23 / 35
第23話 《side:ボロス》
しおりを挟む
炎上する王都の空を、一人の少女が跳びはねる。
少女の名前は、テレネシア。
伝説の『封印の聖女』である。
その美しい姿を、ボロスは背後から眺めていた。
自分と同じように身体強化魔法を使っているのだろう。
聖女テレネシアは、まるで暗殺者のように王都を縦横無尽に移動する。
先ほどから、ボロスとテレネシアは二人で救助活動を行っていた。
崩れた家屋を一件ずつ回り、生存者を確認する。
「テレネシア様、ここは瓦礫しかありません。あちらに行きましょう!」
そうボロスが告げたにもかかわらず、テレネシアはその場から動かない。
「いいえ、この下に人がいます。早く掘り起こしましょう」
ぱっと見、誰も埋まっているようには見えない。
助けを求める声もしないのだから。
それなのに、テレネシアが指をさした場所にはどういうわけか、必ず人が隠れていた。
今回も、瓦礫の下から子供が見つかったばかりだ。
「テレネシア様、教えてください。どうして人がいるとわかったのですか?」
S級暗殺ギルドのボスをしている自分でも、けが人の気配を察知することができなかった。
だがテレネシアは、いとも簡単に被災者を見つけてしまう。
「ええと、匂いがするから……じゃダメかしら?」
テレネシアは、勘が働くと答えたのだ。
それにしても、百発百中すぎる。
もしかしたら、聖女にしか使えない神聖魔法とやらで、気配を探知しているのかもしれない。
テレネシアは救助した子供に、すかさず治療を行う。
流れ出ていた血が、逆再生するように子供の元へと戻った。
──これが《神聖完全再生》の力。
怪我を治癒するのではなく、怪我そのものをなかったことにする。
女神にしか使えないとされた、至宝の奥義。
それを見ず知らずの子供に、急遽なく使用した。
いや、それだけではない。
テレネシアは、ボロスにも《神聖完全再生》使ってくれた。
自分の殺そうとした暗殺者にも、迷うことなく手を差し伸べる。
──なんて、お優しい方なんだ。
テレネシアとの戦闘で、彼女の正体がヴァンパイアだと知ってしまった。
でも、それがなんだ。
テレネシアはどの人間よりも、聖女をしている。
なにせ、人殺ししか脳のないボロスにすら、手を差し伸べてくれるのだから。
この時点で、ボロスはテレネシアのことを尊敬していた。
彼女を呼ぶ時は、必ず「テレネシア様」と敬称をつけている。
もちろん、テレネシアの正体がヴァンパイアだと喧伝するつもりもない。
なぜならボロスにとってテレネシアは、本物の聖女なのだから……。
「これで倒れていた人は、全員かしら。お疲れさまボロス、あなたのおかげではかどったわ」
そう、テレネシアが感謝を述べてくれる。
──やめてくれ。俺はそんな、礼を言われるような人間じゃない。
この手で、数えきれないほどの人を殺めて来た。
ボロス以上に、暗殺を行った者は、この大陸にはいないかもしれない。
けれども、テレネシアはそれがわかっていて、ボロスのことを許したのだ。
一人の人間のように、扱ってくれる。
ボロスは自分が、少年時代に戻ったように錯覚した。
まだ殺し屋ではなかった、あの頃の自分。
子供の頃は、誰もボロスのことを怖がらなかった。
それが大人になると、闇社会の畏怖の対象になっていた。
ボロスはきっと、死ぬまで誰にも心を許すことはできない。
そう思っていたのに、許してしまった。
この聖女、テレネシア様に。
「けが人はこれで全部よね? 他にはいない?」
テレネシアが、大神官ドルネディアスにそんなことを尋ねる。
急ごしらえで設営された救命施設に、百人を超えるけが人が横になっていた。
満足な医療設備がないせいで、たいした治療はできないでいる。
出血が酷くとも、包帯がなかった。
火傷をしていても、治療薬がなかった。
まだ病院から備品は届かないのかと、神官が焦りの声をあげている。
治癒専門の神官だけでは、全員を癒やすことはできない。
誰もが悟った。
けが人のうち、何割かがこのまま命を落とす。
そのはずだったのに──
「あとは私に任せなさい」
テレネシアが両手を上げる。
そして、小さく何かを唱えた。
すると、けが人たちから、赤色の液体が空中へと集まっていく。
「な、なんだこれは!?」
こんな光景、見たことない。
けが人から流れ出た血を、一ヵ所に集めているようにも見えた。
まるで赤色の星が、夜空に散りばめられたかのよう。
──なんて美しいんだ。
神秘的な光景が、繰り広げられていた。
空中に集まった血の塊は、そのままテレネシアの体へと向かう。
そして、紅色の光を発する。
目を瞑った刹那の間に、血の塊は消えていた。
代わりに、血行の良くなったテレネシア様の顔が見える。
「これで大丈夫。みんな、いま助けるからね」
テレネシアが両手を横に広げる。
すると、紅色のサークルが地面に発生した。
救命施設は、巨大な魔法サークルに包まれている。
いったい、なにが始まるんだ……!
