好きって言ってみなよ？

家族

6

ペチペチ。


誰だ。
俺を叩いているのは。




「ママァ！おはよう」
「あ？步夏？」




今何時だ？
確か昨日。
兄さんたちの結婚式で。
確か途中で具合悪くなって。



確か瑠衣さんと話をしてて……。




『俺は本当に晶くん以外とは番になりたくないし晶くん以外を娶るつもりないから』



そう言って瑠衣さんは俺を押し倒してきたんだっけ。



けれど瑠衣さんいない。
つか。
そろそろ起きるか。




「！？い"っ」
「ママ！」




腰が痛い。
腰が怠い。



「ただいま」
「あ、パパだ！」
「パパ。ママおきたよ！」
「步夏ちゃんはここでテレビ見てて」
「だめなの！」
「なんで？」
「テレビは夜だけ。そう決めてるからな」
「步夏。今日だけ！ただし、大人しくしとけよ」
「やった！」
「あ、步夏。飯は？」
「いまはおひるすぎ！パパとたべました！」




步夏は瑠衣さんとリビングに。
昼過ぎなんだ。
瑠衣さんも久々だつーのにやりすぎなんだよ。




「晶くん。ご飯いる？」
「ほしいけど起き上がれない」
「仕方ないな」
「え？」



瑠衣さんは何を思ったか俺を抱き上げる。



「はい。ご飯だよ」



瑠衣さんはオムライスを作ってくれた。




しかも。
ケチャップでハートとLOVEなんて書いていた。




「さてと食べ終わったし。説明してくれるよね？」



膝の上で昼寝をしている步夏を撫でながら話すことになった。