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生命
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「失礼しまーす」
ぼくは話し合いに参加しないで職員室にやってきた。
「まこ、どうした?」
「兄ちゃんのことで……」
そういうと兄さんは、ぼくを生徒指導室に連れて行く。
「で晶がどうした?」
「兄ちゃんさ凄い具合悪いんだよね!」
「確かによくなかったな」
「でね、ぼくが休むように言っても聞いてくれなくて」
兄さんは何か考えこむと、席をたつ。
「晶は?」
「食堂ー!」
ぼくと兄さんは食堂を目指して歩き出した。
「晶!」
食堂から一番近い水道のところに兄ちゃんがいた。
兄さんは兄ちゃんを抱き上げてどこかへ歩き出した。
多分保健室だろうけど。
「おや、どうしました?」
「晶が具合悪いみたいで……」
「……如月大丈夫かい?」
「……」
先生がそう訪ねるけど兄ちゃんはよほど具合悪いのか、何も話さなかった。
「……三宅先生、早退させましよう。晶を」
「その方がいいでしょう」
ぼくは兄ちゃんが早退するのを龍に伝えた。
そして兄ちゃんは、寮じゃなくて有島家に向かった。
そしてぼくは放課後急いで兄ちゃんのとこに向かう。
顔色は相変わらずゾンビみたいだった。
「まことくん。いらっしゃい」
有島のおばさんはぼくを快く迎えてくれた。
「兄ちゃんは?」
「晶くんは……」
「ゲホッ」
「病院には?」
「行ったわよ。……真くん、晶くん妊娠してるのよ」
「え?」
妊娠?
相手は聞かなくてもわかる。
相手は瑠衣さん。
あの人以外いない。
ぼくは話し合いに参加しないで職員室にやってきた。
「まこ、どうした?」
「兄ちゃんのことで……」
そういうと兄さんは、ぼくを生徒指導室に連れて行く。
「で晶がどうした?」
「兄ちゃんさ凄い具合悪いんだよね!」
「確かによくなかったな」
「でね、ぼくが休むように言っても聞いてくれなくて」
兄さんは何か考えこむと、席をたつ。
「晶は?」
「食堂ー!」
ぼくと兄さんは食堂を目指して歩き出した。
「晶!」
食堂から一番近い水道のところに兄ちゃんがいた。
兄さんは兄ちゃんを抱き上げてどこかへ歩き出した。
多分保健室だろうけど。
「おや、どうしました?」
「晶が具合悪いみたいで……」
「……如月大丈夫かい?」
「……」
先生がそう訪ねるけど兄ちゃんはよほど具合悪いのか、何も話さなかった。
「……三宅先生、早退させましよう。晶を」
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「まことくん。いらっしゃい」
有島のおばさんはぼくを快く迎えてくれた。
「兄ちゃんは?」
「晶くんは……」
「ゲホッ」
「病院には?」
「行ったわよ。……真くん、晶くん妊娠してるのよ」
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相手は聞かなくてもわかる。
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