「み、見ろ! みんなの怪我が、治っていくぞ!」
神官の誰かが、信じられないものを見たように叫ぶ。
それもそのはず。
百人を超すけが人の傷が、一瞬で治ったのだ。
こんな魔法、見たことも聞いたこともない。
これだけの人数を同時に癒すんなんて、世界広しとはいえ誰にもできないだろう。
唖然としながらテレネシア様を見つめると、彼女の側に近付いた大神官ドルネディアスが歓喜の声をあげた。
「これは《神聖完全再生》ではない……《広範囲神聖完全再生》だ!」
そんな魔法が、この世には存在していたのか……。
まるで女神のようだな。
きっと、みんなも同じことを想ったのだろう。
救命施設に入る人たちが、そろって声を漏らす。
「聖女さまぁ」「『封印の聖女』様は、やはり英雄だ!」「奇跡だ!」「きっと聖女様は女神様なんだ」「伝説の聖女、テレネシア様ぁ!」「テレネシア様、万歳ー!」
人々が、テレネシアを讃える。
けが人だった者も、神官も、兵士も、関係ない。
誰もがテレネシアに、感謝していた。
──この場で死を覚悟した者たちは、俺と同じで二度と忘れないだろう。テレネシアへの感謝の気持ちを…………。
「俺も、テレネシア様にすべてを捧げよう」
ボロスにとっての命の恩人であり、新しく生まれ変わらせてくれた人生の恩人。
それが、聖女テレネシアだ。
こうして、騒がしいい夜は終わった。
被害のわりに死傷者の数が少なかったのは、聖女テレネシアの献身があったからだ。
王都中の民が、そのことを胸に刻んだ。
この日、聖女テレネシアは1000年前の歴史上の英雄ではなくなった。
現代を生きるこの王都の民にとっての、英雄になったのだ。
少女の名前は、テレネシア。
伝説の『封印の聖女』である。
その美しい姿を、ボロスは背後から眺めていた。
自分と同じように身体強化魔法を使っているのだろう。
聖女テレネシアは、まるで暗殺者のように王都を縦横無尽に移動する。
先ほどから、ボロスとテレネシアは二人で救助活動を行っていた。
崩れた家屋を一件ずつ回り、生存者を確認する。
「テレネシア様、ここは瓦礫しかありません。あちらに行きましょう!」
そうボロスが告げたにもかかわらず、テレネシアはその場から動かない。
「いいえ、この下に人がいます。早く掘り起こしましょう」
ぱっと見、誰も埋まっているようには見えない。
助けを求める声もしないのだから。
それなのに、テレネシアが指をさした場所にはどういうわけか、必ず人が隠れていた。
今回も、瓦礫の下から子供が見つかったばかりだ。
「テレネシア様、教えてください。どうして人がいるとわかったのですか?」
S級暗殺ギルドのボスをしている自分でも、けが人の気配を察知することができなかった。
だがテレネシアは、いとも簡単に被災者を見つけてしまう。
「ええと、匂いがするから……じゃダメかしら?」
テレネシアは、勘が働くと答えたのだ。
それにしても、百発百中すぎる。
もしかしたら、聖女にしか使えない神聖魔法とやらで、気配を探知しているのかもしれない。
テレネシアは救助した子供に、すかさず治療を行う。
流れ出ていた血が、逆再生するように子供の元へと戻った。
──これが《神聖完全再生》の力。
怪我を治癒するのではなく、怪我そのものをなかったことにする。
