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第47話 包囲される王都
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竜の姿になってアイザックの背に乗って、王都を目指します。
空を飛んでいるせいか、カレジ王国の現状がよくわかる。
どの街も疲弊してい、中には村の住人すべてがいなくなっている集落もありました。
そんなカレジ王国の民たちは、空を飛ぶ私たちを見かけると、大きく手を振ってきました。
守護竜であるアイザックを、まるで救いの神かのように見上げている者もいる。
「もしかして私たちの活動が、知れ渡っているのかな?」
「飛竜兵の話によると、国外を目指す民たちはすでにサンセット子爵領へと向かっているらしい。サンセット子爵領に行けば守護竜の加護を受けることができ、命が助かると信じているとか」
「みんな、あれだけ女神信仰に浮気していたのに、いざ命が惜しくなると守護竜信仰に戻るなんて、本当に現金な人たちね……」
私がみんなに声を上げていた時は、石を投げてきたのに。
もしもあの時に少しでも私の味方をしてくれる人がいれば、未来は変わっていたかもしれない。
「ルシル、あれを見ろ。どうやらサンセット子爵領は運が良かったらしいな」
「あれは……まさか魔物!?」
眼下の大地に、魔物の姿が見えました。
しかも王都に近付くにつれ、魔物の数が増えていきます。
「嫌な予感がするわね」
サンセット子爵領には数匹しかいなかった魔物が、ここに来て数えられないくらいの量に増えている。
さらに王都が見えてくると、信じられないものが目に入りました。
「そんな、王都が!」
王都が、魔物の大軍に囲まれている。
もうすでに、王都では滅亡への最期の時が迫っていたのです。
このままでは、王都は魔物の大軍に攻められてしまう。
疲弊しているいまの王都の兵たちでは、あの数を防ぎ続けることはできないでしょう。
そんな魔物の大軍から抜けるように、一台の馬車が荒野を走っていました。
どうやら馬車は王都から出て来たみたいだけど、なにかおかしい。
まるで逃げるように全力で走るその馬車に、違和感を覚えます。
「ねえアイザック。あの馬車、おかしくない?」
「ああ。人を括りつけているようだが……」
やけに豪華な装飾品がついているから、かなり高位の貴族の馬車であることがわかる。
だけど変なのは、その馬車に人間が縛られていることです。
いったい、なんで……。
そんな馬車の行く先に、魔物が待ち受けていました。
このままでは、馬車は魔物の餌食に。
そう思ったところで、馬車から人が投げ出されます。
「ま、まさか……!」
馬車に括りつけられていた人は、囮だった。
縄で縛られている数名の人間が、大地に置き去りにされす。
魔物たちは、囮となった人間めがけて、急行しました。
「信じられないわ! 人を犠牲にして、逃げようとするなんて!」
しかもあの馬車は、魔物たちの壁から外へと抜け出すことに成功していた。
始めから、あの人たちを魔物に食わせるつもりだったのだ。
「アイザック、あの人たちを助けて!」
「もちろんだ」
魔物たちがおとりとなった人たちに牙を向ける寸前。
アイザックの尻尾によって、魔物たちは吹き飛ばされる。
私は黒竜様の背から降りて、縛られた人たちを助けに行きます。
「あなたたち、大丈夫?」
「…………なんだ、ワシらは夢をみているのか?」
──ひどい。
手足を縛られて逃げられないようにしてある。
もしも私たちが助けに入らなければ、この人たちは確実に魔物に食い殺されていたはずだ。
「私たちは、王都のみなさんを助けに来ました。早くその竜に乗ってください」
「その黒竜……まさか先月、処刑場に現れたっていう、守護竜様?」
そこで、男たちの視線が私に移ります。
驚くような顔をした彼らは、私を見ながらわなわなと口を開きました。
「ということは、あんたが、守護竜に助けられたっていうあのルシル・ウラヌス公爵令嬢か!」
私はにこりと笑みを返して、それを返事とします。
そして、何があったのかを尋ねることにしました。
