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第三章 王立学校
VSガルド再び
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有無を言わさぬ攻撃が真正面から迫る。命を真っ二つに裂く刃が先程まで自分がいた空間へと振り落とされ、激震する。
教室の地面が破壊され、建物の一部にヒビが入る。
「――――――纏雷」
左手で右手の血脈を押さえ、因子をフル稼働させる。正真正銘の全力、もはやそうするしかガルドの攻撃を見極めることができない。
大振りで生まれた空白を縫い、逆手に持った刀で攻める。が、引きあがった太刀の勢いのままに弾かれる。
「――――――雷槍」
雷の槍を生み出し、ガルド目掛けて放つ。
ガルドはただ一振り、それで全てを無に帰し、接近してきた。
普段なら接近戦に魔法を織り交ぜて戦ってくるのだが、その予兆を感じられない。
むやみに魔法を放ってこないガルドから察するに、事を荒立てることなく終えようとしているのだろう。もし、騒ぎを聞きつけて誰かが来たら計画以前の問題になるしな。
とはいえ、ガルドの脅威が下がることにはならない。
「くっ! おらっ!」
再度落ちてくる太刀を刀でずらし、胴体に蹴りを入れる。ガルドはそれを右手で防ぐのだが、そこを起点に体を跳ね上げ、顔に蹴りを一発。
攻撃に顔が歪むが、すぐに右手で俺を掴み、壁へと吹き飛ばす。
背中に響く衝撃に呼吸が止まり、因子をフル稼働して再生を図る。ジンジンと感じる背中の痛みをエンジン代わりに、頭を必死に回す。
現在、俺は劣勢だ。
本来なら、雷鳴鬼ありでトントンか、勝てるくらいだが、肝心の相棒がいない。
それに、身体強化が因子に頼りきりの俺だと、光魔法で純粋に肉体を強化しているガルドとやり合うには分が悪いのだ。
因子の強化は足し算、魔法の強化は掛け算みたいな感じだからな。まぁ、あくまで俺の推論だが。
「本気で……俺を殺すつもりなのか?」
「……ああ。お前が俺の道を阻む以上、そうする他ない」
ガルドの攻撃から伝わってくる明確な殺意。そんなものに悲しむ暇はなく、第二の攻撃が始まる。
刀と太刀が幾度となくぶつかり、弾かれ、世界に二人しかいないと錯覚させる。
狂気に満ちた太刀を完璧に受けることは不可能で、なんとか流すだけで精一杯だ。たぶん、まともに受けたら腕が痺れて使い物にならなくなる。
せめて、雷鳴鬼と合流してから来るべきだったと、今更ながら後悔する。
「ちっ……! ――――――雷撃」
苦し紛れに放った俺を中心にした無差別な放電。ガルドはそれを、慣れた手つきで太刀の表面で防ぐ。
読まれている。俺の手札を完全に見極めている。
ガルドと授業で戦ったことは計5回
雷鳴鬼ありで一勝、その他俺単独で四敗している。
つまり、この戦いはあまりに無謀なのだ。
何かを手を……ガルドがまだ知らない手を使うしかない。のだが、都合よくそんなモノがあるわけがない。強いていけば……と、脳裏に思い浮かぶものはあれど、リスクが見合っていない。
切り札を切ろうにも、詠唱はきっと許されない。
それに、魔力量的に大技を失敗すればそれでジ・エンドだ。
「ウォォォォォ!」
吠えて突進をしてくるガルド。その勢いを太刀に乗せ、横に払う。
咄嗟に上に飛び、重力に従って刀を振り下ろす。が、やはり太刀に防がれてしまう。
恐るべき反応速度、ガルドの動きは俺の『纏雷』とほぼ同じだ。
こうして、こちらから攻防をしかけても、あの体の半分以上はある刀を振り回して対応してくる。
「……諦めろ。そうすれば殺さずに済む」
「駄目だね。もし、計画を実行したいんなら、俺を殺してからにしろ」
「……」
俺の返答に何を言う事もなく、鍔迫り合いの形から弾かれた。
「……仕方ない。これだけは使いたくなかったが……」
そう言ってガルドはあらためて武器を構え直し、
「――――――地揺天威」
詠唱をした瞬間、ガルドの体が青白いオーラに包まれる。
「……行くぞ」
発した言葉が耳に伝わると同時に、ガルドは先程の二倍以上の速さで接近してくる。
「なっ!?」
驚きつつも咄嗟に刀で防ぐが、後方へ弾き飛ばされる。スピードだけでなく、パワーも上がっている。
通常の強化魔法の圧倒的上位互換。今までガルドがこの魔法を使っているのを俺は見たことが無い。
後退する俺に追撃をいれようと突進してくるガルド。全力で逃げればギリ躱せるが、こんなんで反撃なんてできたものじゃない。
避けて、避けて、避け続けて、どうにか命を繋いでいる。
こんなの、一方的な狩りだ。
心で悪態をつく俺のことなどつゆ知らず、無情にもガルドは俺を殺す最適な道を辿り、最速で到達する攻撃をしかけてくる。
このままだといずれ捉えられる。
何かこちらも策を講じなければ死ぬ。
何か……何かないか?