女神にしか使えないとされた、至宝の奥義。
それを見ず知らずの子供に、急遽なく使用した。
いや、それだけではない。
テレネシアは、ボロスにも《神聖完全再生》使ってくれた。
自分の殺そうとした暗殺者にも、迷うことなく手を差し伸べる。
──なんて、お優しい方なんだ。
テレネシアとの戦闘で、彼女の正体がヴァンパイアだと知ってしまった。
でも、それがなんだ。
テレネシアはどの人間よりも、聖女をしている。
なにせ、人殺ししか脳のないボロスにすら、手を差し伸べてくれるのだから。
この時点で、ボロスはテレネシアのことを尊敬していた。
彼女を呼ぶ時は、必ず「テレネシア様」と敬称をつけている。
もちろん、テレネシアの正体がヴァンパイアだと喧伝するつもりもない。
なぜならボロスにとってテレネシアは、本物の聖女なのだから……。
「これで倒れていた人は、全員かしら。お疲れさまボロス、あなたのおかげではかどったわ」
そう、テレネシアが感謝を述べてくれる。
──やめてくれ。俺はそんな、礼を言われるような人間じゃない。
この手で、数えきれないほどの人を殺めて来た。
ボロス以上に、暗殺を行った者は、この大陸にはいないかもしれない。
けれども、テレネシアはそれがわかっていて、ボロスのことを許したのだ。
一人の人間のように、扱ってくれる。
ボロスは自分が、少年時代に戻ったように錯覚した。
まだ殺し屋ではなかった、あの頃の自分。
子供の頃は、誰もボロスのことを怖がらなかった。
それが大人になると、闇社会の畏怖の対象になっていた。
ボロスはきっと、死ぬまで誰にも心を許すことはできない。
そう思っていたのに、許してしまった。
この聖女、テレネシア様に。
「けが人はこれで全部よね? 他にはいない?」
テレネシアが、大神官ドルネディアスにそんなことを尋ねる。
急ごしらえで設営された救命施設に、百人を超えるけが人が横になっていた。
満足な医療設備がないせいで、たいした治療はできないでいる。
出血が酷くとも、包帯がなかった。
火傷をしていても、治療薬がなかった。
まだ病院から備品は届かないのかと、神官が焦りの声をあげている。
治癒専門の神官だけでは、全員を癒やすことはできない。
誰もが悟った。
けが人のうち、何割かがこのまま命を落とす。
そのはずだったのに──
「あとは私に任せなさい」
テレネシアが両手を上げる。
そして、小さく何かを唱えた。
すると、けが人たちから、赤色の液体が空中へと集まっていく。
「な、なんだこれは!?」
こんな光景、見たことない。
けが人から流れ出た血を、一ヵ所に集めているようにも見えた。
まるで赤色の星が、夜空に散りばめられたかのよう。
──なんて美しいんだ。
神秘的な光景が、繰り広げられていた。
空中に集まった血の塊は、そのままテレネシアの体へと向かう。
そして、紅色の光を発する。
目を瞑った刹那の間に、血の塊は消えていた。
代わりに、血行の良くなったテレネシア様の顔が見える。
「これで大丈夫。みんな、いま助けるからね」
テレネシアが両手を横に広げる。
すると、紅色のサークルが地面に発生した。
救命施設は、巨大な魔法サークルに包まれている。
いったい、なにが始まるんだ……!
