好きって言ってみなよ?

葉月カイト

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「ごめん!遅くなって」
「しー」
「あれ?寝ちゃった?」
「あぁ、疲れてたからな。明後日までは大丈夫だから」
「じゃあしあさってに送って……」
「いや、瑠衣のマンションに行くから」
「前から聞きたかったんだけど何で俺のマンション知ってたの?」
「お前、とおるに教えただろう?」
「とおるに聞いたの?」
「お前、俺の携帯着拒したまま」
「だって会長うるさかったし?」



晶くんの秘書してるこの男、中学の時の彼氏で当時生徒会長をしてた。
別れたあとうざかったから着信拒否したままにしてた。
まぁ、晶くんとこの秘書になって現れたのはびっくりしたけど。



「じゃあ晶くん連れていっていいよね?」
「勝手にしろ」



ん?
晶くんまた軽くなってる。
何で痩せるのかな。
しかも全く起きる気配ないし。


「仕方ないね。ゆっくり休んでて」



スープでも作るかな。
晶くんが起きて軽く食べれるように。



そして夜中の2時。
晶くんは目を覚ました。



「おはよう」
「んー今何時?」
「今?夜中の2時だよ。ご飯いる?」
「何があるんだ?」
「晶くんの好きなもの作ってるよ」



そう。
晶くんの好きな唐揚げとハンバーグも作ってるし。



「食べてやってもいいけど?」



また可愛くない言い方するんだから。
よし、なら……。




「じゃあ片付けよう」
「……」
「本当に片づけちゃうよ?」
「ダメ。食うから」
「最初からそう言えばいいのに。着替えたらおいで」
「わかった」


そして。
着替えてきたんだけど。



「あ、着替えた?ってまた薄着して」
「別にいいだろう?」
「風邪引いちゃうよ?」
「大丈夫だって!」



晶くんはいつも薄着するんだよね。
しかも晶くんの大丈夫はあてにならない。



風邪引きやすい癖に。
食べ終わると晶くんは再び眠りについた。
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