「どうして馬車に括りつけられていたのですか? あの馬車はいったい?」
「あの馬車は、王太子殿下が乗っていたんだ」
「王太子が!?」
「ワシらたちを囮にして、自分たちだけで助かるつもりなんだべ!」
──信じられない。
守るべき民たちを捨てて。あまつさえその民を犠牲にして自分たちだけで助かろうとするなんて。
縛られていた三人の中で、最も高齢の男性へと尋ねます。
「あなた、お名前は?」
「わしはデイセンという者じゃ」
「デイセンさんですね。安心してください、あなたたちを助けにきました。さあ、この竜の背に乗ってください」
囮にされた人たちを助けた私たちは、荒野を逃走する馬車へと視線を移します。
「アイザック」
「わかっている。あの馬車を止めるぞ」
他人を犠牲にして逃げようとしているなんて、あの馬車に乗っている人たちに、人の心はないのかしら。
このまま逃がすわけにはいかないわよね。
黒竜様はすぐに馬車に追いつき、前方から咆哮をあげます。
馬がひるむのは、それだけで十分でした。
馬車は停止し、御者は走ってどこかへ逃げてしまいます。
「本当に変な馬車ね。紋章が塗りつぶされているわ」
普通、どこの貴族の馬車かわかるように、馬車には家の紋章が描かれている。
それが黒く塗りつぶされていた。
「ルシル様、その中にいる人は……」と、デイセンが何かを言おうとしていました。
この反応から考えるに、相当高位の人間が乗っているみたい。
「アイザック、開けて頂戴」
「任せろ」
アイザックが腕を振り下ろす。
そして馬車の天井部分が破壊されました。
そして、馬車の内部があらわとなる。
「ひいいぃっ! こ、殺さないでくれぇええ!」
聞き覚えのある男の声がしました。
続いて女の甲高い悲鳴も聞こえたけど、そちらもどこかで聞いたことある女の声だった。
「まさか、こんなところで会うなんてね……」
黒竜様の背から、馬車内で固まっている二人の人間を見下ろしました。
そのうち男性の方と目を合わせながら、再会の挨拶をします。
「お久しぶりでございます……クラウス王太子殿下」
馬車で王都から逃げようとしていた人物。
それは私を処刑しようとした元婚約者である、あのクラウス王太子だったのです。
空を飛んでいるせいか、カレジ王国の現状がよくわかる。
どの街も疲弊してい、中には村の住人すべてがいなくなっている集落もありました。
そんなカレジ王国の民たちは、空を飛ぶ私たちを見かけると、大きく手を振ってきました。
守護竜であるアイザックを、まるで救いの神かのように見上げている者もいる。
「もしかして私たちの活動が、知れ渡っているのかな?」
「飛竜兵の話によると、国外を目指す民たちはすでにサンセット子爵領へと向かっているらしい。サンセット子爵領に行けば守護竜の加護を受けることができ、命が助かると信じているとか」
「みんな、あれだけ女神信仰に浮気していたのに、いざ命が惜しくなると守護竜信仰に戻るなんて、本当に現金な人たちね……」
私がみんなに声を上げていた時は、石を投げてきたのに。
もしもあの時に少しでも私の味方をしてくれる人がいれば、未来は変わっていたかもしれない。
「ルシル、あれを見ろ。どうやらサンセット子爵領は運が良かったらしいな」
「あれは……まさか魔物!?」
眼下の大地に、魔物の姿が見えました。
しかも王都に近付くにつれ、魔物の数が増えていきます。
「嫌な予感がするわね」
サンセット子爵領には数匹しかいなかった魔物が、ここに来て数えられないくらいの量に増えている。
さらに王都が見えてくると、信じられないものが目に入りました。
「そんな、王都が!」
王都が、魔物の大軍に囲まれている。
もうすでに、王都では滅亡への最期の時が迫っていたのです。
このままでは、王都は魔物の大軍に攻められてしまう。
疲弊しているいまの王都の兵たちでは、あの数を防ぎ続けることはできないでしょう。
そんな魔物の大軍から抜けるように、一台の馬車が荒野を走っていました。
どうやら馬車は王都から出て来たみたいだけど、なにかおかしい。
まるで逃げるように全力で走るその馬車に、違和感を覚えます。
「ねえアイザック。あの馬車、おかしくない?」
「ああ。人を括りつけているようだが……」
