日、幽霊見物を決行した。学校が消灯されるまで校内に居座り、あちこちウロウロしてみた。
結論から言うと、それは確かに出た。真っ赤に染まった口をずっとモグモグさせている。近づくと口を開いて、歯茎といわず舌といわず、隙間なく針が刺さっているのを見せつけてくるのだ。怖いか怖くないかというと、当然怖い。
だが、後日奇妙なことがわかった。この学校には、家庭科部が存在しないばかりか、そもそも自殺者がいないというのだ。そうだとすると、あれは何だったのかという話になってくる。
気になって調べると、二十年以上前に家庭科部は、料理研究部と裁縫部に別れたことがわかった。
それならばと卒業アルバムを調べ、当時の在校生に話を聞こうとした。すると、例の怪談がまさにその在校生本人の創作だと判明した。より恐ろしい怪談を七不思議にしようという思いから細々とした設定を設け、さも実話であるかのように広めたというのだ。それが二十年以上という歳月、生徒から生徒へ、先輩から後輩へと語り継がれていたものらしい。
つまり、この怪談は心霊現象などではなかったのだ。まことしやかに囁かれる噂を耳にした人間が、消灯後の学校という変なテンションに当てられて、ありもしない現象を見てしまうという、ただそれだけ。
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