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二人目のヒーロー登場!
第25話 ファミレスにて
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翌日。俺は銀子をファミレスに呼び出し、クロゾーメ軍団についての話を聞いていた。
ヘアマニキュアゾーメこと権藤教授に軍団の目的については少し聞くことができたが、「漆黒の王」なるものが何かよく分かっていない。
そこでヘアマニキュアゾーメと同じく軍団の幹部だった銀子を呼び出し、その辺のことを詳しく聞こうと思い立ったんだ。
「そうだね……漆黒の王については私もそんなに詳しく知らないんだよね」
「え?そうなのか?幹部だったのに?」
いきなり意外な答えが返ってきて思わず聞き返してしまう。
「漆黒の王」とかいうぐらいだから軍団のトップなわけだろ?そのトップのことを幹部がよく知らないってのはどういうことだ?
「私はお兄ちゃんと違ってあんまり軍団に興味無かったからさ。ただ生活していく為に軍団に所属してただけで」
「そうは言っても幹部だった銀子でもよく知らないっていうのは不自然だな。軍団が何か隠してるのか?」
「あーそれはそうかもね。ヘアマニキュアゾーメとかヘナゾーメみたいなベテランの幹部なら知ってるのかも」
また知らない名前が出てきたな。ヘナゾーメ?そいつも幹部なのか。ていうかまだ幹部いるのかよ!せっかく何人も幹部を倒してきて、漆黒の王とやらの復活を防げそうだなとか思ってたのに。いや銀子に関しては倒してないけどさ。自分からこっち側に付いて来たけどさ。
「あ!でも、ちょっと聞いたことはあるよ!漆黒の王は「黒」を司る存在で、本当の黒髪しか許さないんだって」
「本当の黒髪……?ってどういうことだ?」
「日本人の地毛って厳密には黒髪じゃないんだよ。めっちゃくちゃ濃い茶色で、光に透かすとそれが分かるよね。地毛が茶色くて学校で注意されてた人とかもいるでしょ?ああいう人は茶色がちょっとだけ薄いんだ」
へえー、そうなのか。てことは俺の地毛も厳密には茶色なんだな。知らなかった。
「で、漆黒の王はそれすらも許せないらしいよ。本当の漆黒じゃないと黒髪とは言えないって言って、地毛の人たちにも黒染めを強要したんだって。その力は凄まじくて、どんどん侵略を進めて仲間を増やしていった。でもそんな時髪を白に近い金髪にした何者かと戦って、封印されちゃったって聞いたことがあるよ」
金髪の戦士……?俺と同じようなヒーローがいたってことか?
だとしたら先代の染髪マンだな。そんな人がいるならぜひ仲間になって欲しいものだ。
「クロゾーメ軍団は封印された漆黒の王を復活させる為に叫ティクルを集めてるのか……。銀子、漆黒の王が封印されたのっていつの話か分かるか?」
「詳しくは分からないんだけど、大体30年ぐらい前らしいよ。漆黒の王を封印した金髪の戦士が私たちと同じようなヒーローだとしたら、染髪技術が十分じゃなくて倒し切れなかったのかもね」
30年前に20歳ぐらいだったとすると、今は50代前後か……。その歳だともし仲間になってくれたとしても戦えるのか分からないな。
そもそも金森さんが30年前に美容師をやっていたことは考えにくい。その戦士がたまたま金髪だったのか、それとも金森さんに染髪技術を伝えた誰かがいたのか……。
なんか軍団について詳しく聞くつもりだったのに、より謎が深まっちゃった気がするな。
「それと銀子、幹部についてなんだが……」
「あーっ!柊吾、何やってんの!?」
大きな声がして振り向くと、目をまん丸にしてこちらを指差す美乃里が立っていた。
「美乃里?何って銀子と話をしてるだけだけど……。それよりなんでここにいるんだ?」
「あたしはサークルの帰りでお腹減ったから寄ったの!それより、なんで銀子ちゃんと二人でファミレスにいるのよ!?」
何をそんなに怒ることがあるんだ……?美乃里には銀子が二人目のヒーローになってくれたことを話している。俺と銀子が二人で話しているのがそんなにダメなことなのか?
