465 / 585
再会
12
しおりを挟む
「仕事帰り?」
「あぁ。……先生は?」
「俺も。桜燐の中学はこの辺だからね」
「そうだったな。相変わらず男子生徒に手をだしてんの?」
何を話したらいいのかわからないから。
つい憎まれ口ばかり言ってしまう。
「キミの中の俺ってそう言う印象?」
「だってそうじゃん」
步夏が待ってるのに。
早く帰らないといけないのに。
ついつい話し込んでしまう。
気がついた時にはすでに遅かった。
「??なんか騒がしく…………」
「如月くん、危ない!!」
「え……」
あの時みたいに俺は瑠衣さんに突き飛ばされた。
『晶くん、大丈夫だよ』
『俺は大丈夫だから』
あの時みたいにケガしていた。
それ以降のことは覚えていない。
どうやって帰ってきたのかさえ。
瑠衣さんは一週間目を覚まさなかった。
「沙希ちゃん」
「あっちゃん。あゆちゃんも」
「瑠衣さんは?」
「まだ目冷めない」
「ママ。だぁれ?」
「え?」
「…………」
言えなかった。
歩夏のパパだと。
「ママ?」
「あゆちゃん。あゆちゃんのパパだよ」
「パパ、なんでねんね?」
「すぐに目覚ますから大丈夫だよ」
「步夏。そろそろ帰らないと」
「もう帰るの?」
「目覚まして俺がいたら嫌、だろう?それに步夏のことも」
この会話をまさか瑠衣さんに聞かれているとは思いもしなかった。
「あぁ。……先生は?」
「俺も。桜燐の中学はこの辺だからね」
「そうだったな。相変わらず男子生徒に手をだしてんの?」
何を話したらいいのかわからないから。
つい憎まれ口ばかり言ってしまう。
「キミの中の俺ってそう言う印象?」
「だってそうじゃん」
步夏が待ってるのに。
早く帰らないといけないのに。
ついつい話し込んでしまう。
気がついた時にはすでに遅かった。
「??なんか騒がしく…………」
「如月くん、危ない!!」
「え……」
あの時みたいに俺は瑠衣さんに突き飛ばされた。
『晶くん、大丈夫だよ』
『俺は大丈夫だから』
あの時みたいにケガしていた。
それ以降のことは覚えていない。
どうやって帰ってきたのかさえ。
瑠衣さんは一週間目を覚まさなかった。
「沙希ちゃん」
「あっちゃん。あゆちゃんも」
「瑠衣さんは?」
「まだ目冷めない」
「ママ。だぁれ?」
「え?」
「…………」
言えなかった。
歩夏のパパだと。
「ママ?」
「あゆちゃん。あゆちゃんのパパだよ」
「パパ、なんでねんね?」
「すぐに目覚ますから大丈夫だよ」
「步夏。そろそろ帰らないと」
「もう帰るの?」
「目覚まして俺がいたら嫌、だろう?それに步夏のことも」
この会話をまさか瑠衣さんに聞かれているとは思いもしなかった。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…



男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる