好きって言ってみなよ？

さようなら

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「え？」
「だから、明日から２週間くらい出張でいないからね」



瑠衣さんと付き合い始めて1ヶ月くらいたった日曜日。
瑠衣さんが急に言ってきた。



「急だな」
「理事長がいきなり代理にって」
「断れば？それ悠兄の仕事だろ？」
「いいんだよ。２週間晶くんに触れないのはツラいけどね」
「……昨日あんだけヤッたのにか？」
「好きな子にはずっと触れていたいからね」



付き合い始めてからも週末は瑠衣さんとこに泊まりに来てる。
昨日しつこいくらい何回も求めてきた。
変だなって思ってたら、こういうわけだったんだな。



「俺がいないからって他の奴としたらダメだからね？」
「しない」
「他の奴に入れたらダメだよ？」
「しないって」
「じゃあ女の子抱くのもダメだよ？」
「そんな相手いない」
「じゃあ……」
「瑠衣さん!!」
「どうしたの？」
「どうしたの？じゃねーよ!!俺は瑠衣さん以外とはしたいって思わないから」



俺がしたいって思うのは、瑠衣さんだけだから。
それは言ったはずなんだが。
伝わってないみたいだな。
というか瑠衣さんの番になったんだから他の奴とシたら身体が拒否るんだから。


「ごめん。晶くんを他の奴に渡したくないから」
「俺はあんた以外好きにならないから。心配するなよ」
「わかった」



瑠衣さんはわかってるって言わんばかりの顔しながら言ってきた。



そして夕方。
寮に帰る時間になり、瑠衣さんに送ってもらうことに。



「俺がいない間気をつけてね？」
「わかってる」



そして寮へ向かう。
そう、これが瑠衣さんと触れ合う最後だとも知らずに。