好きって言ってみなよ?

葉月カイト

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瑠衣と湊・前編

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「ここまで来ればいいか」
「瑠衣、いいのか?」
「いいんだよ。心配?」
「あぁ。瑠衣がな」
「俺がー?」
「あの人あきらめないんじゃないかって思って……」
「かもね」
「かもねってお前のんきだな……」
「会長って、ただ突っ込むだけで気持ちよくないし」
「はぁ……」
「湊。俺のキス良かった?」
「は?」



瑠衣は俺の下半身を指で差しながら言う。



「湊、勃ってるよ?」
「っ……」
「恥ずかしがらなくていいじゃない。トイレで抜く?それとも口でしてあげようか?」



口でするって?
俺には、後半の瑠衣の言葉の意味がいまいち理解できなかった。



「ホテル行こうか?」
「マジ?」
「冗談でこんなこと言わないってば!じゃあ駅のロッカーに寄って行こう」



瑠衣はそう言うと、俺を駅のロッカーに連れて行くと、着替えを寄越した。
ホテルってラブホだよな?



「着替えた?サイズちょうど良かったみたいだね」
「なぁ、何で着替える必要あるんだ?」



瑠衣は大げさなため息を吐きながら言う。
そんなに大げさなため息吐かなくてもいいだろう!?



「あのさーラブホテルってさ、18歳未満は基本的に無理なんだけど?」
「そうなんだ」



俺たちはその辺のホテルに入っていった。
同性OKなホテルってあんまりないんだな。



「なぁ、瑠衣、本気か?」
「覚悟決めたら?で湊はどっちがいい?」
「どっちって?」



瑠衣は凄く嫌な笑みを浮かべてやがる。
どっちってどういうことだ?



「だーかーら!俺に入れたいか俺に入れられたいかって、そもそも男と経験ないだろうし、俺が湊に入れるね」



瑠衣は1人納得すると服を脱ぎ始めた。



「湊。お風呂入ろう?まずはキレイにしなきゃ」
「わかった」


俺も服を脱ぎ始める。
瑠衣って見た目と違って、結構筋肉あるんだな。



「どうしたの?」
「え?あ、いやっ」



俺が瑠衣を見ていたのがわかったのか瑠衣はどうしたのかを訪ねてきた。



「俺の裸に見とれてた?」
「そんなんじゃないよ。瑠衣って結構筋肉質なんだなって」
「そうだよ。小学生の頃は、武道してたんだ」
「へぇ……」
「そんな話しよりさ」



俺は瑠衣に、腕を引っ張られ風呂場へ入っていく。
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