切り札……駄目だ、詠唱している暇も雷鳴鬼もいない。
一人でもできなくはないが、ガルドはきっとその隙を見逃さないだろう。
いや、待て。もしかしたら、詠唱無しでもできるのではないか?
本来、詠唱が必要なのはイメージを固めて、魔法の発動を成功させるためだ。それに、詠唱があるとないとでは効力に差が出る。
でも、度重なる戦いで何度に使用したから感覚は身についているはずだ。その記憶を元に再現すればあるいは……
「……迷ってる暇はねぇな……」
全てを無くすには恐らく練度が足らない。
あとはそう、使うなら一番使用頻度が高いものだ。
「――――――雷撃」
再び体から雷を放出し、ガルドと一時的に距離を取る。
そして、
「――――――龍虎雷帝」
今、体を覆っている『纏雷』をアップグレードするイメージを付与しそう唱えると、たちまち轟雷が体を包み魔法の成功を示す。
一か八かだったが、発動してくれて良かった。ただ、魔力が残り少ない。この十秒が勝負の時間だ。
「ここからはガチだ。歯ァ食いしばれよ」
「……!?」
雷鳴を轟かせ、ガルドに接近。振り下ろされた太刀を直前で躱し、体を捻って後ろ蹴りを叩きこむ。
すぐさま足で地面を蹴り、壁を使いながら何度もガルドへと切りかかる。
これは前にクラリスが見せた跳躍だ。
土壇場で再現したが、上手くいった。
俺の刀には今、魔力が通っていないから切れることはない。だが、それでもダメージはしっかり入る。
苦痛に顔が険しくなるガルドは意識を研ぎ澄まし、一点、俺が次に攻撃すると予想したところへと太刀を払う。が、
「……っ!?」
「そっちじゃねぇよ」
そこにあったのは俺が放り投げた刀のみ。それと反対、ガルドの真後ろに俺は着地し、その背中に手をあて、
「――――――雷撃ぃっっ!!」
ありったけの魔力を込め、この望まぬ戦いに終止符を打つのだった。
教室の地面が破壊され、建物の一部にヒビが入る。
「――――――纏雷」
左手で右手の血脈を押さえ、因子をフル稼働させる。正真正銘の全力、もはやそうするしかガルドの攻撃を見極めることができない。
大振りで生まれた空白を縫い、逆手に持った刀で攻める。が、引きあがった太刀の勢いのままに弾かれる。
「――――――雷槍」
雷の槍を生み出し、ガルド目掛けて放つ。
ガルドはただ一振り、それで全てを無に帰し、接近してきた。
普段なら接近戦に魔法を織り交ぜて戦ってくるのだが、その予兆を感じられない。
むやみに魔法を放ってこないガルドから察するに、事を荒立てることなく終えようとしているのだろう。もし、騒ぎを聞きつけて誰かが来たら計画以前の問題になるしな。
とはいえ、ガルドの脅威が下がることにはならない。
「くっ! おらっ!」
再度落ちてくる太刀を刀でずらし、胴体に蹴りを入れる。ガルドはそれを右手で防ぐのだが、そこを起点に体を跳ね上げ、顔に蹴りを一発。
攻撃に顔が歪むが、すぐに右手で俺を掴み、壁へと吹き飛ばす。
背中に響く衝撃に呼吸が止まり、因子をフル稼働して再生を図る。ジンジンと感じる背中の痛みをエンジン代わりに、頭を必死に回す。
現在、俺は劣勢だ。
本来なら、雷鳴鬼ありでトントンか、勝てるくらいだが、肝心の相棒がいない。
それに、身体強化が因子に頼りきりの俺だと、光魔法で純粋に肉体を強化しているガルドとやり合うには分が悪いのだ。
因子の強化は足し算、魔法の強化は掛け算みたいな感じだからな。まぁ、あくまで俺の推論だが。
「本気で……俺を殺すつもりなのか?」
「……ああ。お前が俺の道を阻む以上、そうする他ない」
ガルドの攻撃から伝わってくる明確な殺意。そんなものに悲しむ暇はなく、第二の攻撃が始まる。
刀と太刀が幾度となくぶつかり、弾かれ、世界に二人しかいないと錯覚させる。
狂気に満ちた太刀を完璧に受けることは不可能で、なんとか流すだけで精一杯だ。たぶん、まともに受けたら腕が痺れて使い物にならなくなる。
せめて、雷鳴鬼と合流してから来るべきだったと、今更ながら後悔する。
「ちっ……! ――――――雷撃」
苦し紛れに放った俺を中心にした無差別な放電。ガルドはそれを、慣れた手つきで太刀の表面で防ぐ。
