好きって言ってみなよ？

番

19

『晶くんと本当に番になるのは次発情期きてからね』




そう。
番になるには発情期中の性行為中にαに項を噛んでもらわないと番になれないらしいから。



そして。
今週いっぱいは瑠衣さんの希望で寮じゃなくて瑠衣さんのマンションから通っている。それから3日後。
再び発情期がきた。






「ただいま」
「瑠衣さんおかえり」
「何か食べれた？」
「…………」
「仕方ないな。何がいい？缶詰のフルーツ買ってきたから」




発情期中。
俺は飯食えない。
唯一食べれるのがフルーツ。
瑠衣さんはそれを知っている。




「何があるんだ？」
「晶くんの好きな桃あるよ」
「桃ちょうだい」
「持ってくるから横になってて？」
「大丈夫だから」



瑠衣さんに抱き上げられダイニングへ。



「アイスも？」
「発情期中はこういうのがいいでしょ？」
「明日から休み取れたから」
「なんて言って取ったんだ？」
「…………秘密」



嫌な予感でしかないんだけど。



「食べ終わったらいっっぱいしようね」
「いつもしてるじゃん？」




そして。
食べ終わると瑠衣さんは俺を抱き上げ寝室に。




「晶くんいいにおい」
「変態」
「晶くん。バンザイ」




瑠衣さんは俺の服をはぎとる。



「発情期思ったより早くきたね」
「え！？」
「晶くん最近巣作りしていたでしょ？」
「巣作り？？」
「知らない？キミたちオメガはね、発情期近くなるとαの匂いに包まれたいって気持ちが高まってαの服とかをベッドに持ち込んじゃうんだよ。だから晶くん最近俺のシャツやらタオルやらベッドに隠してたでしょ？」




瑠衣さん気づいてたのか。