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違和感
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『碓氷財閥が沙希を狙っているみたいなの』
この間そう母さんから聞かされた。
よりによって沙希を狙うとは。
それからしばらくして。
学校に不審者が侵入し如月くんがケガしたと。
しかもケガしたのが目らしい。
沙希は旧校舎にある社会科準備室に行こうしていたって。
そして、不審な人物がいるって如月くんはとおるに言ってたみたい。
やれやれ、とおるも何で止めないんだろう。
沙希は無事だったけど、変わりに如月くんがケガをした。
「先生!晶は」
「ケガは大丈夫ですよ」
良かった。
キレイな顔だし、傷残ったら可哀想だしね。
「瑠衣。俺は晶の顔見てから戻るよ」
「あぁ、わかった」
「兄さんに伝えてくれないか?晶は大丈夫って」
兄さん?
誰のこと?
「兄さんって?」
「あ、そっか。それも忘れてるのか……。理事長だよ」
「わかった。理事長に伝えておくよ」
そっか、とおるにお兄さんいたんだ。
まぁ、とおるは長男って感じじゃないしね。
しかも理事長がお兄さんだったとは。
学校に帰り着くと俺は沙希と磯崎くんに質問責めされた。
「瑠衣さん」
「お兄ちゃん!」
「にいちゃんは?」
「……あの子は大丈夫だよ」
「良かったー」
「詳しくはとおるに聞きなよ」
俺はそう言って、理事長室へ急ぐ。
コンコン
軽くノックして、理事長室へ足を入れる。
「こんにちは、理事長」
「火山先生!晶は」
「落ち着いて下さい。彼は無事ですよ」
「良かった」
ふーん。
心配なんだ。
あんなことした癖に。
……あんなこと?
あんなことって?
わからない。
この間からこうだ。
まるで俺の知らない何かがあるかのように。
この間そう母さんから聞かされた。
よりによって沙希を狙うとは。
それからしばらくして。
学校に不審者が侵入し如月くんがケガしたと。
しかもケガしたのが目らしい。
沙希は旧校舎にある社会科準備室に行こうしていたって。
そして、不審な人物がいるって如月くんはとおるに言ってたみたい。
やれやれ、とおるも何で止めないんだろう。
沙希は無事だったけど、変わりに如月くんがケガをした。
「先生!晶は」
「ケガは大丈夫ですよ」
良かった。
キレイな顔だし、傷残ったら可哀想だしね。
「瑠衣。俺は晶の顔見てから戻るよ」
「あぁ、わかった」
「兄さんに伝えてくれないか?晶は大丈夫って」
兄さん?
誰のこと?
「兄さんって?」
「あ、そっか。それも忘れてるのか……。理事長だよ」
「わかった。理事長に伝えておくよ」
そっか、とおるにお兄さんいたんだ。
まぁ、とおるは長男って感じじゃないしね。
しかも理事長がお兄さんだったとは。
学校に帰り着くと俺は沙希と磯崎くんに質問責めされた。
「瑠衣さん」
「お兄ちゃん!」
「にいちゃんは?」
「……あの子は大丈夫だよ」
「良かったー」
「詳しくはとおるに聞きなよ」
俺はそう言って、理事長室へ急ぐ。
コンコン
軽くノックして、理事長室へ足を入れる。
「こんにちは、理事長」
「火山先生!晶は」
「落ち着いて下さい。彼は無事ですよ」
「良かった」
ふーん。
心配なんだ。
あんなことした癖に。
……あんなこと?
あんなことって?
わからない。
この間からこうだ。
まるで俺の知らない何かがあるかのように。
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