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由貴と晶
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「性別知りたい?」
「わかる??」
お腹が出てきて所謂安定期に入ってしばらく経った頃。
先生にそう言われた。
「……女の子だね」
「女の子」
お腹にいるのは娘らしい。
「名前まだならそろそろ決めてあげないとね」
************
検診から帰ってきて名前考えてるんだけどなかなか浮かばない。
「晶どうしたんだ?」
「名前決めてやりたいんだけど浮かばなくて」
「瑠衣の名前入れなくてよくね?晶だから『あ』からはじまるからそういう流れとか」
「…………あから『あゆか』」
「あゆか。いいじゃん!可愛いじゃん」
「ひらがな?」
予定日が夏だから。
「歩って字に夏で步夏。自分の道を自由に歩いて欲しいから。この子にうちを継がせるつもりもないし」
「じゃあどうすんだ?」
「……大丈夫だから」
俺は兄さんにうちを継いで欲しい。
もし兄さんが嫌じゃなければ任せたいんだ。
「わかる??」
お腹が出てきて所謂安定期に入ってしばらく経った頃。
先生にそう言われた。
「……女の子だね」
「女の子」
お腹にいるのは娘らしい。
「名前まだならそろそろ決めてあげないとね」
************
検診から帰ってきて名前考えてるんだけどなかなか浮かばない。
「晶どうしたんだ?」
「名前決めてやりたいんだけど浮かばなくて」
「瑠衣の名前入れなくてよくね?晶だから『あ』からはじまるからそういう流れとか」
「…………あから『あゆか』」
「あゆか。いいじゃん!可愛いじゃん」
「ひらがな?」
予定日が夏だから。
「歩って字に夏で步夏。自分の道を自由に歩いて欲しいから。この子にうちを継がせるつもりもないし」
「じゃあどうすんだ?」
「……大丈夫だから」
俺は兄さんにうちを継いで欲しい。
もし兄さんが嫌じゃなければ任せたいんだ。
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