やけに豪華な装飾品がついているから、かなり高位の貴族の馬車であることがわかる。
だけど変なのは、その馬車に人間が縛られていることです。
いったい、なんで……。
そんな馬車の行く先に、魔物が待ち受けていました。
このままでは、馬車は魔物の餌食に。
そう思ったところで、馬車から人が投げ出されます。
「ま、まさか……!」
馬車に括りつけられていた人は、囮だった。
縄で縛られている数名の人間が、大地に置き去りにされす。
魔物たちは、囮となった人間めがけて、急行しました。
「信じられないわ! 人を犠牲にして、逃げようとするなんて!」
しかもあの馬車は、魔物たちの壁から外へと抜け出すことに成功していた。
始めから、あの人たちを魔物に食わせるつもりだったのだ。
「アイザック、あの人たちを助けて!」
「もちろんだ」
魔物たちがおとりとなった人たちに牙を向ける寸前。
アイザックの尻尾によって、魔物たちは吹き飛ばされる。
私は黒竜様の背から降りて、縛られた人たちを助けに行きます。
「あなたたち、大丈夫?」
「…………なんだ、ワシらは夢をみているのか?」
──ひどい。
手足を縛られて逃げられないようにしてある。
もしも私たちが助けに入らなければ、この人たちは確実に魔物に食い殺されていたはずだ。
「私たちは、王都のみなさんを助けに来ました。早くその竜に乗ってください」
「その黒竜……まさか先月、処刑場に現れたっていう、守護竜様?」
そこで、男たちの視線が私に移ります。
驚くような顔をした彼らは、私を見ながらわなわなと口を開きました。
「ということは、あんたが、守護竜に助けられたっていうあのルシル・ウラヌス公爵令嬢か!」
私はにこりと笑みを返して、それを返事とします。
そして、何があったのかを尋ねることにしました。
「どうして馬車に括りつけられていたのですか? あの馬車はいったい?」
「あの馬車は、王太子殿下が乗っていたんだ」
「王太子が!?」
「ワシらたちを囮にして、自分たちだけで助かるつもりなんだべ!」
──信じられない。
守るべき民たちを捨てて。あまつさえその民を犠牲にして自分たちだけで助かろうとするなんて。
縛られていた三人の中で、最も高齢の男性へと尋ねます。
「あなた、お名前は?」
「わしはデイセンという者じゃ」
「デイセンさんですね。安心してください、あなたたちを助けにきました。さあ、この竜の背に乗ってください」
囮にされた人たちを助けた私たちは、荒野を逃走する馬車へと視線を移します。
「アイザック」
「わかっている。あの馬車を止めるぞ」
他人を犠牲にして逃げようとしているなんて、あの馬車に乗っている人たちに、人の心はないのかしら。
このまま逃がすわけにはいかないわよね。
黒竜様はすぐに馬車に追いつき、前方から咆哮をあげます。
馬がひるむのは、それだけで十分でした。
馬車は停止し、御者は走ってどこかへ逃げてしまいます。
「本当に変な馬車ね。紋章が塗りつぶされているわ」
普通、どこの貴族の馬車かわかるように、馬車には家の紋章が描かれている。
それが黒く塗りつぶされていた。
「ルシル様、その中にいる人は……」と、デイセンが何かを言おうとしていました。
この反応から考えるに、相当高位の人間が乗っているみたい。
「アイザック、開けて頂戴」
「任せろ」
アイザックが腕を振り下ろす。
そして馬車の天井部分が破壊されました。
そして、馬車の内部があらわとなる。
「ひいいぃっ! こ、殺さないでくれぇええ!」
聞き覚えのある男の声がしました。
続いて女の甲高い悲鳴も聞こえたけど、そちらもどこかで聞いたことある女の声だった。
「まさか、こんなところで会うなんてね……」
黒竜様の背から、馬車内で固まっている二人の人間を見下ろしました。
そのうち男性の方と目を合わせながら、再会の挨拶をします。
「お久しぶりでございます……クラウス王太子殿下」
馬車で王都から逃げようとしていた人物。
それは私を処刑しようとした元婚約者である、あのクラウス王太子だったのです。
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