「美乃里ちゃん、私はそんな気無いからね?柊吾くんとはヒーロー仲間なだけで、今も情報提供をしてるだけ!」
銀子も焦った様子で今の状況を説明する。いやなんでそんなに焦ってるんだよ?美乃里は全部知ってるし、俺と銀子が二人で会うことに疑問を持つはずがない。いや、現に疑問を持ってるんだけどさ。
何にせよ、銀子が焦る理由はどこにも無い。
「本当に情報提供だけ?柊吾と何かあったりしない?」
「しないしない!私は二人のこと応援してるから!」
「そっかあ~!なら良かった!あたしも一緒に座って良いよね?」
そう言って美乃里は俺の隣に座り込んで来た。
ええ……。いや別にいいけどさ、一応ヒーロー同士の秘密の話なんだからそこは配慮して貰えたらありがたいんだが……。
「何?何か文句ある?」
「いえっ!ありませんっ!美乃里殿と一緒に座れて光栄であります!!」
美乃里が鋭い目で睨んできて、俺は不満そうな表情を無理やり笑顔に変える。
本当、クロゾーメ軍団より美乃里の方が怖いよ俺は……。一緒に住もうとしてきたり、銀子と二人でファミレスにいたら怒られたり……。
まあ女の子ってのは不可解なもんだからな!仕方ない!割り切っていくしか無いな!
「ところでさ、銀子ちゃんってうちの学校だよね?何学部なの?」
美乃里が突然話題を振る。え、銀子ってうちの学校なのか。知らなかったぞ。学内で見たこと無い気が……。
「私は経済学部だよ!みんなとは学舎が違うから学校では会ったこと無いよね。美乃里ちゃんはなんで私がK大学だって知ってるの?」
「サークルの子と昼休みにご飯食べてる時に見かけたんだよねー!やっぱりあれは銀子ちゃんだったかー!」
うんうんと嬉しそうに頷く美乃里。銀子は経済学部だったのか。
俺と大輔、美乃里がいる文学部は第一学舎で授業が行われる。
対して経済学部は第二学舎で、学舎同士の距離は徒歩10分ほど。結構離れてるしそれぞれの学舎に学食が別であるから、わざわざ第二学舎に行こうと思ったことが無かったんだよな。
しかしこの学舎間の距離だけでも、如何に我が大学がモンスター大学かが分かる。なんたって最寄り駅が二つあるからな。とんでもない広さだ。
「それにしても銀子ちゃん、髪染めてイメージ変わったねー!オレンジも似合ってる!」
「ありがとう!人生で初めて黒以外の色を入れたけど気に入ってるよ!美乃里ちゃんは派手髪にしないの?」
「あたしは茶髪セミロングが気に入ってるからねー。でもちょっと赤系の茶髪にしてもいいかなーなんて思ったりして!」
「良いじゃん!やっぱり色を入れるとテンション上がるよね!」
おお、なんか女子同士の会話って凄い薄い内容で盛り上がるんだな。いや大輔と美乃里が話す時もこんな感じか。
どうでも良い話題に食いつけることをコミュ力と言うんだろうか。だとしたら、俺には一生身につかないかもな。
「柊吾?何黙ってるの?機嫌悪い?」
「ああいや、単純に会話に着いていけなくて……」
「柊吾くんって意外とコミュ障だよね。大輔くん以外の友達とかいないの?」
おいおい失礼だな。俺にだって友達の一人や二人……。いや、大学にはいないかも……。
高校の時は部活の仲間と常に一緒にいたから、敢えて友達を作る必要が無かったんだよなあ。そういや大学に入ってから大輔以外とあんまり話してないや。その大輔も向こうから話しかけて来たしなあ。
「あ、図星でしょ!ダメだよ柊吾くん、大学生にとって友達の存在は何より大事だよ?」
「そーそー!もし授業で寝ちゃったりしたら後で教えてくれる友達が必要だし!」
「その教える友達が俺なんだが!?」
美乃里め、なんて図々しい奴なんだ。大体、授業中寝るなんて学生がやっちゃいけないことだろ。俺は親にそうやって教えられてきたぞ?
「柊吾は真面目に生き過ぎだよねー。力を抜くところは抜かないと、いつか潰れちゃうよー?」
「それはクロゾーメ軍団との戦いでも同じだからね。雑魚戦闘員一人一人に必殺技を使うようなもんだから」
そう言われるとマズい気がしてきたぞ。いやまだ1年生の夏休み!ここから友達を作るチャンスなんていくらでもある!
