好きって言ってみなよ？

湊と瑠衣と晶

1

「今頃うまくいったかな？」



俺は式場からマンションへと帰っていく。



「これ使ってどうしようかな？」



もちろん、脅すネタに使うさ。
家の為、にね……。



それからも俺は、晶を呼び出した。
嫌がる晶を、あの時撮った動画で脅した。



相変わらず、薬使わなきゃ、反応しないし、手足縛らなきゃ抵抗されるけど。


2人は番なんだし拒否られるのは仕方ない。



瑠衣にしか反応しないって可愛くもあるけど、なんかムカつく。




「やめっ……」
「嫌だっ」



瑠衣に愛されてるかと思うと、無性にムカつく。
だから、あいつを犯して犯して犯した。



俺としてそして瑠衣ともしてたらある意味すげーよな。



「晶は狡いよな」
「？」
「俺がどんなに手に入れたいって望んでそれが怖くてできなかったのをするんだから」



ホント狡いよ。
瑠衣は他人に執着しない。
瑠衣は、付き合っていても、瑠衣自身が好きになるのはなかった。
瑠衣はヤれるならそれでって奴だったし。



でも、晶って奴と出会って変わった。
あいつは晶の心も欲しいってよく言ってた。



「ホント狡いよ……」



俺は気がつけば涙を流していた。