読まれている。俺の手札を完全に見極めている。
ガルドと授業で戦ったことは計5回
雷鳴鬼ありで一勝、その他俺単独で四敗している。
つまり、この戦いはあまりに無謀なのだ。
何かを手を……ガルドがまだ知らない手を使うしかない。のだが、都合よくそんなモノがあるわけがない。強いていけば……と、脳裏に思い浮かぶものはあれど、リスクが見合っていない。
切り札を切ろうにも、詠唱はきっと許されない。
それに、魔力量的に大技を失敗すればそれでジ・エンドだ。
「ウォォォォォ!」
吠えて突進をしてくるガルド。その勢いを太刀に乗せ、横に払う。
咄嗟に上に飛び、重力に従って刀を振り下ろす。が、やはり太刀に防がれてしまう。
恐るべき反応速度、ガルドの動きは俺の『纏雷』とほぼ同じだ。
こうして、こちらから攻防をしかけても、あの体の半分以上はある刀を振り回して対応してくる。
「……諦めろ。そうすれば殺さずに済む」
「駄目だね。もし、計画を実行したいんなら、俺を殺してからにしろ」
「……」
俺の返答に何を言う事もなく、鍔迫り合いの形から弾かれた。
「……仕方ない。これだけは使いたくなかったが……」
そう言ってガルドはあらためて武器を構え直し、
「――――――地揺天威」
詠唱をした瞬間、ガルドの体が青白いオーラに包まれる。
「……行くぞ」
発した言葉が耳に伝わると同時に、ガルドは先程の二倍以上の速さで接近してくる。
「なっ!?」
驚きつつも咄嗟に刀で防ぐが、後方へ弾き飛ばされる。スピードだけでなく、パワーも上がっている。
通常の強化魔法の圧倒的上位互換。今までガルドがこの魔法を使っているのを俺は見たことが無い。
後退する俺に追撃をいれようと突進してくるガルド。全力で逃げればギリ躱せるが、こんなんで反撃なんてできたものじゃない。
避けて、避けて、避け続けて、どうにか命を繋いでいる。
こんなの、一方的な狩りだ。
心で悪態をつく俺のことなどつゆ知らず、無情にもガルドは俺を殺す最適な道を辿り、最速で到達する攻撃をしかけてくる。
このままだといずれ捉えられる。
何かこちらも策を講じなければ死ぬ。
何か……何かないか?
切り札……駄目だ、詠唱している暇も雷鳴鬼もいない。
一人でもできなくはないが、ガルドはきっとその隙を見逃さないだろう。
いや、待て。もしかしたら、詠唱無しでもできるのではないか?
本来、詠唱が必要なのはイメージを固めて、魔法の発動を成功させるためだ。それに、詠唱があるとないとでは効力に差が出る。
でも、度重なる戦いで何度に使用したから感覚は身についているはずだ。その記憶を元に再現すればあるいは……
「……迷ってる暇はねぇな……」
全てを無くすには恐らく練度が足らない。
あとはそう、使うなら一番使用頻度が高いものだ。
「――――――雷撃」
再び体から雷を放出し、ガルドと一時的に距離を取る。
そして、
「――――――龍虎雷帝」
今、体を覆っている『纏雷』をアップグレードするイメージを付与しそう唱えると、たちまち轟雷が体を包み魔法の成功を示す。
一か八かだったが、発動してくれて良かった。ただ、魔力が残り少ない。この十秒が勝負の時間だ。
「ここからはガチだ。歯ァ食いしばれよ」
「……!?」
雷鳴を轟かせ、ガルドに接近。振り下ろされた太刀を直前で躱し、体を捻って後ろ蹴りを叩きこむ。
すぐさま足で地面を蹴り、壁を使いながら何度もガルドへと切りかかる。
これは前にクラリスが見せた跳躍だ。
土壇場で再現したが、上手くいった。
俺の刀には今、魔力が通っていないから切れることはない。だが、それでもダメージはしっかり入る。
苦痛に顔が険しくなるガルドは意識を研ぎ澄まし、一点、俺が次に攻撃すると予想したところへと太刀を払う。が、
「……っ!?」
「そっちじゃねぇよ」
そこにあったのは俺が放り投げた刀のみ。それと反対、ガルドの真後ろに俺は着地し、その背中に手をあて、
「――――――雷撃ぃっっ!!」
ありったけの魔力を込め、この望まぬ戦いに終止符を打つのだった。
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