美乃里と銀子による俺へのダメ出しを受け流しつつ、秋学期からはちゃんと友達作りにも力を入れようと決意する俺だった。
ヘアマニキュアゾーメこと権藤教授に軍団の目的については少し聞くことができたが、「漆黒の王」なるものが何かよく分かっていない。
そこでヘアマニキュアゾーメと同じく軍団の幹部だった銀子を呼び出し、その辺のことを詳しく聞こうと思い立ったんだ。
「そうだね……漆黒の王については私もそんなに詳しく知らないんだよね」
「え?そうなのか?幹部だったのに?」
いきなり意外な答えが返ってきて思わず聞き返してしまう。
「漆黒の王」とかいうぐらいだから軍団のトップなわけだろ?そのトップのことを幹部がよく知らないってのはどういうことだ?
「私はお兄ちゃんと違ってあんまり軍団に興味無かったからさ。ただ生活していく為に軍団に所属してただけで」
「そうは言っても幹部だった銀子でもよく知らないっていうのは不自然だな。軍団が何か隠してるのか?」
「あーそれはそうかもね。ヘアマニキュアゾーメとかヘナゾーメみたいなベテランの幹部なら知ってるのかも」
また知らない名前が出てきたな。ヘナゾーメ?そいつも幹部なのか。ていうかまだ幹部いるのかよ!せっかく何人も幹部を倒してきて、漆黒の王とやらの復活を防げそうだなとか思ってたのに。いや銀子に関しては倒してないけどさ。自分からこっち側に付いて来たけどさ。
「あ!でも、ちょっと聞いたことはあるよ!漆黒の王は「黒」を司る存在で、本当の黒髪しか許さないんだって」
「本当の黒髪……?ってどういうことだ?」
「日本人の地毛って厳密には黒髪じゃないんだよ。めっちゃくちゃ濃い茶色で、光に透かすとそれが分かるよね。地毛が茶色くて学校で注意されてた人とかもいるでしょ?ああいう人は茶色がちょっとだけ薄いんだ」
へえー、そうなのか。てことは俺の地毛も厳密には茶色なんだな。知らなかった。
「で、漆黒の王はそれすらも許せないらしいよ。本当の漆黒じゃないと黒髪とは言えないって言って、地毛の人たちにも黒染めを強要したんだって。その力は凄まじくて、どんどん侵略を進めて仲間を増やしていった。でもそんな時髪を白に近い金髪にした何者かと戦って、封印されちゃったって聞いたことがあるよ」
金髪の戦士……?俺と同じようなヒーローがいたってことか?
だとしたら先代の染髪マンだな。そんな人がいるならぜひ仲間になって欲しいものだ。
「クロゾーメ軍団は封印された漆黒の王を復活させる為に叫ティクルを集めてるのか……。銀子、漆黒の王が封印されたのっていつの話か分かるか?」
「詳しくは分からないんだけど、大体30年ぐらい前らしいよ。漆黒の王を封印した金髪の戦士が私たちと同じようなヒーローだとしたら、染髪技術が十分じゃなくて倒し切れなかったのかもね」
30年前に20歳ぐらいだったとすると、今は50代前後か……。その歳だともし仲間になってくれたとしても戦えるのか分からないな。
そもそも金森さんが30年前に美容師をやっていたことは考えにくい。その戦士がたまたま金髪だったのか、それとも金森さんに染髪技術を伝えた誰かがいたのか……。
なんか軍団について詳しく聞くつもりだったのに、より謎が深まっちゃった気がするな。
「それと銀子、幹部についてなんだが……」
「あーっ!柊吾、何やってんの!?」
大きな声がして振り向くと、目をまん丸にしてこちらを指差す美乃里が立っていた。
「美乃里?何って銀子と話をしてるだけだけど……。それよりなんでここにいるんだ?」
「あたしはサークルの帰りでお腹減ったから寄ったの!それより、なんで銀子ちゃんと二人でファミレスにいるのよ!?」
何をそんなに怒ることがあるんだ……?美乃里には銀子が二人目のヒーローになってくれたことを話している。俺と銀子が二人で話しているのがそんなにダメなことなのか?