「み、見ろ! みんなの怪我が、治っていくぞ!」
神官の誰かが、信じられないものを見たように叫ぶ。
それもそのはず。
百人を超すけが人の傷が、一瞬で治ったのだ。
こんな魔法、見たことも聞いたこともない。
これだけの人数を同時に癒すんなんて、世界広しとはいえ誰にもできないだろう。
唖然としながらテレネシア様を見つめると、彼女の側に近付いた大神官ドルネディアスが歓喜の声をあげた。
「これは《神聖完全再生》ではない……《広範囲神聖完全再生》だ!」
そんな魔法が、この世には存在していたのか……。
まるで女神のようだな。
きっと、みんなも同じことを想ったのだろう。
救命施設に入る人たちが、そろって声を漏らす。
「聖女さまぁ」「『封印の聖女』様は、やはり英雄だ!」「奇跡だ!」「きっと聖女様は女神様なんだ」「伝説の聖女、テレネシア様ぁ!」「テレネシア様、万歳ー!」
人々が、テレネシアを讃える。
けが人だった者も、神官も、兵士も、関係ない。
誰もがテレネシアに、感謝していた。
──この場で死を覚悟した者たちは、俺と同じで二度と忘れないだろう。テレネシアへの感謝の気持ちを…………。
「俺も、テレネシア様にすべてを捧げよう」
ボロスにとっての命の恩人であり、新しく生まれ変わらせてくれた人生の恩人。
それが、聖女テレネシアだ。
こうして、騒がしいい夜は終わった。
被害のわりに死傷者の数が少なかったのは、聖女テレネシアの献身があったからだ。
王都中の民が、そのことを胸に刻んだ。
この日、聖女テレネシアは1000年前の歴史上の英雄ではなくなった。
現代を生きるこの王都の民にとっての、英雄になったのだ。
31
お気に入りに追加
58
あなたにおすすめの小説

大草原の小さな家でスローライフ系ゲームを満喫していたら、何故か聖女と呼ばれるようになっていました~異世界で最強のドラゴンに溺愛されてます~
うみ
ファンタジー
「無骨なドラゴンとちょっと残念なヒロインの終始ほのぼの、時にコメディなおはなし」
箱庭系スローライフが売りのゲームを起動させたら、見知らぬ大草原に!
ゲームの能力で小屋を建て畑に種を撒いたりしていたら……巨大なドラゴンが現れた。
「ドラゴンさん、私とお友達になってください!」
『まあよい。こうして言葉を交わすこと、久しく忘れておった。我は邪黒竜。それでも良いのだな?』
「もちろんです! よ、よろしくお願いします!」
怖かったけど、ドラゴンとお友達になった私は、訪れる動物や魔物とお友達になりながら牧場を作ったり、池で釣りをしたりとほのぼのとした毎日を過ごしていく。
【本編大改稿中】五人のイケメン薔薇騎士団団長に溺愛されて200年の眠りから覚めた聖女王女は困惑するばかりです!
七海美桜
恋愛
フーゲンベルク大陸で、長く大陸の大半を治めていたバッハシュタイン王国で、最後の古龍への生贄となった第三王女のヴェンデルガルト。しかしそれ以降古龍が亡くなり王国は滅びバルシュミーデ皇国の治世になり二百年後。封印されていたヴェンデルガルトが目覚めると、魔法は滅びた世で「治癒魔法」を使えるのは彼女だけ。亡き王国の王女という事で城に客人として滞在する事になるのだが、治癒魔法を使える上「金髪」である事から「黄金の魔女」と恐れられてしまう。しかしそんな中。五人の美青年騎士団長たちに溺愛されて、愛され過ぎて困惑する毎日。彼女を生涯の伴侶として愛する古龍・コンスタンティンは生まれ変わり彼女と出逢う事が出来るのか。龍と薔薇に愛されたヴェンデルガルトは、誰と結ばれるのか。
この作品は、小説家になろうにも掲載しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

【完結】人々に魔女と呼ばれていた私が実は聖女でした。聖女様治療して下さい?誰がんな事すっかバーカ!
隣のカキ
ファンタジー
私は魔法が使える。そのせいで故郷の村では魔女と迫害され、悲しい思いをたくさんした。でも、村を出てからは聖女となり活躍しています。私の唯一の味方であったお母さん。またすぐに会いに行きますからね。あと村人、テメぇらはブッ叩く。
※三章からバトル多めです。

【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。

勇者がアレなので小悪党なおじさんが女に転生されられました
ぽとりひょん
ファンタジー
熱中症で死んだ俺は、勇者が召喚される16年前へ転生させられる。16年で宮廷魔法士になって、アレな勇者を導かなくてはならない。俺はチートスキルを隠して魔法士に成り上がって行く。勇者が召喚されたら、魔法士としてパーティーに入り彼を導き魔王を倒すのだ。

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる