好きって言ってみなよ？

由貴との生活

6

そして。
夕方。




由貴のとこにお土産を持ってきた。




「はいおみやげ」
「これめっちゃ旨いやつじゃん！サンキュー瑠衣」
「步夏と晶くんがお世話になったからね」
「瑠衣。アレわざとだよな？」
「アレ？」
「晶くんが勉強してた手作りテキスト？」
「ちょうど瑠衣の修学旅行ぐらいの時だけめっちゃ難しいんだよ」



由貴にはやっぱりバレていたか。



「だってさ由貴おみやげ受け取ってくれないから」
「だってわざわざもらうとか」
「由貴くんは頭かたいんだから」
「瑠衣はさ由貴くんにおみやげ買ってきたのは友達だからでしょ？由貴くんだっておみやげ半分強制的に渡していたじゃない」



由貴たちもたまに旅行行っててその時におみやげくれるんだけど。
威圧的なオーラだすから受け取らないわけにはいかない。



「夕飯作るから待っててね」
「待って。手伝うよ」



步夏は由貴と晶くんと遊んでもらえるのがうれしく喜んでいた。




「由貴くん強引だから」
「昔に比べたらマシだよ」
「そうなんだ？」
「由貴って気に入った相手にはプレゼントするんだよね。今はおさまってるけど。気持ちだけもらうっていっても納得してくれなくて」



そう言うと駄々こねていたっけ。
あの頃はホント可愛かったな。




鮭のバター焼き
ジンギスカン
じゃがバターのポテサラ。
カレースープ
ホイル野菜（クリームチーズ添え）




「そろそろできる？」
「お皿の準備してて？」
「晶くんは？」
「パソコン開いてなんかしてる」



晶くんの日課がパソコンで株や如月財閥に関することの情報収集。
二度と如月財閥を傾けないために。
その時。
めっちゃ眉間にシワ寄せて見てるから步夏から「ママかおこわい」ってよく言われてるんだよね。