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由貴との生活
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そして、夏休みの登校日。
「調理師専門学校?」
「うん。瑠衣さんに説得されて」
「如月、進学する気最初からなかったもんな?」
忘れもしない高校入試の日。
実は面接の担当が目の前にいる吉村先生だったんだよな。
将来の夢を聞かれて……。
『1日でも早くうちを立て直すこと。大学には進学しません』
そうきっぱり言ったんだよな。
そして。
入学して面接の時のことを聞かれた。
だから、正直に話した。
「如月。東京の調理師専門学校のパンフレットだ」
「ありがとう」
とりあえず半分持って帰ることに。
授業が終わり瑠衣さんが迎えに来るまでパンフレットをみながら待つことにした。
「晶くん」
「早かったな」
「それは?」
「進路室にあった調理師専門学校のパンフレット」
「こんなに?」
「調理関係の学部がある短大や大学と専門学校の」
「しかもほぼ東京じゃない」
「俺都内の専門学校にするけど」
じゃなきゃ早起きしなきゃいけないじゃん。
「大丈夫だよ!専門学校まで毎朝送ってあげるから」
そう言うと思った。
「晶くんが望むなら夜間でもいいからね?」
「步夏がいるのにできるわけないじゃん」
何考えてるんだよ。
「朝きついなら夜手加減するから。ねっ?」
いや。
ねっ?じゃなくて。
何言ってもこの人には通じないや。
「調理師専門学校?」
「うん。瑠衣さんに説得されて」
「如月、進学する気最初からなかったもんな?」
忘れもしない高校入試の日。
実は面接の担当が目の前にいる吉村先生だったんだよな。
将来の夢を聞かれて……。
『1日でも早くうちを立て直すこと。大学には進学しません』
そうきっぱり言ったんだよな。
そして。
入学して面接の時のことを聞かれた。
だから、正直に話した。
「如月。東京の調理師専門学校のパンフレットだ」
「ありがとう」
とりあえず半分持って帰ることに。
授業が終わり瑠衣さんが迎えに来るまでパンフレットをみながら待つことにした。
「晶くん」
「早かったな」
「それは?」
「進路室にあった調理師専門学校のパンフレット」
「こんなに?」
「調理関係の学部がある短大や大学と専門学校の」
「しかもほぼ東京じゃない」
「俺都内の専門学校にするけど」
じゃなきゃ早起きしなきゃいけないじゃん。
「大丈夫だよ!専門学校まで毎朝送ってあげるから」
そう言うと思った。
「晶くんが望むなら夜間でもいいからね?」
「步夏がいるのにできるわけないじゃん」
何考えてるんだよ。
「朝きついなら夜手加減するから。ねっ?」
いや。
ねっ?じゃなくて。
何言ってもこの人には通じないや。
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