「美乃里ちゃん、私はそんな気無いからね?柊吾くんとはヒーロー仲間なだけで、今も情報提供をしてるだけ!」
銀子も焦った様子で今の状況を説明する。いやなんでそんなに焦ってるんだよ?美乃里は全部知ってるし、俺と銀子が二人で会うことに疑問を持つはずがない。いや、現に疑問を持ってるんだけどさ。
何にせよ、銀子が焦る理由はどこにも無い。
「本当に情報提供だけ?柊吾と何かあったりしない?」
「しないしない!私は二人のこと応援してるから!」
「そっかあ~!なら良かった!あたしも一緒に座って良いよね?」
そう言って美乃里は俺の隣に座り込んで来た。
ええ……。いや別にいいけどさ、一応ヒーロー同士の秘密の話なんだからそこは配慮して貰えたらありがたいんだが……。
「何?何か文句ある?」
「いえっ!ありませんっ!美乃里殿と一緒に座れて光栄であります!!」
美乃里が鋭い目で睨んできて、俺は不満そうな表情を無理やり笑顔に変える。
本当、クロゾーメ軍団より美乃里の方が怖いよ俺は……。一緒に住もうとしてきたり、銀子と二人でファミレスにいたら怒られたり……。
まあ女の子ってのは不可解なもんだからな!仕方ない!割り切っていくしか無いな!
「ところでさ、銀子ちゃんってうちの学校だよね?何学部なの?」
美乃里が突然話題を振る。え、銀子ってうちの学校なのか。知らなかったぞ。学内で見たこと無い気が……。
「私は経済学部だよ!みんなとは学舎が違うから学校では会ったこと無いよね。美乃里ちゃんはなんで私がK大学だって知ってるの?」
「サークルの子と昼休みにご飯食べてる時に見かけたんだよねー!やっぱりあれは銀子ちゃんだったかー!」
うんうんと嬉しそうに頷く美乃里。銀子は経済学部だったのか。
俺と大輔、美乃里がいる文学部は第一学舎で授業が行われる。
対して経済学部は第二学舎で、学舎同士の距離は徒歩10分ほど。結構離れてるしそれぞれの学舎に学食が別であるから、わざわざ第二学舎に行こうと思ったことが無かったんだよな。
しかしこの学舎間の距離だけでも、如何に我が大学がモンスター大学かが分かる。なんたって最寄り駅が二つあるからな。とんでもない広さだ。
「それにしても銀子ちゃん、髪染めてイメージ変わったねー!オレンジも似合ってる!」
「ありがとう!人生で初めて黒以外の色を入れたけど気に入ってるよ!美乃里ちゃんは派手髪にしないの?」
「あたしは茶髪セミロングが気に入ってるからねー。でもちょっと赤系の茶髪にしてもいいかなーなんて思ったりして!」
「良いじゃん!やっぱり色を入れるとテンション上がるよね!」
おお、なんか女子同士の会話って凄い薄い内容で盛り上がるんだな。いや大輔と美乃里が話す時もこんな感じか。
どうでも良い話題に食いつけることをコミュ力と言うんだろうか。だとしたら、俺には一生身につかないかもな。
「柊吾?何黙ってるの?機嫌悪い?」
「ああいや、単純に会話に着いていけなくて……」
「柊吾くんって意外とコミュ障だよね。大輔くん以外の友達とかいないの?」
おいおい失礼だな。俺にだって友達の一人や二人……。いや、大学にはいないかも……。
高校の時は部活の仲間と常に一緒にいたから、敢えて友達を作る必要が無かったんだよなあ。そういや大学に入ってから大輔以外とあんまり話してないや。その大輔も向こうから話しかけて来たしなあ。
「あ、図星でしょ!ダメだよ柊吾くん、大学生にとって友達の存在は何より大事だよ?」
「そーそー!もし授業で寝ちゃったりしたら後で教えてくれる友達が必要だし!」
「その教える友達が俺なんだが!?」
美乃里め、なんて図々しい奴なんだ。大体、授業中寝るなんて学生がやっちゃいけないことだろ。俺は親にそうやって教えられてきたぞ?
「柊吾は真面目に生き過ぎだよねー。力を抜くところは抜かないと、いつか潰れちゃうよー?」
「それはクロゾーメ軍団との戦いでも同じだからね。雑魚戦闘員一人一人に必殺技を使うようなもんだから」
そう言われるとマズい気がしてきたぞ。いやまだ1年生の夏休み!ここから友達を作るチャンスなんていくらでもある!
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